こんにちはエンタメ考察室です。
「鬼滅の刃」には花言葉・青い彼岸花に始まりたくさんの植物が登場しています。
チューリップは「博愛」
というように植物にはそれぞれ特別な意味合いを持つ花言葉が存在します。
作中に書かれた花にも花言葉があり物語の内容や登場人物の心情と意味合いが重なる場面もたくさんあります。
今回は鬼滅の刃と花言葉の関係性について解説していきたいと思います。
また単行本最終巻の表紙に描かれた花の伏線についても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。
※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
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1.日々草
日々草は無惨との戦いの中で死の淵をさまよった炭治郎が見た先祖の記憶で始まりの剣士・継国縁壱や竈門家の鮮度である住吉とともに登場しました。
この記憶で炭治郎は縁壱と竈門家の繋がりや住吉がヒノカミ神楽を継承したこと竈門家に代々伝わる耳飾りが縁壱から贈られたものであることを知りました。
単行本の扉絵にて縁壱が竈門気を旅立つ時に住吉の娘・すみれから手渡された花が日々草であることが明かされました。
です。
「はじまりの剣士」と呼ばれ作中全体を通しても最強位の実力を持つ縁壱ですがその人生は決して平穏なものではありませんでした。
不吉な双子として生まれたことで実の父親からは不遇な扱いを受け続け唯一愛情を注いでくれた母は若くして病死してしまいます。
旅の途中で知り合った女性・うたと夫婦となりうたは縁壱子供を身ごもります。
しかしそんな幸せも長くは続かず鬼の襲撃によって母子ともに殺害されてしまいました。
唯一残った居場所と言える鬼殺隊すらも縁壱が無惨を取り逃がしたことや兄・継国巌勝になったことが原因で追放されてしまいます。
このように縁壱の人生は常に孤独と隣り合わせだったと言えます。
そんな縁壱にとって竈門家での一時はとても楽しい思い出だったのではないでしょうか。
事実鬼殺隊を追放されてすべてを失った縁壱の頭に思い浮かんだのは住吉とその妻・すやこの顔でした。
本来なら縁壱で途絶えるはずだった日の呼吸が受け継がれてきたことも縁壱と住吉の友情があったからこそ実現したと言えるのではないでしょうか。
このように日々草の「生涯の友情」や「優しい追憶」という花言葉には縁壱と竈門家の大切な思い出が込められていると考えられます。
そんな日々草の名前に日の呼吸の堅守である縁壱の象徴といえる「日」の文字が含まれていることにも運命的なものを感じますよね。
2.白詰草
白詰草は無限列車編の善逸の夢に登場した花です。
無限列車編で炭治郎たちは下弦の壱・魘夢の能力によって夢の世界に捉えらえれてしまいました。
魘夢が見せる夢は夢を見る人が幸福な気持ちになる内容となっていました。
炭治郎は亡くなった家族との失われた日常を伊之助は炭治郎たちを子分にして探検隊を率いる夢を見せられていました。
そして善逸は禰豆子との甘いひとときを夢見ていましたよね。
夢の中で善逸は禰豆子に対して
と約束していました。
です。
作中では幾度となく禰豆子に好意を寄せている言動が見られる善逸ですが那田蜘蛛山へ向かう前にはたまたま声をかけられた女性に結婚を申し込んでいるなど女好きな一面が否めず禰豆子に対しても一体どこまで本気なのが読めない部分がありますよね。
しかし魘夢に魅せられた夢の無意識領域では侵入してきた男性に対して
「禰豆子ちゃんだけなんだよ」
と警告しています。
魘夢によれば無意識領域は夢を見ている人の深層意識の部分とされているので善逸は文字通り心の底から禰豆子一筋だということがわかります。
大好きな禰豆子と過ごす温かな時間は善逸にとって何よりも幸福だったと言えるのではないでしょうか。
参考本最終巻に掲載された本編のその後の様子には善逸が夢で交わした「約束」通りに禰豆子に白詰草の冠を贈っている姿が描かれています。
白詰草を通して善逸の一途な恋心が伝わってきますよね。
3.銀杏
銀杏の葉は無一郎の回想や死に際に登場しています。
上弦の壱・黒死牟との戦いで命を失った無一郎はあの世と思われる場所で亡き兄・有一郎との再会を果たします。
大量の銀杏の葉が舞うこの場面は時任兄弟の絆が描かれた感動的な場面ということもあって印象に残っている方も多いのではないないでしょうか。
です。
幼くして両親を亡くした時透兄弟は二人で力を合わせて生活していました。
そこへ産屋敷耀哉の妻・あまねが現れ二人が日の呼吸の剣士の子孫であることを告げます。
喜ぶ無一郎に対応し有一郎は
と冷たく接し
と言い無一郎が剣士になることを否定します。
と言う無一郎を蔑み否定し続けてきた有一郎ですが実際は唯一の肉親である無一郎に長生きしてほしいという一心だったことが明らかになっています。
黒死牟との戦いの後あの世と思われる場所で無一郎と再会した有一郎は顔を見るなり
と涙ながらに叫んでいましたよね。
さらに
「こんなんじゃ何のために」
「お前が生まれてきたのか分からない」
と発言しています。
そして最後には
と本心を語るのでした。
銀杏の長寿と霊魂という花言葉には「霊魂」つまり有一郎が無一郎に長生きしてほしかったという「長寿」の願いが込められているのではないでしょうか。
4.赤い彼岸花
赤い彼岸花は作中の扉絵や善逸と桑島慈悟郎の再会する場面などで登場しています。
といった花言葉があります。
善逸は兄弟子でありながら鬼になった新上弦の陸・獪岳との戦いで受けた傷によって死の淵をさまよいました。
混沌とする意識の中、善逸は三途の川を挟んで師匠である桑島慈悟郎と再会します。
この時善逸たちの周囲にたくさんの赤い彼岸花が咲いていましたよね。
桑島との邂逅によって善逸は獪岳と決別し獪岳を殺してしまったことを懺悔しました。
桑島は辛いことから逃げてばかりだった善逸が独自の型である火雷神を修得するまでに成長したことに感動し
と涙ながらに告げています。
この再会があったからこそ善逸は気持ちを切り替えてその後の無惨戦に参加することができたのではないでしょうか。
また本作の204話「鬼のいない世界」の扉絵では
「それでも俺たちは生きていかねばならない」
「この体に明日が来る限り」
という亡くなった仲間たちを想う炭治郎の言葉とともに彼岸花が描かれています。
彼岸花が描かれた204話の次の話では鬼のいない平和な現代で生き生きと生活する子孫の姿が描かれておりそこには煉獄杏寿郎や胡蝶しのぶの生まれ変わりと思われる人物も登場していましたよね。
彼岸花の「また逢う日を楽しみに」という花言葉には失った命は戻ることはないけれど仲間たちが命を賭して作り上げた平和な時代が続く限り命は巡り生まれ変わって再会することができるという前向きな意味が込められているのではないでしょうか。
5.禰豆子が持っていた花
最終巻の表紙では笑顔の竈門兄妹が描かれており禰豆子の手には大きな花びらが重ね合わせるように咲いている白い花束がありました。
こうした花の特徴から愛読者の間では白木蓮や梔子などさまざまな予想が立てられています。
公式に花の名前が明かされているわけではありませんのであくまで考察になりますが仮に作者であるワニ先生が本編の内容と花言葉との関連性を持たせているとするならば表紙に相応しいのは梔子の花ではないでしょうか。
木蓮の花言葉は「高潔な心」でこちらも素晴らしい言葉ですが大団円を迎える最終巻の表紙であることを踏まえると意味が繋がらないような感じがします。
また木蓮には花が咲いているときは葉をつけないという特徴があるため花と葉の両方が描かれている最終巻の表紙の花とは違う可能性が高いといえるでしょう。
一方、梔子の花には「とても幸せです」と「喜びを運ぶ」という花言葉が込められています。
最終巻では全ての元凶である宿敵・無惨との決着と炭治郎たちのその後の様子が描かれ鬼がいなくなり当たり前の平和を享受する子孫たちの日常で物語は幕を閉じました。
家族を鬼に殺され鬼殺隊の道へ進まざるを得なかった炭治郎をはじめとした数々の登場人物の戦いに終止符が打たれた巻です。
戦いの中には悲しい別れもありましたが失われた命のためにも今を精一杯生き幸せであろうとする炭治郎たちの心情が梔子の花として描かれているのかもしれませんね。
また実際の梔子の花と比較すると最終巻の花は開花しきってないように見えます。
これはこれからもっと幸せになりますという読者への最後の挨拶なのではないでしょうか。
以上のことから最終巻の表紙の花は
という花言葉を持つ梔子だと考察しました。
まとめ
今は亡き兄と再会した無一郎や生涯の友である住吉と約束を交わした縁壱など鬼滅の刃の中でも特に印象的な場面には花が描かれていることが多いです。
こうしてまとめてみると登場人物の境遇や心情と花言葉には少なからず関連性があると考えられます。
花言葉まで計算して描かれている鬼滅の刃はやっぱり面白いと思った人はまた次の記事でお会いしましょう。
今回は以上です。
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