葬送のフリーレン

【葬送のフリーレン】第2話のアニメならではの演出や原作との違いを考察!

『葬送のフリーレン』©山田鐘人/アベツカサ/小学館・マッドハウス

今回は葬送のフリーレンアニメ2話について解説していきます。

アニメと原作では違いがあったりするのでそこも詳しく知りたいところですよね。

それではアニメならではの演出も含めて解説していきます。

 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

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1話のあらすじ

ではまず簡単に1話を振り返るとしましょう。

1話はまず魔王討伐に成功した勇者一行の凱旋が描かれています。

世界が平和になった後の物語っていうのが注目すべきところです。

そして勇者一行はそれぞれの道を歩むことになり魔王討伐から50年経った頃約束していたエーラ流星群を見に行く旅に出かけます。

これが勇者一行の最後の旅となります。

この旅の後勇者であるヒンメルは天国へと旅立ってしまいます。

この時のフリーレンの表情はとても胸が締めつけられる場面があります。

それから20年後フリーレンは勇者一行の1人僧侶ハイターの元へと出向きます。

そこで魔導書の解読とフェルンという女の子の魔法の指導を頼まれるところで1話は終わっています。

幼いフェルンはとても可愛いですよね。

 

ハイター倒れる

『葬送のフリーレン』©山田鐘人/アベツカサ/小学館・マッドハウス

では2話の内容を見ていきます。

まず最初はフリーレンがフェルンに魔法について教えているシーンから始ります。

1話の終わりでフェルンが1番岩を打ち抜けば1人前になれると言われたと言っています。

しかしフェルンは途中で魔力が離散してしまい届かないと悩んでいました。

1番岩まではかなり遠い距離だからですよね。

それでフリーレンが魔法の説明をしています。

原作漫画ではこの説明を1番岩の見える崖でしていました。

ですがアニメでは川で釣りをしながら教えています。

早速原作とアニメの違う点がありますね。

原作では本の1個まで終わらせているシーンなので原作と全く一緒にはできないんですね。

なので釣りのシーンはアニメのオリジナルということになります。

このシーンでフリーレンが1番岩に届かない理由を魔力の量と打ち出す力が足りないことを示しています。

それは一朝一夕でどうにかなることではありません。

「才能に関わらず何年もかけていかなければいけない」

と話しています。

地道な努力が不可欠ってことになります。

その言葉を聞いた時フェルンは少し悲しそうな表情を見せます。

実は彼女には少しでも早く1人前になりたい理由がありました。

そんなフェルンの表情の変化に気づいたのか魔力をコントロールする力は強いから気長に取り組むようにと言うと少し俯いた後「はい」と返事をします。

フリーレンが言うことは分かりますが少しでも早く1人前になりたいって思いから俯いてしまったのでしょうか。

その後は原作をなぞらえて

・フリーレン・ハイター・フェルンの3人で食事をする場面
・フリーレンが魔導書解読する場面
・川で水浴びをする場面
・フェルンが魔法の練習をする場面

などが音声なしで流れます。

この日々は3人にとってとても大切な日々と思いますよね。

幸せな気持ちになるものばかりですよね。

そうして4年ほど経った頃ハイターがフリーレンにフェルンの修行について聞いてきます。

それに対してフリーレンは

「あの子は打ち込みすぎた
あまりいいことじゃない」

と返します。

そんなにフェルンは無理をしているのでしょうか。

常人なら10年かかるところをわずか4年で超えたとのことです。

半分以下の時間じゃないフェルンの才能や努力があってこそでしょう。

けどそれは確かに心配になりますよね。

これもひとえに早く1人前になりたいという強い思いからでしょう。

ですががフリーレンは

「1人前になるのはまだ先のことだ
魔導書の解読の方が早く終わる」

と告げます。

これを聞いたハイターは少し残念そうに

「そうですか」

と答えます。

なぜハイターが残念そうなかはこの後のシーンで分かることになります。

実はハイターは魔導書の解読でフリーレンを引き止めその間にフェルンに1人前になって欲しかったのです。

そして自分の死後フェルンが1人にならないようフェルンをフリーレンの旅に連れて行ってもらうつもりだったのです。

前回ハイターがフリーレンに頼んでたけど断られていましたね。

「足でまといになる
見習い魔法使いの死亡率は高いから」

と言っていました。

そしてその直後ハイターは倒れてしまいます。

 

フェルンの思い

『葬送のフリーレン』©山田鐘人/アベツカサ/小学館・マッドハウス

ハイターが倒れた後フリーレンは修行中のフェルンの元に行き修行を中止してハイターのそばにいるよう頼みます。

しかしフェルンはまだ1番岩を打ち抜けていないからと修行を続けます。

ハイターが危ないのに修行を優先しているフェルンにはどうしても譲れない思いがありました。

ハイターが死ぬ前に1人で生きていくすべを見つけるのが自分の恩返しだと救ってよかった、もう大丈夫だと思って欲しいと考えていました。

だから早く1人前になりたいと思っていたわけです。

それを聞いたフリーレンは少し微笑み

「あと好きにすれば」

いいと答えます。

言葉だけ聞くと少し冷たくも聞こえますがフリーレンなりにフェルンの覚悟を汲んでの言葉だったのですね。

そこで無理やりハイターの元に連れて行ってもフェルンには後悔が残ってしまいます。

それを聞いたフェルンも少し微笑んでから修行に戻ります。

そしてフリーレンは魔導書の解読をフェルンは魔法の修行をより一層取り組みます。

2人ともハイターが死ぬ前にやり遂げようと必死でした。

それで最終的にはフェルンは1番岩を打ち抜くことに成功しました。

原作では打ち抜いた瞬間は描かれず魔法を構築して放つ瞬間のみが描かれていました。

アニメではどう描かれてたのかというとフェルンが1番岩に向かって杖を構え魔法を構築して打ち出したところで光に包まれて次のシーンへと切り替わっていました。

長い髪をなびかせ目を細めて魔法を放つフェルンはすごくかっこよかったですよね。

目標が果たせてよかったと思う瞬間です。

 

ハイターとの最後の時間

『葬送のフリーレン』©山田鐘人/アベツカサ/小学館・マッドハウス

フェルンはその後フリーレンはハイターに頼まれていた魔導書の解読が終わっていました。

そこにはハイターが求めていた

死者の蘇生
不治の魔法

も何も書かれてはいませんでした。

ハイターはなぜそんな魔法を求めていたのでしょうか。

フリーレンには

「ほんの少しだけ時間が欲しくなった」

と言っていました。

フェルンを1人残すことになることをしていたからこその言葉なのでしょう。

ですが一方でこの魔導書にはそんな魔法が書かれていないことは知っていたような感じです。

なぜ解読を依頼したのかはフリーレンを引き止めるためだったのです。

もしそういった魔法が書かれていなかったとしてもフリーレンがフェルンに魔法を教えてくれたらフェルンが見習い魔法使いではなくなるだろうと考えたのですね。

フェルンが1人前になればフリーレンの旅に連れて行ってもらえると考えたのでしょう。

ちなみにこのシーンは原作ではハイターがベッドから上半身だけ起こした状態で話をしているがアニメではハイターは寝たきりの状態で話しています。

またちょっと原作とアニメでこのあたりが違うところでもあります。

これはおそらくハイターがもう長くないことが分かりやすいよう寝たきりにしたのでしょう。

さらにその後フリーレンがハイターに

「お前が死ぬまでにやるべきことはあの子としっかり別れを告げて
なるべくたくさんの思い出を作ってやることだ」

と伝える場面では原作ではフリーレンが泣いている表情を描いていたのに対しアニメではフリーレンの手の甲に落ちる涙と肩をふわせる彼女を横から映すようなカットになっています。

漫画は直接描写していたのに対してアニメは表情を隠すような演出で見せています。

またアニメではこの話の途中でフェルンが料理をしているシーンもあります。

そこでフェルンは泣いているようなそぶりを見せます。

恩返しのためにも主要を優先したフェルンだがやはりハイターが死ぬのは悲しいですよね。

ハイターはフェルンにとって命の恩人で親代わりのような存在です。

悲しくないわけがありません。

フェルンはハイターとの最後の時間を穏やかに過ごしハイターは天国へと旅立ちます。

その後ハイターの墓にフリーレンがお酒をかけるシーンになります。

ハイターは生前に

「お墓に酒でも備えてください」

と言ってました。

実はこの場面は原作ではフリーレンが持っていたお酒は1本だったのに対しアニメでは2本になっています。

考察するとアニメではセリフの尺の都合上2本用意した方が自然な間になるからかも知れません。

フリーレンがハイターに会いに来た時

「お墓に備える用のお酒を持ってきた」

と言ってその後、

「一杯やる?」

って誘っていました。

もしかしたらお墓に備える用と酌み交わす用でもともと2本持っていたのではないでしょうか。

その可能性もありえそうですよね。

もしそうだとしたらフリーレンのハイターへの気遣いや思いがより強調されて見えますよね。

 

冒険者としての旅

『葬送のフリーレン』©山田鐘人/アベツカサ/小学館・マッドハウス

その後フリーレンはフェルンを連れてまた旅に出ることになります。

フェルンが1人にならずに済んで良かったですよね。

2人は旅の途中様々な人に関わりながら冒険者の仕事をしていきます。

困ってる人の手助けをして代わりに報酬をもらうという感じです。

報酬って言っても何をもらってるのでしょうか。

フリーレンは基本的に何かしらの魔法や魔導書などを報酬として受け取っています。

特に多いのは民間魔法みたいですね。

では民間魔法ってどういうものなのでしょうか。

作中では

・あったかいお茶が出てくる魔法
・銅像の錆を綺麗に取る魔法
・甘いブドウを酸っぱいブドウに変える魔法

といった魔法です。

魔法はこのようなことができるようです。

フェルンからは変な魔法ばかり集めていると言われていました。

ではなぜフリーレンはそういう魔法を報酬にもらうのでしょうか。

答えは魔法収集が趣味だからでした。

実際勇者一行と別れた後も魔法収集の旅に出ていたくらいです。

ヒンメルが集めた魔法を褒めてくれたのも理由の1つですね。

フリーレンは本当に魔法が好きなのね。

フェルンも同じことを言っていました。

それに対してフリーレンは

「ほどほどだ」

と返します。

 

ヒンメルの像

『葬送のフリーレン』©山田鐘人/アベツカサ/小学館・マッドハウス

そうして立ち寄った村で薬草家のおばあさんからヒンメルの像を綺麗にしてほしいと依頼されます。

なぜその村にヒンメルの像があったのかはこの村が昔魔族に襲われた時助けたのがヒンメルだったからです。

この村と同じようにヒンメルによって救われた村にはヒンメルの像が建てられています。

ですがこの時にはすでにヒンメルの死から26年が経っていました。

そのためその像は荒れはてていました。

管理するのが大変なのは分かりますがせっかく建てたのならキチンと管理しないと可哀想ですよね。

フリーレンは目立ちたがりのヒンメルが悪いと一蹴していましたがその村で像を作った時はポーズに18時間も悩んで職人にぶち切れられたらしいです。

結果的に無難なポーズに落ち着いたと語るフリーレンの顔は嬉しそうにしています。

ヒンメルとの大切な思い出を振り返ったからでしょう。

その後魔法で銅像を綺麗にし、像の周りも整備しました。

空いた場所に花でも植えようかという薬草家のおばあさんの言葉にフェルンはフリーレンに花畑を出す魔法を使うように促すます。

実はこの魔法はフリーレンの好きな魔法です。

花畑を出すなんてとっても素敵な魔法ですよね。

それを受けてフリーレンは始め適当な花を出そうとしていました。

ですが

「蒼月草の花がいいか」

と思い直します。

その花に何か思い入れがあるのと言うと「蒼月草」はヒンメルの故郷の花なのです。

実はヒンメルの生前にいつか故郷に見に行こうと話したこともありました。

結局は行けなかったのですが。。

ですがここで1つ問題がありました。

魔法では見たことのない花は出すことができません。

そこでフリーレンは蒼月草の花を探すことに決めます。

その村の近くに咲いているのでしょうか。

実はこの花はすでに絶滅していて大陸での目撃情報は何十年もなかったのです。

フリーレンは絶滅したものを探そうとしているんですね。

フェルンも信じられなかったみたいでヒンメルのために探すのかと聞いています。

ですがフリーはきっと自分のためだと言っています。

もしかしたらヒンメルと故郷に見に行けなかったことを後悔してるのかも知れません。

 

エルフと人間の価値観の違い

『葬送のフリーレン』©山田鐘人/アベツカサ/小学館・マッドハウス

そうやって蒼月草を探し始めてなんと半年が経過してしまいます。

それだけの間、よく諦めずに探せましたよね。

エルフであるフリーレンにとって半年は短い期間です。

エルフは永久にも近い時間を生き続けることができます。

しかしフェルンは普通の人間です。

だからありもしない花のためにフリーレンが無駄な時間を過ごすのが許せなかったのでしょう。

フェルンは

「フリーレンには多くの人を救う力があるのに」

そんな自分の考えは間違っているのかと悩んでもいたみたいです。

フェルンの気持ちがよくわかりますよね。

その話を聞いた薬草家のおばあさんも

「間違ってはいない」

と答えました。

それと同時にフリーレンにとっては違います。

フェルンにとっては半年もの時間を使うほどではないのかも知れませんが少なくともフリーレンにとっては人間を知るためにも必要なことなことです。

責められないですが半年はちょっと長いですよね。

フェルンはおばあさんのアドバイスもあってフリーレンに自分の気持ちを正直に話します。

その時のフリーレンは少し微笑んでいます。

ではなぜ微笑んだのでしょうか。

これは考察ですがフェルンが自分の気持ちを話してくれたのが嬉しかったのではないでしょうか。

フェルンの気持ちを聞いたフリーレンは頭を撫でながら心配をかけたと謝っています。

だからフェルンも少しほっとしたます。

ですがフリーレンはもう少し探したら切り上げると言います。

エルフのもう少しは信用できないですよね。

フェルンも分かってもらえたと思ったのにそう言われてショックを受けたようです。

「あなたは本当に諦めが」

というフェルンのセリフがありますが原作ではそのシーンのフェルンの顔が描かれていなくて怒ったのか悲しいのかが分かりにくい描写でした。

しかしアニメではフェルンの横顔を映していました。

フェルンがフリーレンの言葉に怒る様子がしっかりと描かれていました。

分かってもらえたと思ったのにそんなこと言われたら誰だって怒りますよね。

 

蒼月草の発見

『葬送のフリーレン』©山田鐘人/アベツカサ/小学館・マッドハウス

そうやって話しているとシードラットが近づいてきます。

シードラットとは種を食べる害獣です。

フェルンがフリーレンに話す時おばあさんからもらった薬草の種をそばに置いていますがそれをシードラットは狙ってきたようです。

フリーレンは途中で話を切り上げてシードラットを追いかけようと言います。

フェルンは大人しくついていきます。

ちなみにシードラットを追いかけるシーン原作では普通に歩いて追いかけていたがアニメ版ではフリーレンが魔法を使いシードラットの足跡をたどるようにして追いかけています。

足跡をたどる魔法まであるようです。

シードラットを追いかけていくと古い塔のような場所にたどり着きますがそこで青い花の花びらが落ちてきます。

アニメではシードラットの足跡がその塔を登るようについていました。

その塔の上には蒼月草の花があったのです。

おそらくシードラットがこの場所に種を隠したまま忘れてしまって花が咲いていました。

アニメではたくさんの蒼月草の花が風に揺られて咲き誇る様子が描かれていてとっても綺麗です。

原作ももちろん素敵なんでしょうけどアニメで見るとなおさら綺麗に見えます。

 

魔法じゃなくたって…

『葬送のフリーレン』©山田鐘人/アベツカサ/小学館・マッドハウス

ようやく見つけた蒼月草の花ですがフェルンはまさか見ることができるとは思ってなかったから驚いていました。

そしてフェルンは

「なぜそんなに魔法に一生懸命になるのか理解できない」

とフリーレンに言います。

確かにフリーレンって魔法に対する執着心がすごいですよね。

その問いにフリーレンは

「分かるはずだ」

と答えます。

フェルンだって魔法使いになることを諦めなかったとなでもフェルンはハイターに恩を返すために魔法の修行をしていました。

フェルン自身は

「別に魔法じゃなくたって…」

と1人で生きていける力なら何でも良かったと言います。

それでもフリーレンは

「でも魔法を選んだ」

と返しました。

それにハッとしたフェルンは魔法を見せた時に喜んでくれたハイターの顔を思い出します。

おそらくフェルンもハイターが自分の魔法で喜んでくれたから魔法使いになろうと思ったのでしょう。

その後2人はヒンメルの像のところに戻って像の周りに蒼月草の花畑を作りました。

フリーレンは花冠を作って銅像の頭に乗せていましたよね。

以前ヒンメルから花冠をもらっていたので自分もあげたくなったのかも知れません。

きっとヒンメルも喜んでくれたでしょう。

 

まとめ

今回はアニメ2話を解説してみました。

漫画ならではの表現、アニメならではの表現がそれぞれあるはずです。

なのでこの機会にぜひ「葬送のフリーレン」を見て欲しいと思います。

これからも葬送のフリーレンについて考察していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今回は以上です。

 

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