鬼滅の刃

【鬼滅の刃】天元に痣が発現しなかった理由とは?

2023年8月15日

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 

質問者
音柱・宇髄天元に「痣」が発現しなかった理由を教えてください。

 
こんにちはエンタメ考察室です。

遊郭編で活躍し明るい性格とド派手な技の数々で炭治郎たちを鼓舞してくれた頼れる兄貴分といえば宇髄天元ですよね。

上弦の鬼は人の手で討伐できるということを作中で初めて証明した柱でもあり無限列車編で煉獄さんを失った悲しみに打ちひしがれていた読者にとってはまさに希望の光と言える登場人物ではないでしょうか。

今回はそんな音柱・宇髄天元について解説していきたいと思います。

また遊郭編で天元が痣に覚醒しなかった理由についても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。
 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

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1.宇髄天元

宇髄天元は輝石で装飾された額当てと左目に施した花火のような化粧が特徴的な男性です。

鬼殺隊最強の階級である「柱」の1人で音の呼吸を使う音柱です。

とにかく派手なことが大好きで作中では自らを

「派手を司る神」
「祭の神」

と名乗っていました。

化粧を落とした素顔はかなりの美形であり美しさが大きなアドバンテージとなる遊郭の女神ですら顔を赤らめるほどでしたよね。

傲慢な性格をしており炭治郎らに

「俺は神だ!お前らはごみだ!」

と言い放つなど俺様主義な部分があります。

一方で雛鶴・須磨・まきをの3人の妻たちを何よりも大切に思っており

「自分の命のことだけ考えろ
他の何をおいてもまず俺のところへ戻れ
任務遂行より命」

と言い聞かせています。

また横柄な態度の裏には天元なりの優しさや面倒見のよさが垣間見られます。

例えば小説版「片刃の蝶」の中の話では特別訓練と称して善逸に温泉を掘らせる場面がありました。

素人が簡単に温泉を掘り当てられるわけもなく一見すると単なる嫌がらせにも思える天元の指示ですが実際は隙があればサボろうとする善逸の基礎体力を向上させることが目的だったと明かされています。

またいつまでも温泉に浸かっている伊之助に対し

「あんま長く入ってるとのぼせんぞ」

と声をかけるなど随所に面倒見の良さが伺えます。

実際、天元と長年連れ添ってきた妻の雛鶴も文句を言いつつ炭治郎らの面倒を見る天元に対し

「本当のこの人はきっと優しい人だ」

と感じていました。
 

2.天元の過去

忍びの家系に生まれた天元の人生は過酷なものでした。

天元は遊郭編で

「姉弟は九人いた十五になるまでで七人死んだ」

と語っています。

兄弟の死は天元の父親による厳しい訓練が原因のようで「公式ファンブック」ではその詳細が記されています。

9人いた兄弟のうちの3人は過酷な修行によって年齢が一桁のうちにこの世を去りました。

そして残った6人は父親の命令によって兄弟同士で殺し合いをさせられています。

この際お互いの顔がわからないように覆面で頭と顔を隠されていたそうです。

つまり天元たちは相手が実の兄弟だとは知らされないまま肉親同士で殺し合っていたことになります。

天元がそのことに気づいたのはすでに2人を手にかけた後でした。

血を分けた兄弟を自らの手で殺してしまったことで激しくうろたえた天元はこの出来事がきっかけで忍びを抜けることになります。

天元の父親は一族の衰退を恐れるあまり取り憑かれたように厳しい鍛錬を我が子に敷いていました。

天元が忍びの家系であると知った際に上弦の陸・堕姫は

「忍びなんて江戸の頃には絶えているでしょ
嘘つくんじゃないわよ」

と反応しています。

明治時代に廃刀令が発令されるなど時代の変化によって忍びの存在意義が薄れていったことも天元の一族が衰退した理由の一つと言えるでしょう。

天元のほかにも2つ下の弟が兄弟同士の殺し合いを生き延びています。

しかし弟は自分が兄弟の命を奪ったことを知っても何も感じておらずついには天元にも刃を向けたようです。

天元は弟について

「部下は駒
妻は跡継ぎを生むためなら死んでもいい
本人の意思は尊重しない
ひたすら無機質」

と説明し父親と同じ考え同じ言動を持つ複写だと言っています。

諜報や暗殺を生業にしていたとされる忍びですので天元の父親や弟のような機械的な考え方は理にかなっていたのかもしれません。

しかし天元にはそれが耐えられず

「俺はあんな人間になりたくない」

と感じるようになりました。

天元は忍びを抜ける際に雛鶴・須磨・まきをの3人の妻も連れ出しています。

天元の妻たちもくノ一つまり忍びでした。

天元の一族は一夫多妻制であり15歳になると親が決めた相手を妻としてめとります。

そのため本来はお互いに恋愛感情はなくただ子孫を残すことだけを目的とした関係だったと言えるでしょう。

しかし天元にとって3人の妻は最優先で守るべき大切な存在であり3人の妻もまたそんな天元を深く愛するようになりました。

「公式ファンブック」ではそんな天元と3人の妻たちの関係性について記されています。

一族を抜けた天元は

「自分は地獄に落ちる」

というのが口癖でした。

これは父の策略にはまったとはいえ実の兄弟を自らの手にかけてしまったことが原因と思われます。

自分を貶めるような発言を繰り返す天元を叱咤激励したのが3人の妻たちでした。

雛鶴に泣かれ、須磨に噛まれ、まきをに怒られた天元はやがて自分は地獄に落ちるとは言わなくなったそうです。

個性や人格を否定するような環境に育った天元にとって自分のために本気で怒り本気で泣いてくれる妻たちの存在はとても温かくかけがえのないものだったのではないでしょうか。
 

3.痣が発現しなかった理由

天元が使う音の呼吸は2振りの日輪刀と爆薬を組み合わせた天元独自の呼吸法です。

「公式ファンブック」によれば音の呼吸は体術と剣術を組み合わせた技が多く総力跳躍力といった能力が重要とされています。

また爆発を伴う広範囲にわたる技であることから周囲の状況を把握する観察眼と技巧の緻密さが求められる呼吸と言えるでしょう。

天元が「柱」のなかでどのくらいの強さなのかを考察していきたいと思います。

最終的な強さで言えば柱の中では下位クラスです。

しかし緻密な計算や分析能力選挙を把握する力においては柱の中でも上位に入るのではないでしょうか。

1.痣に覚醒していない

根拠の一つ目は天元が痣に覚醒していない点です。

柱の多くは上弦の鬼との戦いの中で「痣者」として目覚めています。

しかし天元は「痣者」として目覚める前に現役を退いており遊郭編以降は戦線に復帰することがありませんでした。

痣は寿命と引き換えに上弦の鬼と対等に渡り合えるほどの身体能力を得ることができます。

つまり「痣」に覚醒した柱と比較したとき天元の能力は劣っていると言わざるを得ないのではないでしょうか。

とはいえヒノカミ神楽をうまく扱えない炭治郎やこの「火雷神」を習得していない善逸など最終決戦の時と比べて未熟だったかまぼこ隊をかばいながら上弦の陸と渡り合った実績は大きいですよね。

さらに常人ならば触れただけで即死する妓夫太郎の毒を受けても死なない特性を持っており「痣」なしでも十分すぎるほどの強さではないでしょうか。

もし天元が「痣者」として覚醒していたら柱の中でも上位に入る強さを手に入れていたかもしれませんね。

2.緻密な計算能力

根拠の2つ目は緻密な計算能力です。

元忍びである天元は直接的な戦闘能力よりも諜報や観察といった能力に秀でている可能性があります。

実際、遊郭編では天元独自の戦闘計算式である「譜面」という能力が登場しました。

「譜面」は分析に時間がかかるものの敵の行動動作の律動を読み音に変換することで相手の癖や死角を把握できます。

作中では唄に合いの手を入れるが如く音の隙間を攻撃すれば敵に打撃を与えられると解説されていました。

恵まれた体格と傲慢な性格から脳筋キャラだと思われがちですが天元の本質は冷静な分析や優れた計算能力といった高い知能にあると言えるでしょう。

以上の2点から「痣者」ではない天元は戦闘能力こそ他の柱に劣りますが「譜面」のように戦況を分析する力や緻密な計算能力においては他の追随を許さないほど高いレベルにあると考えられます。

次に天元が「痣」に覚醒しなかった理由について考察します。

柱ではない炭治郎が遊郭編で「痣」を発現していたにも関わらず柱である天元が「痣」に目覚めなかったのは上弦の陸・妓夫太郎の毒が原因ではないでしょうか。

そう考える根拠として痣の発現条件が挙げられます。

作中では

・体温39度以上
・心拍数200以上

が痣の発動条件とされていました。

妓夫太郎との戦いで毒を受けた天元は無理矢理心臓を止めることで体に毒が回らないようにしていましたよね。

心臓が止まると体に血液が循環しなくなり体温が低下します。

つまりこの時の天元は心拍数も体温も低かったと言えるでしょう。

またはじめに毒を食らった時点で呼吸を制御し毒の巡りを遅らせていたのかも知れません。

那田蜘蛛山の戦いでは蜘蛛の毒を受けた善逸が呼吸によって毒の巡りを遅くしていましたよね。

具体的にどうやって毒の巡りを遅らせていたのかは不明ですが深く息をすることで血流そのものを遅くしていた可能性は十分考えられるのではないでしょうか。

また「譜面」を完成させるまでの間、毒の進行を遅らせるために無理やり筋肉で心臓を止めて仮死状態を作るという技も見せました。

この仮死状態を作っていたために必然的に体温が下がっていたことも痣が発現しなかった理由の一つだと考えられます。
 

4.煉獄さんとの絆

次に天元と煉獄さんの絆について考察していきます。

アニメ版8話の「大正コソコソ噂話」では

「俺はお前のようにはできないかもしれない」

と呟く天元に対して煉獄さんが

「俺だってお前のようにできはしない」

と語りかけその上で

「炭治郎らを頼む」

といった旨の言葉を残す場面がありました。

この様子から天元と煉獄さんはお互いに実力を認めており相手が自分にはないものを持っている存在だと感じていたことが伺えます。

こうした二人の関係性を踏まえた上で天元の

「俺は煉獄のようにはできねえ」

という台詞の真意について考察していきます。

これは上弦の陸・妓夫太郎の

「お前は生まれた時から特別なやつだったんだろうなぁ」
「選ばれた才能だなあ」

という発言を受けた天元が

「自分は特別な存在なんかじゃない」

と語った時の台詞でしたよね。

天元の

「俺は煉獄のようにはできねえ」

という発言の裏には柱として全ての人々を守ろうと尽力した煉獄さんへの尊敬の念と

「自分の大切なものだけは絶対に守る」

という固い決意が存在しているのではないでしょうか。

そう考える根拠の一つ目は煉獄さんと天元とでは父親や一族に対する捉え方が異なる点です。

煉獄さんは代々炎の呼吸を受け継ぎ炎柱も多く輩出している煉獄家に生まれました。

煉獄さんの父・槇寿郎もかつては炎柱として活躍しており煉獄さんはそんな父親の背中を見て育っています。

煉獄さんにとって炎の呼吸の使い手となり父のような炎柱を目標とすることは当然のことだったと言えるでしょう。

煉獄さんにとって憧れの対象だった槇寿郎です。

しかし最強の呼吸である炎の呼吸への劣等感や瑠火の死をきっかけに酒に溺れ堕落していくことになります。

しかしそんな父の姿を見ても煉獄さんは決して夢を諦めず変わらずに煉獄家の一員であり続けようとしましたよね。

また酒に溺れ

「お前も千寿郎も大した才能はない
くだらん夢を見るな」

と自らの夢を否定されても煉獄さんは決して父親を見限ることはありませんでした。

「体を大切にして欲しい」

という遺言からも煉獄さんがどれだけ槇寿郎を大切に思っていたのかが分かりますよね。

一方天元は

「俺はあんな人間になりたくない」

と考え父親や一族とたもとを分かちました。

天元はまるで父親の生き写しのように無機質な人間になってしまった弟を見て

「このままでは自分も同じ道を辿ることになる」

と感じたのではないでしょうか。

人格や個性を否定され自分という存在を抹消されることを恐れた天元は自分が自分であるために家を捨てたと考えられます。

そういった意味では父のような「柱」を目指し煉獄家の一員であり続けようとした煉獄さんとは正反対の道を選んだと言えるでしょう。

自分という存在を守るために一族を捨てた天元にとって一族にとどまり続けることで自分であり続けた煉獄さんの存在は尊敬に値するものだったののかもしれません。

根拠の2つ目は煉獄さんと天元では守るべき命の基準が異なる点です。

煉獄さんは常に他人のために行動し当たり前のように一般市民を守るために戦っていました。

一見すると柱として当然のことのようにも思えますが煉獄さんの

「すべての命を平等に守り抜く」

という気概は他の柱と比べてみても別格ではないでしょうか。

事実、無限列車編では200名あまりもの乗客を当然のように守り抜き柱3人分とも言われる上弦の参・猗窩座の襲撃を受けた際にも負傷した炭治郎や乗客の命を守るために果敢に立ち向かいました。

こうした煉獄さんの言動の根底には亡き母・瑠火の教えがあると考えられます。

煉獄さんは幼い頃から弱き人を助けることは強く生まれたものの責務と言われて育ちました。

「俺は俺の責務を全うする
ここにいる者は誰も死なせない」

という台詞からもわかるように煉獄さんにとって守るべき命は皆平等だったと言えるでしょう。

一方天元は明確に守る命の優先順位を決めています。

忍びを抜け鬼殺隊に入った天元は3人の妻たちに

「俺は派手にはっきりと命の順序を決めている
まずお前ら三人
次に堅気の人間たち
そして俺だ」

と語っています。

天元のこうした言動の根底には人を人とも思わず一族の存続のためなら例え肉親であろうと簡単に命を切り捨てていた父親への反発心があると思われます。

父親のようにはなりたくないと感じて家を出た天元ですので自らの家族つまり3人の妻たちだけは何としても守り抜きたいという思いが強いのかもしれません。

このように柱として人々の命を守る立場にありながらも煉獄さんと天元とでは守るべき命の基準が明確に違うことがわかります。

以上の2点から

「俺は煉獄のようにはできねえ」

という台詞には自分とは異なる道を歩んだ煉獄さんへの尊敬の念と過去の経験から

「自分の大切なものだけは絶対に守る」

という固い決意が込められていると考えられます。

とはいえ上弦の陸である妓夫太郎や堕姫との戦いでは天元も煉獄さんと同じように自らが盾となることで炭治郎らを守っています。

傲慢で不遜な態度が目立つ天元ですが鬼殺隊最強の「柱」としての矜持は決して煉獄さんに引けを取らないものだったと言えるでしょう。

堕姫の中からより強力な鬼である妓夫太郎が登場した際その圧倒的な存在感から手が震えてしまった炭治郎ですが天元の

「余裕で勝つわ
ボケ雑魚がァ!!」

という台詞をきっかけに失いかけていた戦意を取り戻しています。

「こいつらは三人とも優秀な俺の"継子"だ
テメェらの倒し方はすでに俺が看破した」

と言い放つ天元に炭治郎は煉獄さんの姿を重ねていましたよね。

また炭治郎が妓夫太郎たちの頸を切った直後に妓夫太郎の血が暴走した際天元の方が妓夫太郎に近かったのにも関わらず炭治郎に

「逃げろ!」

と叫んでいます。

危機的状況であっても自分より後輩の身を案じる姿勢は煉獄さんの

「柱ならば皆後輩の盾になるのは当然だ」

という発言にも通じるものがありますよね。

どんなに辛い状況でも挫けることなく周りを鼓舞し落ち込んだ雰囲気を払拭する天元の柱としての生き様は炭治郎の目には煉獄さんと同じくらい眩しく映ったのではないでしょうか。

 

まとめ

宇髄天元は攻撃的な言動とは裏腹に内に秘めた優しさや面倒見のよさで炭治郎からの信頼が厚い人物です。

肉親同士で殺し合うという壮絶な過去を経験し自分が自分であるために生まれ育った家を捨てた勇気ある人物と言えるでしょう。

天元が見せた自分が一番大切にしているものを絶対に守りきるという堅い決意は煉獄さんとはまた違った側面で柱という存在を炭治郎らに知らしめたのではないでしょうか。

天元にはこれからも愛妻家でいて欲しいと思った人はまた次の記事でお会いしましょう。

今回は以上です。

 

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