今回は葬送のフリーレンアニメ第6話「村の英雄」について解説していきます。
この第6話はシュタルクがメインになるストーリーです。
臆病で竜と戦うことから逃げていたシュタルク。
原作ではなかった白熱の戦闘シーンなどアニメ版は見所たっぷりの回になります。
アニメならではの演出が楽しみですよね。
村の英雄
物語はフェルンがシュタルクの様子を見に行くところから始まります。
前回の続きからです。
この時フェルンは岩山の巨大な裂け目がシュタルクの修行によるものだと知って驚きの表情を見せています。
この辺りはさすがアイゼンの弟子ですよね。
そしてフェルンは竜と戦うのを嫌がっていたシュタルクがなぜ修行を続けているのか尋ねます。
するとシュタルクは村人たちのことを語りだします。
元々シュタルクがこの村を訪れた時村人は竜の恐怖に怯えていました。
そんな時シュタルクがこの村にやってきたことで竜が逃げていき村人に笑顔が戻ることになりました。
でも当のシュタルクは竜が勝手に逃げ出したと思い込んでいます。
実際にフェルンに竜と戦うのは絶対に嫌だと言い切っているぐらいでした。
ただ自分のことを「村の英雄」として信頼してくれる村人たちの笑顔を見ると逃げることもできずそのまま村に住みついていたのです。
シュタルクは村でかなりの好待遇だったからです。
シュタルクは心の底では
という気持ちを抱いていてこの村を守るために自分を鍛えていました。
しかし本人はやっぱり逃げ出してしまうかもってフェルンに言っていました。
シュタルクはとても臆病な性格をしていました。
そのことが原因でアイゼンに愛想をつけられたと思っていました。
そう考えるとシュタルクって自己肯定感が低いですよね。
この辺りはなんだかフェルンと対象的です。
そんなシュタルクの手のひらを見てフェルンはこう伝えます。
「シュタルク様は逃げないと思います」
とそして自分が初めて魔物と戦った時のことを話し出します。
このシーンも原作とは違ってしっかりと戦闘シーンが描かれていました。
原作での戦闘シーンはどうしても淡白な描写が多い傾向があります。
アニメになったことでかなり迫力があるシーンになっています。
この辺りはさすが映像の力ですよね。
魔物から逃げるフェルンの表情なんかも臨場感に溢れていました。
逃げてもどこまでも追ってくる魔物になぜか助けてくれないフリーレン。
フェルンは魔物に追い詰められます。
ですがその時、覚悟を決めると今まで動かなかった体が動きます。
そして振り返りざまに魔法を放ち見事魔物を討伐したのです。
元々フェルンは魔法使いとして優秀な人物です。
普通に戦ったら低級の魔物になんかやられることはないでしょう。
それはシュタルクも同じです。
フェルンはシュタルクの手のひらを見た時、彼が自分と同じくどれだけの努力を重ねていたか理解していました。
だからこそ必死に積み上げてきたものは裏切らないということをシュタルクに伝えたかったのです。
フェルンは本当にお母さんみたいな人物ですよね。
アニメでもすっかりお母さんキャラになっているようです。
でもこのフェルンの話しがきちんとシュタルクに伝わっていました。
シュタルクは臆病者でどうしようもない人間ですが村を守りたいという気持ちは本物だと伝えます。
フェルンそしてシュタルクは一言
「覚悟か…」
とつぶやくのです。
このシーンも一瞬だけ拳を握りしめるアイゼンが映し出されていました。
おそらくシュタルクを殴った時のシーンでしょう。
喧嘩別れをしたとはいえシュタルクはアイゼンに対して強い尊敬の念を抱いています。
それはアイゼンも同じで本当はシュタルクのことが大切な存在です。
だからフリーレンに頼んで一緒に旅に連れて行くようにお願いしていたのでしょう。
シュタルクとアイゼンとの関係はこの後も結構描写されていきます。
この辺りもどのように描かれていくか楽しみですよね。
シュタルクの様子を見に行った後、宿屋に戻ってきたフェルン。
そしてフリーレンは
と声をかけます。
このシーンはアニメオリジナルです。
原作ではなかったシーンです。
フリーレンとフェルンの関係性を深掘りしたシーンになります。
確かに何気ない会話ですけどお互い多くを語らなくても通じ合っているのが分かるシーンです。
フリーレンの問いかけに対してフェルンは
分かりませんが大丈夫だと思います」
と答えます。
その言葉とは裏腹にその表情にはシュタルクに対する信頼が見て取れます。
竜との対決
翌朝、シュタルクと合流するフリーレンたち。
しかしそこにシュタルクの姿はありませんでした。
この時の2人の表情がいい味を出しています。
特にフリーレンの
が印象的でした。
このシーンは原作でも面白かったのではないでしょうか。
この後フリーレンが
と言った時のフェルンの表情もアニメならではの描写でした。
木にしがみついている場面も原作以上にシュールでした。
そんなことをやっているとシュタルクが2人の前に現れます。
そして自分が竜にやられたとしても必ず倒してくれと告げます。
この時シュタルクは命をかける覚悟を決めていました。
このシーンは本当に格好いいと思った方も多いのではないでしょうか。
基本シュタルクは臆病なところを除けばバリバリの2枚目キャラです。
それに3人の中では一番常識もあります。
フリーレンとフェルンがちょっと変わりすぎているだけと言われるとそうなんですが。。
ちなみにこのシーンではフリーレンがシュタルクに
と尋ねています。
その質問に対してシュタルクは
と答えます。
しかしその返答にフリーレンは
と返します。
ここでもフリーレンの時間の概念が人とは違うことを表しています。
この作品は時間の概念が大きなテーマになっています。
こうして竜と戦うことになったシュタルク。
ですが、いざ竜を見ると手が震え出します。
その姿を見てフリーレンは笑いながら
と言います。
シュタルクからすると師匠のアイゼンが震えることなんてないと思っていたので意外と思っていたようです。
そしてここから一旦ヒンメルパーティの回想シーンになります。
この時のアイゼンがめちゃくちゃ格好良く
と言うセリフがまたいいですね。
ドワーフと人間で種族こそ違うもののやっぱりアイゼンとシュタルクはとても似ています。
フリーレンが言うには震え方も同じらしいものね
アイゼンも自分と同じく恐怖を覚えていたことを知ったしる竜と近いていきます。
ただ間合いに入っても竜は一切攻撃して来ませんでした。
なぜなら竜は頭の良い生物で強い相手に対して自分から攻撃することはありません。
つまり竜が村を襲わなかった理由はシュタルクが強敵だと認識していたからなのです。
シュタルクは竜の気まぐれだと思っていたけど本当に村から竜を追い払っていたことになります。
ここから竜との対決になります。
このシーンはほとんどがアニメオリジナルです。
原作では3コマぐらいでした。
火を吹いたり岩を飛ばしたりしてきて迫力がありました。
同時にここでアイゼンがシュタルクを殴った理由も明らかになります。
それはシュタルクの強さが怖かったからなのです。
そしてアイゼンは
とフリーレンに伝えていました。
その言葉通り竜を圧倒します。
竜の攻撃をかいくぐったシュタルクは脳天に強烈な一撃を叩き込みます。
このシーンは音楽も合ってめちゃくちゃ格好良いですよね。
ケルト風の音楽が戦闘シーンとかなりマッチしていました。
アニメ版の葬送のフリーレンは戦闘描写にかなり力を入れていることがわかります。
竜に一撃を打ち込んだシュタルクはフリーレンたちに魔法を打ち込むように叫びます。
しかしフリーレンは魔法を打ち込みませんでした。
そして一言
と伝えるのです。
ただこの時シュタルクはとんでもないことをしてしまっていました。
フリーレンのことを
と言っています。
フリーレンは年齢のことを言われると根に持つタイプです。
ちなみに3回失言してしまうとひたすら泣きわめくという行動が待っています。
きちんととこの
もカウントされていました。
この後もちょこちょこフリーレンに蒸し返されるのです。
この時はフェルンも
と心の中で呟いていました。
そんなフリーレンたちが竜の巣にある宝の山を見ると「うひょー」と叫びながら駆け寄ります。
この時のフェルンの
が完全にお母さんの言い方になっています。
そんな宝の山を見てシュタルクは
こんなものに夢中になれるのか」
と語りかけます。
そして同時にフリーレたちとの旅を
と語っていたアイゼンのことを思い出します。
この時はかき氷を出す魔法で喜んでいるフリーレンとハイターを見て苦言を呈します。
そんなアイゼンに対してヒンメルは
と語るのです。
相変わらずヒンメルはイケメンすぎますよね。
シュタルクからすると竜が集めてたガラクタに大喜びするフリーレンを見てアイゼンの気持ちが少し分かったのでしょう。
そして竜を倒したことでシュタルクは村を旅立つことになります。
この後の名シーンもきちんとアニメでは描かれていました。
フェルンが
を使ったシーンです。
ちゃんとシュタルクを見て
と言っていました。
アニメではフェルンの表情と相まって結構ネットでも盛り上がっていました。
ちなみに公式も調子に乗ってLINEスタンプにしていたぐらいです。
そんなスタンプどこで使うのでしょうか。。
この後フリーレンはシュタルクに
と尋ねます。
シュタルクは
と答えフリーレンたちと一緒に旅をすることになります。
待望の前衛職の戦士が仲間になりました。
これで少なくとも竜とかけっこをすることはなくなるでしょう。
北方の関所
シュタルクを仲間に加えたフリーレンたちは中央諸国リーゲル峡谷城塞年ヴァールへとたどり着きます。
しかしこの時北側諸国で魔物の活動が活発になっており関所は閉じられ通行止めになっていました。
さらに衛兵隊長からこの町で問題を起こさないように言われるのです。
なんかこの時フリーレンの顔がアップになったのが意味深でした。
1番問題を起こしそうに見えたのでしょう。
ただ当のフリーレンはしばらくこの町で魔法の研究ができると大喜びでした。
一方のフェルンは明らかにに怒っていました。
ですがそんなフェルンに空気も読まず食事に誘したシュタルクもどうなのでしょうか。
アニメだとフェルンの威圧感が半端なかったですよね。
フェルンと別れたシュタルクは酒場へと向かいます。
そこで「ジャンボベリースペシャル」というスイーツを頼みます。
飯を食べに行くと言いつつなぜかスイーツなのですが実はシュタルクはその昔アイゼンと共にこの町に来たことがありました。
その時にアイゼンと一緒に食べた思い出のスイーツだったのです。
原作でもそうだったけど回想シーンと大きさが違いすぎます。
酒場の店主はシュタルクが大きくなったからだと言っていたけど明らかに小さくなっていますよね。
そんなシュタルクの前にフェルンが現れます。
なぜかフェルンにビビりまくっています。
シュタルクは
とわけの分からない弁名をします。
フェルンは街中で関所が開くまで2年もかかることを聞いていました。
そのため怒り爆発状態だったのです。
シュタルクが勘違いして「ジャンボベリースペシャル」を半分あげようとしたのが面白かったですよね。
ここでのやり取りはシュタルクよりもフェルンのやばめの性格がよく表れています。
シュタルクも心の中で
って言っていたぐらいです。
ただシュタルクとしてもこの町に2年間も足止めされるのは不本意でした。
そして2人でなんとか関所を通る方法を見つけることになります。
ただこれがなかなか一筋縄ではいきません。
魔法で空を飛んで越えようとしても結界が張られていて不可能なのです。
そこでシュタルクはまず商人ギルドを当たることにします。
しかし残念ながら交易も全て止まっていて関所を通ることができませんでした。
この状況にフェルンは情勢が落ち着くまで待しかないと諦めます。
ですがシュタルクはさらに闇市や盗賊ギルドまで情報集めに行きます。
フェルンからしたらシュタルクの行動はかなり不思議な感じでした。
正直シュタルクがここまで関所を通る方法を探してくれると思っていなかったようです。
しかし残念ながら関所を通る方法は見つかりませんでした。
それでも衛兵の詰め所に行こうとするシュタルクを見てフェルンはなぜ自分より必死に関所を通ろうとするのか尋ねます。
このシーンもなんか原作より2人の関係が印象的でした。
実はこのシーンは原作だと城壁に登る階段での会話シーンになっています。
しかしアニメでは城壁の上での会話にななっていてしかも原作と違いフェルンとシュタルクの立ち位置に距離が空いています。
だから印象的に思えたのでしょう。
おそらくこの立ち位置の距離は現在のフェルンとシュタルクの距離をそのまま表しています。
この辺りはアニメオリジナルの独自の憎い演出になります。
本当にこのアニメは原作の内容をうまく補填していることが分かります。
そしてシュタルクの口から関所を早く通りたい理由が語られます。
昔アイゼンンと一緒にこの町に来た時、同じようにこの城壁から北側の景色を見ていました。
普段はあまり自分のことを話さないアイゼンがその時ばかりはフリーレンたちとの旅の話をし始めました。
その話を聞いてシュタルクはアイゼンがたった10年の魔王討伐の旅を大切にしていると感じたのです。
この時終始フェルンの表情が無表情だったのがまたいい演出でした。
フェルンも育ての親がハイターだからですね。
何か思うところがあったのでしょう。
ただアイゼンもドワーフとはいえ寿命が近づいているのは明らかでした。
シュタルクはアイゼンの寿命が尽きる前にできるだけフリーレンたちとのくだらない旅を経験しそのことをアイゼンに報告したいと思っていたようです。
おそらくアイゼンはシュタルクに良い経験をしてもらいたいからフリーレンに旅に連れて行くようにお願いしていたようです。
喧嘩別れしたシュタルクとはいえお互い本当に通じ合っているのが分かりますよね。
しかもこの話を聞き終えたフェルンが微笑みを見せるのが印象的です。
このシーンはフェルンとシュタルクの関係性が1つ前進したエピソードです。
そして2人はもう1度関所を乗り越える方法を探しに町に戻ります。
しかしそこで衛兵から逃げ惑うフリーレンを見つけます。
当然フリーレンが何かやらかしたと思い問い詰めます。
問答無用でフリーレンが問題を起こしたと思っているのがひどいのですが、そしてついに衛兵に見つかってしまいます。
しかし衛兵はいきなり片膝をついてフリーレンに謝罪します。
この時のフリーレンの嫌な予感がするという直感が当たることになります。
フリーレンがかつて勇者パーティの一員であることを知っている城代が現れフリーレンが北側諸国を助けに来たと盛大な勘違いをします。
そして自由に関所を通る許可が降りることになったのです。
この時フリーレンは持っている魔導書を落とすほどショックを受けていたのがまた印象的でした。
フリーレンは2年間この町にいる気だったからです。
町の人々に歓迎されながら関所を抜けて北側諸国へと旅立つフリーレンたち。
その姿はかつての勇者パーティーと同じ状況でした。
アニメでも同じアングルのカットが差し込まれていい演出をしています。
こうしてアニメ第6話は終了します。
まとめ
今回はアニメ第6は「村の勇者」について紹介しました。
完全にシュタルク中心のエピソードでした。
フェルンとの関係とか今後が楽しみになる内容になっていました。
これからも葬送のフリーレンについて考察していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は以上です。
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