『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
こんにちはエンタメ考察室です。
鬼殺隊の宿敵である鬼が使う技で人知の及ばない超常現象ともいえる事象を巻き起こす強力な術といえば血鬼術ですよね。
血鬼術は鬼の特性や人間だった頃の影響を色濃く反映しており殺傷の強力にも差があります。
作中では水や氷を操る者や分身を作り出すものなど実にさまざまな能力が登場し柱や炭治郎たちを苦しめました。
今回はそんな血鬼術の中でもをに自体の戦闘能力は度外視した血鬼術単体の能力だけを見た時に凶悪といえものを紹介したいと思います。
※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
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1．鹵獲腔
鹵獲腔は影を操る血鬼術で使用する鬼は佩狼です。
佩狼は炎柱・煉獄杏寿郎が柱になるまでの物語を描いた煉獄杏寿郎外伝に登場した鬼で当時の下弦の弐でした。
影は内部が別次元の空間へと繋がっているようで触れたものを何でも取り込むことができる特性を持っています。
佩狼は主に武器を大量に格納して必要なときに取り出していました。
銃やダイナマイトのように片手で扱える大きさの物からガトリングのように通常であれば持ち歩きが不便なものまで格納でき自在に取り出すことができる点が大きな利点と言えるでしょう。
また一見すると何にも武器を持っていないように思え敵の油断を誘ったり不意打ちの成功率が格段に上がったりといった点も強みのひとつではないでしょうか。
こうしたものを取り込む特性は防御に応用することもできます。
作中では影の部分で攻撃を受けることで刀身が影に沈み日輪刀によるダメージすら無効化しています。
鹵獲腔・影狼は陰から狼を生み出して戦わせる術です。
狼は複数召喚可能であり影と同じく物を取り込む特性を持っています。
作中では佩狼が煉獄さんと戦っている間に街を襲い甘露寺蜜璃と戦っていました。
このことから狼はある程度自身の判断で行動することができると推察されるます。
鹵獲腔・戦禍陣狼は全身に影を纏うことで人狼のような姿になる術です。
触れたものすべてを取り込むことから並大抵の攻撃ではダメージを与えることができずむしろ攻撃した刀が取り込まれる結果になってしまいます。
煉獄さんは自身最大の技である「奥義・煉獄」の一撃にかけることでなんとか佩狼を打ち破ることができました。
2．浅草ニードル
浅草ニードルは肉の趣旨と呼ばれる小さな肉の塊から巨大な棘を放ち相手をその場に拘束する血鬼術です。
使用する鬼は浅草で鬼になった人で最終決戦前に産屋敷気を襲撃した無惨に対して使われました。
ちなみに浅草ニードルと言う名前は正式名称ではなくそのあまりの威力に驚愕したファンによってつけられた名前です。
浅草ニードルの凶悪な部分の一つとして驚異的なスピードが挙げられます。
浮遊する肉の趣旨の正体が血鬼術だと瞬時に見破った無惨でしたが次の瞬間には巨大な棘に肉体を貫かれていました。
よねまた棘が突き刺さった肉の中でさらに枝分かれするように分岐して食い込むため容易に抜け出すことができません無惨は危機的状況にもかかわらず棘を破壊せず時間をかけて吸収する方法を選択しています。
このことから棘自体の強度が高いため破壊することができなかったと推察できます。
肉体が再生し術を吸収できる無惨だから術を受けても対応することができましたが仮に人間が術を受けた場合手術を受けた時点で絶命する可能性が高いと考えられます。
3．冷気を操る能力
冷気を操る能力はその名の通り冷気や氷を自在に操って戦う血鬼術で正式な名前は明かされていません。
使用する鬼は上弦の弐・童磨です。
作中では蟲柱・胡蝶しのぶや栗花落カナヲ、伊之助との戦いで使用していましたよね。
多彩な技を持つ童磨の血鬼術ですがなかでも最も凶悪と言える技は氷を霧状にして周囲に散布する術ではないでしょうか。
童磨の放つ霧状の冷気は相手に悟られないように少しずつ放つことで気づかない間に体の内部から凍らせることが可能です。
特に肺などの呼吸器系への影響は大きく全集中の呼吸を使う鬼殺隊にとっては天敵ともいえる血鬼術ですよね。
また冷気を煙常にして撒き散らす血鬼術いて曇りは眼を瞑っていないと眼球が凍結してしまうため思うように視界を確保するかとができません。
作中では視力に特化したカナヲに対して使用していました。
こうした冷気による攻撃は初見での対処が難しく動体視力が優れているカナヲですら冷気による影響が少ない場所へ退避しながら戦うことしかできませんでした。
霧や煙で間接的に傷を与える技以外にも氷で直接攻撃したり巨大な氷の人形を複数体召喚したりと戦う相手に合わせて柔軟に対応できるとても応用力の高い血鬼術と言えるでしょう。
4．肉体を日々はる能力
相手の肉体を日々はる能力は攻撃した相手の皮膚や肉に日々のような亀裂を入れさせる血鬼術です。
使用する鬼は元鬼殺隊士にして新下弦の陸でもある獪岳で同門の我妻善逸と激しい戦いを繰り広げましたよね。
獪岳の攻撃をくらってしまうたびに体に亀裂が入り時間がたつにつれて身体全体へと拡がり続けます。
たとえ獪岳が死んでも亀裂の進行が止まることはなく基本的に一度術を受けてしまえば死ぬまで肉体が焼き切れる苦しみを味わい続けることになるものと思われます。
作中で獪岳と戦った善逸は珠世が作った血鬼止めと呼ばれる血鬼術の効果を止める薬によって命を取り留めました。
しかし治療に当たっていた愈史郎がひび割れが止まらなければ眼球まで避けると発言していたことから血鬼止めがなければ善逸は失明していたのではないでしょうか。
さらに愈史郎は獪岳がまだ鬼になったばかりであり血鬼術を使いこなせていなかったと説明したかったのが1年後だったら善逸は即死だったと語っています。
つまり仮に獪岳が血鬼術を完全に使いこなせていた場合攻撃を受けた時点で肉体全てに亀裂が広がり説明していたということでしょう。
5．壺から出した水や魚を操る能力
壺から出した水や魚を操る能力は壺から特殊な能力を持った魚を召喚したり相手を水の中に閉じ込めたりできる血鬼術です。
使用する鬼は上弦の伍・玉壺で刀鍛冶の里で霞柱・時透無一郎をあと一歩のところまで追い詰めました。
特殊な能力を持った魚を召喚する血鬼術では手下である筋肉質な魚を複数召喚して戦わせることができます。
また体を麻痺させる針を大量に吐き出す金魚を召喚する1000本針魚札や体液が得でできている1万匹の魚を召喚して相手を食い尽くす1万架空年魚など技の種類が多彩です。
血鬼術・水獄鉢は壺から出した水球の中に相手を閉じ込めて窒息死させる術です。
水中なので全集中の呼吸を使うことができないことから鬼殺隊にとっては天敵ともいえる技ではないでしょうか。
水球の表面は弾力性があり時透無一郎の霞の呼吸壱の型・垂天遠霞でも破ることができませんでした。
作中では刀鍛冶の里の少年・小鉄が外部から息を吹き込んだことで呼吸を使うことができたため何とか脱出することができました。
ですがもし小鉄がいなかった場合、無一郎は何もできずに窒息死していたでしょう。
6．笛の能力
笛の能力は笛を吹くことで相手の行動を阻害する効果を持ち手下である犬を召喚することもできる血鬼術です。
使用する鬼は笛鬼で劇場版無限列車編で配布された煉獄零巻に収録されている外伝に登場した鬼です。
煉獄さんの初任務を描いた本作で不要には新人隊士だった煉獄さんと戦いました。
笛鬼の笛には笛の音を聞かせることで相手の神経を狂わせる効果があります。
笛鬼の説明によると足を動かそうと思えば頭が動き手を動かそうとすれば足が動くとされ自分が意図した部位とは全く異なる部位が勝手に動いてしまうことが分かります。
笛鬼は術を受けた相手が思うように体が動かないことで混乱しているすきに召喚した犬を使って喰い殺す戦法をとっていました。
いわば初見殺しの血鬼術といえるでしょう。
単純ではありますが基本的に刀を使った接近戦を得意とする鬼殺隊士に対しては効果が絶大でありいくら修行を積んだ隊士であっても神経を狂わされてしまえば思い通りに戦うことができなくなってしまいます。
煉獄さんは先に戦った鬼殺隊士が残したヒントを元に術の仕組みを推理し自らの鼓膜を破ることで対処していました。
仮に笛鬼と最初に戦ったのが煉獄さんだった場合笛の秘密を知らない煉獄さんが勝つことは難しかったのではないでしょうか。
7．夢を見させる能力
夢を見させる能力は術中にかかった相手を強制的に眠らせすきな夢を見させることができる能力です。
使用する鬼は下弦の壱・魘夢で無限列車編では乗客200人とかまぼこ隊さらに炎柱である煉獄杏寿郎も眠らせることに成功しましたよね。
一度眠らされてしまうと自力で目覚めることも体を動かすこともできないため術にかかった時点で魘夢に生殺与奪の権を握られることになります。
作中では鬼殺隊の柱のような優秀な剣士であれば眠っている状態でも殺気を感じ取って動くことができるようです。
また炭治郎のように夢の中で自らの首を斬り落として自力で目覚める方法もありますがどちらも長年の鍛錬や強靭な精神力があって初めて実現可能であると言えるでしょう。
さらに夢の中にある精神の核と呼ばれるものを破壊された場合は廃人のようになってしまいたとえ柱のような歴戦の勇士であっても殺されるまでに一切の抵抗ができなくなってしまうとされています。
魘夢は人間の心を巧みに操って炭治郎たちの夢の中へを侵入させることで自らの手を汚さずに精神の核を破壊しようと画策していましたよね。
このように鬼殺隊最強の柱であっても強制的に眠らせることができる魘夢の血鬼術はたとえ術の正体を知っていたとしても普通の人間が対処することは難しい強力な術と言えるでしょう。
実際自力で夢から覚めることができた炭治郎ですがその後も繰り返し強制的に眠らされては夢の中で頸を斬り最終的にはどちらが現実か分からなくなり現実の自分の頸を切ってしまうところでした。
まとめ
作中であまり強くは見えなかっあったような鬼でも血鬼術だけを見ると以内に初見殺しのものが多いですよね。
炭治郎たちがこうした血鬼術に対処し打ち勝っていけたのは日頃の鍛錬と多くの仲間の協力があってのことだったのではないでしょうか。
浅草ニードルが一番強いと思う反則級の血鬼術に打ち勝った鬼殺隊はやっぱりすごいと思った人はまた次の記事でお会いしましょう。
今回は以上です。
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