鬼滅の刃

【鬼滅の刃】産屋敷家の呪いの正体を徹底考察!

2023年9月1日

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 

質問者
産屋敷家の呪いの正体とあまねが無一郎を鬼殺隊に勧誘した理由について教えてください。

 

こんにちはエンタメ考察室です。

産屋敷家は鬼殺隊という非公認組織を統括し惜しみない援助を与える一族です。

初めて「お館様」として登場した産屋をはじめ一族のものは男女問わず不思議な魅力を備えていますよね。

鬼殺隊は産屋敷一族が作ったものであり鬼殺隊がなければ鬼舞辻無惨を倒すことは不可能だったでしょう。

今回はそんな謎多き一族・産屋敷家について解説していきたいと思います。

また産屋敷家にかけられた呪いの正体や産屋敷あまねが無一郎を鬼殺隊に勧誘した理由についても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。

 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

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1.産屋敷輝利哉

産屋敷輝利哉うぶやしききりやは黒髪のおかっぱ頭が特徴的な少年です。

初登場は炭治郎が参加した最終選別でした。

妹と2人で最終選別を取り仕切っていましたよね。

公式ファンブックによれば最終選別は鬼殺隊当主の子供たちによる管理・進行によって実施されているそうです。

輝利哉は男子ですが最終選別ではまるで少女のような出で立ちをしていましたよね。

これは産屋敷家に生まれる男児は病弱のため13歳までは女の子として育てているからです。

病弱であることと女の子の格好をさせることは一見無関係に思えますが実際に男子を女子として育てる風習は存在しました。

今ほど科学の発展していない時代

「女子は丈夫で男子は体調を崩しやすい」

という迷信のようなものがありました。

跡取りとなる男子に無事に成長してほしいという思いから丈夫とされる女子の格好をさせていたそうです。

こうした迷信に科学的な根拠はありませんが産屋敷家の場合は後述する「呪い」によって明確に男子が育ちにくい環境にありました。

鬼殺隊を取りまとめる「お館様」を継ぐ存在である輝利哉にはたとえ迷信に頼ってでも立派に成長して欲しかったのでしょうね。

父・耀哉かがやの死後はわずか8歳ながら次代の当主に着任します。

無惨戦では協力者である愈史郎の「視覚共有」の能力を借りて戦況把握と指揮を執りました。

後ほど詳細に触れますが両親と姉二人を同時に失ったにも関わらず気丈に振る舞う心の強さを持っています。

当主になると同時に年齢にそぐわない大人びた特徴に変わっていますがこれは文字通り「耀哉の代わり」を務めようとしていたからではないでしょうか。

おそらく輝利哉は鬼殺隊を率いる「お館様」として「まだ子供だから」という言い訳は通用しないと考えていたのでしょう。

作中でも

「輝利哉は父に代わり鬼殺隊の隊士たちの父にならなければならない」

と説明されていましたよね。

蟲柱・胡蝶しのぶが戦死した際に

「しのぶが死んだ
他の柱はまだ生きている
上弦と対峙したのはしのぶだけ?」

と機械的に状況を確認したり亡き家族を思って涙ぐむ妹に対して

「泣くな絶対に手を止めるな私たちは負けない」

と告げたりと一見すると冷酷にも思える態度をとっていたのもすべては「お館様」という役割を果たすためだったのではないでしょうか。

公式ファンブック・弐によると前々から自分よりも頭脳明晰で精神も強靭だった姉たちの方が当主にふさわしいのではないかと悩んでいたようです。

姉との能力の優劣は分かりませんがそんな不安を抱えながらもきちんと責務を果たした輝利哉は立派な当主ですよね。

無惨討伐後に風柱・不死川と水柱・冨岡義勇から感謝とねぎらいの言葉を受けた際には「お館様」という役目から解放された少年らしい大粒の涙を流していました。

現代編では愈史郎とともに本人として登場しています。

短命な産屋敷家の男子でありながら日本最高齢記録を達成していましたよね。

おそらく無惨を倒したことで一族にかけられていた呪いが解けたのだと考えられます。

公式ファンブックでは無惨討伐後短命の呪いによる死と無惨討伐という悲願を果たしたことで産屋敷家が絶えてしまうのではないかという恐怖に怯えていた事実が明かされています。

しかし二十、三十と歳を取っていくうちに呪いが消えていることに気づき妻や子供妹たちを抱えて何時間も泣いたそうです。

後ほど触れますが産屋敷家は寿命を伸ばすために苦心し続けていました。

長年の努力があったからこそ呪いが解けた際に最高齢記録になるまでに長生きできたのではないでしょうか。

2.産屋敷四姉妹

産屋敷家には輝利哉の他に四人の娘がおり上からひなき・にちか・かなた・くいなという名前です。

このうちひなきとにちかは輝利哉の姉でかなたとくいなは妹に当たります。

五つ子であるが故に顔がそっくりでおかっぱ頭に白髪という点も共通しているため黒髪の輝利哉以外は外見で誰なのかを判断することがとても困難と言えるでしょう。

くいなとかなたは耀哉や亡き後に跡継ぎとなった兄・輝利哉をサポートする役を担っていました。

最終決戦では鬼殺隊に指示を出す輝利哉を後方で支援していましたよね。

くいなは菊の髪飾りを付けています。

気が強く虫を素手で倒せるほどたくましい性格をしています。

最終決戦では自身の采配が原因で多くの犠牲が出てしまったことで落胆し心が折れかける輝利哉の頬を叩き激しく叱咤しました。

くいなの一喝により輝利哉は当主としての役目を全うするために再起することができました。

一方でコミックスのおまけページでは兄を叩いたことで

「嗚呼叩いちゃった」

と自己嫌悪に陥るくいなが描かれておりどちらかといえば勢いで行動しがちな様子が伺えます。

かなたは藤の花の髪飾りをつけています。

くいなとは対照的に蜘蛛に手の甲を這われただけで気絶してしまうほど気弱な性格をしています。

単行本のおまけページでは輝利哉を叩いたことで自己嫌悪に陥るくいなを見て

「ごめんね私何もできなくて……」

と涙ぐむ様子が描かれていました。

ちなみに炭治郎が受けた最終選別で不死川玄弥に殴られた少女がかなたです。

同じく単行本のおまけページでは殴ったことを赤面しながら謝る玄弥とそんな玄弥に微笑みを向けながら

「いいえ」

と答えるかなたの姿が描かれていました。

こうした様子から気弱ながらも思いやりがあり他人に優しい性格が伺えますよね。

ひなきとにちかは病弱な父・耀弥の身の回りの世話をする役目を担っています。

柱合裁判の時には目の見えない耀弥のためにその場の状況を伝えていましたよね。

ひなきは頭の右側に紐の髪飾りをつけています。

にちかは同じく紐の髪飾りを左側につけています。

無惨が産屋敷家を襲撃した際、両親と共に爆死しました。

耀哉が家族もろとも自爆するこの場面は作中でも屈指の衝撃的な場面でしたよね。

一見すると父親の策略に巻き込まれた被害者にも思える二人ですが作中では二人が最後まで父の傍を離れようとしなかった事実が明かされています。

それほどまでにひなきとにちかは父を慕っていたのでしょう。

加えて後のことは弟妹に任せ自分たちは両親の傍を離れないことで無惨の油断を誘う役回りを買って出たのかもしれませんね。

3.産屋敷あまね

産屋敷あまねは白い髪が特徴的の女性です。

産屋敷耀哉の妻であり輝利哉たち五つ子の母親でもあります。

主に当主である耀哉のサポート役を担っていますが不調な耀哉に変わって柱合会議に参加したこともありました。

とても美しい外見をしておりあまねを初めて見た時透無一郎は

「白樺の木の精」

と表現していましたよね。

神職の家に生まれ旧姓は神籬ひもろぎでした。

後ほど解説する「呪い」の影響で短命だった産屋敷家では神職の家系から妻をめとることで生き永らえて歴史があります。

こうした背景からおそらくあまねは自らの意志とは関係なく初めから産屋敷家に嫁ぐことが決まっていたのでしょう。

一見すると好きでもない男のもとに無理やり嫁がされたように見えますがあまねの場合は本人も納得した上で嫁いでいたようです。

単行本のおまけページによると二人が出会ったのはあまねが17歳、耀哉が13歳の時でした。

あまねはこの時、耀哉に言われた

「貴方が嫌なら私からこの話は断ります」

という言葉を受けて結婚を決めたそうです。

当主として神職の妻を娶らなければならないという掟があるにも関わらず子供の身でありながら相手を思いやる心を持った耀哉の優しさに惹かれたのではないでしょうか。

産屋敷系や鬼殺隊のために時には体を張って行動を起こす姿があります。

公式ファンブック・弐によると夫と子供たちの息災を祈って雪の降る日でも欠かさずに禊祓みそぎはらえを行っていたそうです。

禊祓とはけがれを落とすための水浴びを指しますがあまねの場合は願掛けも兼ねていたようですね。

また無一郎の回想では山奥に住んでいた時透兄弟のもとへ足を運び鬼殺隊に勧誘していた事実が明かされています。

あまねは無一郎の兄・有一郎に暴言を吐かれても水を浴びせられかけても繰り返し訪問し続けました。

鬼の襲撃により瀕死になった無一郎を発見し保護したのもあまねでしたよね。

あまねが何度断られても諦めずに時透兄弟を勧誘し続けた理由としてあまねが時透兄弟に迫る危険を察知していた可能性が考えられます。

作中では触れられていませんがあまねには断片的に予知夢を見る力がありました。

おそらく神職の血筋であることに関係しているものと思われます。

もしかしたらあまねは予知夢によって時透兄弟が鬼の襲撃に会うことを知っていたのではないでしょうか。

予知夢は完全ではなくあくまで断片的な情報しか知ることができないようですので襲撃に遭う日にちなどの具体的な部分までは分からなかったのでしょう。

だからこそあまねは何度も繰り返し時透兄弟のもとへ足を運びしつこく勧誘していたのかもしれません。

また時透兄弟は「始まりの呼吸の剣士」を輩出した継国家の子孫でした。

これはあまねの口から無一郎たちに告げられた情報ですので当然あまねは把握していたことになります。

始まりの呼吸つまり「日の呼吸」は最強の呼吸でありながらその技術は鬼殺隊に受け継がれていませんでした。

継国家の子孫である無一郎たちを鬼狩りにすることであわよくば失われた「日の呼吸」の復活を期待していた部分はあったと思います。

しかしそれ以上にあまねは無一郎たちが危険にさらされる可能性を危惧していたのではないでしょうか。

というのもそもそも「日の呼吸」の使い手がいなくなったのはその力を恐れた無惨や上弦の壱・黒死牟によって関係者が根絶やしにされてしまったからです。

つまり「日の呼吸」を受け継ぐ可能性を秘めた時透兄弟はその存在が無惨に察知されるだけで命を狙われる危険性が高いのです。

以上の点からあまねが時透兄弟を勧誘し続けた理由は予知夢で時透兄弟の危機を察知したことと二人が「日の呼吸」を受け継ぐ可能性を秘めていたからではないかと予想してみました。

4.産屋敷耀哉

産屋敷耀哉は産屋敷家の家当主であり輝利哉の父親です。

全体の雰囲気やしなやかな黒髪は輝利哉に似ていますが作中登場時点では顔の上半分が焼けただれたようになっておりこの時すでに視力を失っていました。

産屋敷家は無惨と同じ血筋にあり一族から鬼を出したことで一族全体が呪われています。

この呪いによって産屋敷家に生まれるものはだいたい病弱かつ短命でした。

公式ファンブックによれば産屋敷家の男子は何人生まれようとも最終的には一人を残して全員亡くなっています。

女子も例外ではなく13歳までに結婚して苗字を変えなければどれだけ気を付けていても事故や病気に遭い命を失っていました。

まさに「呪い」としか言い表せられない惨状ですよね。

作中でも屈指の人格者でありとても心の広い人物です。

隊士一人一人を大切にしており病の信仰によって足腰が立たなくなり床から動けなくなるまで亡くなった隊士の墓参りを一日も欠かしたことがありませんでした。

また人殺しの汚名を着せられた悲鳴嶼さんに

「君が人を守るために戦ったのだと私は知っているよ」
「君は人殺しではない」

と伝えたように様々な境遇を持つ隊士たちの悲しみや悩みを受け入れ認める懐の深さがあります。

柱の中にはこうした耀哉の言葉によって絶望から救われ辛い過去を乗り越えられたものが少なくありません。

また悪鬼滅殺を掲げる鬼殺隊の最高責任者でありながら鬼である禰豆子やそんな禰豆子を庇う炭治郎の存在を認める柔軟さも持ち合わせています。

こうした場面でも一方的に自分の考えを押し付けることはせず反対する風柱・不死川実弥たちに竈門兄弟の有用性を説いて納得させることでその場を治めています。

耀哉自身も隊士たちに負けないほど辛い過去を持っていたことが本作初の原画展である「鬼滅展」で明らかになりました。

父である仙台当主は繊細な人で多くの隊士たちの死に耐えきれず19歳で自殺しています。

そのため当時4歳だった耀哉が当主の座に就任することになりました。

耀哉には二人の弟がいました。

しかし次男の閃理は己の短命を受け入れられず自身の命を守るための女装すらも拒んだ末に心のバランスを壊してています。

父が死んだ後は母親や耀哉を毎日罵った挙句末の弟である晟斗を道連れに屋敷に火を放ち無理心中しました。

この時我が子を助けようとした母親も大火傷を負い亡くなっています。

公式ファンブックによると耀哉は歴代当主の中でも声の力や統率力が高く強靭な精神力を持っていたようです。

なのでこうした辛い過去があっても心を壊さずに当主の務めを果たし続けることができたのではないでしょうか。

産屋敷家の人間には代々未来予知とも言える「先見の明」がありました。

耀哉は特にこの力が強かったそうですので炭治郎や禰豆子の存在に何かしら感じるものがあったのでしょう。

無惨が炭治郎にわざわざ刺客を放っている点や禰豆子が二年もの間人を食べていない点から竈門兄弟が無惨討伐の足がかりになると考えていたようです。

結果的に耀哉の予想は見事的中しておりその「先見の明」が本物であることが証明されましたよね。

表面上は常に穏やかな耀哉ですが自身や罪のない人々を苦しめる無惨に対しては強い憎しみの感情を抱いています。

無惨が産屋敷家を襲撃した際はまるで仏のような笑みを浮かべ無惨の油断を誘った上で妻子諸共自爆しました。

一切の動揺を見せずに家族を犠牲に自爆した耀哉に対し無惨は

「常軌を逸している」

と評し

「あれだけの殺意をあの若さで見事に隠し抜いたことは驚嘆に値する」

と耀哉のしたたかさを素直に認めています。

穏やかな立ち振る舞いの中に目的のためならば自身や家族すらも犠牲にできる割り切った思考が垣間見られますよね。

先ほども解説したように産屋敷家に降りかかった呪いは無惨が原因だと言われています。

一見すると原因である無惨は呪われずにのうのうと生き延びており無関係な子孫たちが理不尽に呪われているように見えますよね。

しかし実際は無惨自身も呪われていた可能性があります。

というのも鬼になったことで老いから解放され強靭な肉体を手に入れた無惨ですが日の光を浴びられないという欠点もありますよね。

加えて日光を克服するために必要な「青い彼岸花」は昼間の数十分の間しか咲かない特性を持っていました。

つまり昼間に活動できない無惨では絶対に見つけられないのです。

無惨にとってはこれ以上ない「呪い」と言えるのではないでしょうか。

作中では

「一族から鬼が出ている」

という以外に呪われた理由が明らかにされていません。

しかし病弱で死を待つばかりだった無惨が鬼となり生き延びたことで呪われたという状況を踏まえると本来死ぬはずだった無惨の代わりに同じ血筋の産屋敷家が死んでいるとは考えられないでしょうか。

生き物ならば絶対に逃れられないのが「死」ですよね。

無惨は望んで鬼になったわけではありませんが結果的に鬼になることで本来訪れるはずだった無惨の死が行き場をなくしてしまった可能性はあると思います。

無惨に向かうはずの「死」の運命がその矛先を子孫に向けたのが短命という呪いの正体だと考えられます。

だからこそ無惨を討伐し正しく「死」を与えることで一族の呪いが解けたのではないでしょうか。

単行本のおまけページでは耀哉と無惨の顔は双子のように瓜二つであると明かされています。

しかし両者の立ち位置は正反対と言えますよね。

鬼殺隊と鬼の始祖といった部分以外にも作中では二人を対比するような描写がいくつか存在しています。

病弱で短命な耀哉ですが自らの運命を受け入れており命を惜しむ様子がありませんでした。

むしろ目的のためならば自らの命すら駒のように扱っていましたよね。

一方無惨は太陽を克服する鬼を作ろうとしたり「青い彼岸花」を血眼になって探していたりと命を惜しみまくっていますよね。

こうした違いは両者が作った組織の性質にも影響しています。

耀哉は仮に自分が死んでも鬼殺隊が機能し続けるように早々に時代の当主である輝利哉の教育を進めていました。

これは最終的に無惨討伐が果たされるのならば必ずしも自分の代でなくても良いという考えによるものですよね。

一方の無惨が生み出した鬼たちは無惨が死ねば全滅する運命にあります。

これは鬼たちが無惨の駒として生み出された存在だからです。

自らも駒のひとつと考える耀哉と自身のために駒があると考える無惨では目的を果たすための覚悟の大きさが違ったのではないでしょうか。

だからこそ耀哉は仲間のために命をかけることができ無惨にはそれができなかったのでしょう。

共に組織のトップでありながら長としてのあり方にも明確な違いがあります。

耀哉は血の繋がりのない隊士たちを「私の子供達」として我が子同然に扱い一人一人を大切にしていました。

柱合会議ではみんな積極的に意見を出していましたよね。

部下である柱が遠慮なく提言できている点からもいかに耀哉が一人一人の話に耳を傾けていたのかがわかります。

「お館様」ならば自分の話をきちんと聞いてくれるという信頼があるからこそ物怖じせずに意見を言えるのではないでしょうか。

一方無惨は自身の血を分けた鬼たちを蔑ろにしています。

パワハラ会議では部下の話を聞かないどころか意見すら言わせなかったですよね。

このように耀哉と無惨はあらゆる点で対比的な存在として描かれています。

先ほども解説したように耀哉に限らず産屋敷家の当主は隊士たちを我が子同然に扱っていました。

8歳の輝利哉ですら鬼殺隊の父として振る舞っていましたよね。

これは鬼殺隊自体を産屋敷家の身内として扱っているからではないでしょうか。

「志を同じくする仲間」という意味だけでなく文字通り「産屋敷家」にしようとしている可能性があります。

そもそも産屋敷家が無惨討伐を掲げるきっかけとなったのは大昔に神主から受けた

「同じ血筋から鬼が出ている」
「そのものを倒すために心血を注ぎなさい」

という助言でした。

おそらく当時の一族はこの助言を

「一族の罪は一族の手で祓いなさい」

と解釈したのではないでしょうか。

言い換えれば無惨は責任を持って産屋敷家が倒しなさいということですね。

しかし実際問題病弱で短命な産屋敷一族の力だけで無惨を討伐するのは不可能です。

そこで鬼殺隊という組織そのものを産屋敷の身内として扱うことにしたのではないでしょうか。

だからこそ隊士をあえて「子供達」と呼び当主は隊士たちの「父」として振る舞うようになったのだと思います。

もちろん鬼殺隊を身内のように扱ったからと言って「呪い」という超常現象に効果があるとは限りません。

しかし男児に女装させたり神職の妻を娶って延命したりと産屋敷家はとても新人深い一族として描かれています。

もしかしたら産屋敷家の力で倒した方が効果が高いかもという願掛けから始まったのかもしれませんね。

産屋敷家にこうした打算的な考えがあった可能性は否定できませんが隊士たちへの思いは決して形式的なものではなかったはずです。

だからこそ柱や隊士たちは一族をしたいともに命をかけて戦い続けることができたのでしょう。

まとめ

鬼殺隊を率いて無惨討伐を果たした産屋敷一族。

炭治郎や柱などと比べると作中での活躍は決して多くはありませんでした。

しかし断片的に描かれる様子から彼らが鬼殺隊のために裏でどれほど尽力していたのかが伝わってきますよね。

改めて無惨討伐が隊士たちだけの手柄ではなく産屋敷一族を始めとした非戦闘員の支えがあってこそのものだと実感できます。

産屋敷家の呪いが解けて現代編で輝利哉おじいちゃんに会えてよかった!

と思った人はまた次の記事でお会いしましょう。

今回は以上です。

 

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