鬼滅の刃

【鬼滅の刃】宇髄夫婦の過去が悲しすぎた…『雛鶴・須磨・まきを』を解説!

2023年8月12日

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社


 
質問者
音柱・宇髄天元の妻たちのことを教えてください。

こんにちはエンタメ考察室です。

音柱・宇髄天元の3人の妻である雛鶴・須磨・まきをは宇髄に負けず劣らずこの妻たちもそれぞれ個性的な魅力で物語に華を添えています。

嫉妬や対抗意識などを感じず独特の絆や仲の良さを感じるのが宇髄夫婦の魅力です。

今回は雛鶴・須磨・まきをについて解説したいと思います。

また公式ファンブックで明かされた宇髄夫婦の過去についても解説しているので是非最後までお楽しみください。

 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

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1.宇髄夫婦の過去

忍びの名門の家系に生まれた宇髄は一族の衰退を危惧した父親から異常なほど過酷な訓練を受けていました。

ついには父の策略で強い子どもだけを残すために兄弟同士で殺し合いをさせられたというのですから壮絶です。

その戦いに生き残った弟と対峙し刃を向けられた天元は戦いを放棄し3人の妻とともに里を抜け出しました。

「公式ファンブック」よるとその後しばらくは兄弟を手にかけたことを悔やみ自分は地獄に落ちるというのが口癖だったそうです。

一見派手な俺様系男子の宇髄ですがとても優しく繊細な一面が感じられます。

しかしこの口癖は妻の雛鶴に泣かれ、まきをには怒られ、須磨から噛みつかれてからは言わなくなったそうです。

3人とも生まれた家の異様な価値観を押し付けられ巻き込まれた身であるにも関らず自分を責める宇髄の様子に心を痛めていたのではないでしょうか。

色男の夫1人に対し妻3人という関係であるにも関らず嫉妬や対抗意識などを感じず独特の絆や仲の良さを感じるのが宇髄夫婦の魅力です。

遊郭での戦いで鬼に捉えられた妻たちは助けに駆けつけてくれた宇髄の顔を見てもう大丈夫だと緊張の糸が切れたように泣き顔になっていました。

泣き虫の須磨はもちろん強気なまきをまで涙ぐんでいたのが印象的です。

宇髄を心から慕って信頼しているのでしょう。

大怪我をした宇髄が遺言を残そうとした際大騒ぎして邪魔する須磨をまきをが叱っていたところからケンカはちょこちょこあるようですがドロドロした女同士の争いという感じは全くしません。

妻たちはお互いのことを宇髄天元という男を共に慕い生きていく仲間と思っているのではないでしょうか。

圧倒的な実力や強気な態度を見せながら実は優しく繊細なところのある夫を一緒に支える同志というふうに認め合っているのだと思います。

宇髄は最初に妻3人に遊郭に潜入させ調査していました。

大切な調査を任せるあたりに妻たちへの信頼が見てとれます。

そして任務が終わったら普通の人間として日の当たる場所で堂々と生きていこうと約束し合っていました。

2.雛鶴

雛鶴は妻たちの中では最年長の21歳です。

泣きぼくろが印象的な美人で宇髄家に次いで序列の高い家の娘だったそうです。

きっかけは政略結婚的な意味合いがあったのかもしれませんが宇髄のことを信頼し宇髄もまた雛鶴のことを大切に思っています。

諜報、戦闘の兼ね合いがよく判断力にも優れている優秀なくノ一です。

優しく面倒見のいい性格で感情的なところがありよく喧嘩をする他の2人のまとめ役と言えます。

雛鶴は他の2人よりも精神的に成熟している人物なのでしょう。

任務よりも自分の命を優先していいのかと悩むまきをに雛鶴は天元様がそう言うならそうしてそんな自分が嫌でなければそれで良いのだと優しく諭していました。

前述の任務が終わったら戦いの場から退き4人で陽のあたる場所で堂々と生きていこうという誓いも雛鶴から発せられたものです。

そのときにこの中の誰が生き残っていても裏みっこなしと言っていました。

しかしその本心は4人揃って仲良く暮らせたらいいと思っていたのではないかと思います。

宇髄のことはもちろん他の妻2人のこともひっくるめて家族として愛しているのだと思います。

遊郭編では雛鶴はまさに堕姫が潜んでいた「京極屋」に潜入していました。

蕨姫と名乗る花魁の正体が鬼であることを見抜きましたが堕姫にもそれに気づかれ警戒されたことで身動きが取れなくなってしまいます。

自ら毒を飲み病にかかったふりをして脱出しようとしますが叶わず最下層の店である「切見世」へ送られてしまいます。

駆けつけた宇髄が解毒薬を飲ませ

「お前はもう何もしなくていい」

と雛鶴を抱きしめる様子から妻へのやさしさや愛情を感じますよね。

自ら退くを飲むというのは相当覚悟と勇気がいることですし駆け付けた夫にも

「お役に立てず申し訳ありません」

と言っていました。

責任感と芯の強い女性であることが伝わってくる場面です。

そして戦闘においても頼もしさを発揮しています。

宇髄と炭治郎が妓夫太郎と戦っている時に藤の花の毒を塗った苦無を装填した大きな武器を使いこなし助太刀してくれました。

この支援が反撃のきっかけにもなりましたよね。

戦闘の流れを見て的確な行動がたれる聡明な人物なのでしょう。

宇髄天元の妻3人は自己主張の強いまきをと須磨、しっかり者の年長である雛鶴が占めるという調和の取れた良い関係です。

ドタバタした会話の場面はありつつもとても楽しそうで仲が良さそうなのもいいですよね。

戦いの厳しさや妓夫太郎・堕姫の壮絶な過去も相まって真面目な場面も多い遊郭編をこの3人の存在がほっと一息つかせてくれているように思います。

3.須磨

須磨は3人の妻の中で一番最初に鬼に捕まってしまった女性です。

年齢は19歳で最も若く戦闘には他の2人よりも苦手意識があるようです。

善逸や伊之助にも

「アタシあんまり戦えないですから
期待しないで下さいね」

と言っていました。

泣いたり笑ったりよく表情の変わるところから感情表現豊かなタイプなのでしょう。

潜入した「ときと屋」では真っ先に鬼に捕まって姿を消してしまいお店では足抜けしたということになっていました。

ときと屋の売れっ子だった鯉夏花魁はしっかりした子だったと須磨のことを信頼していた様子でしたし失踪した須磨のことをとても心配していました。

須磨がお店に馴染んでいたことがわかりますよね。

須磨は「須磨花魁」と呼ばれていました。

花魁は容姿や教養に恵まれた限られた女性しかなれない身分です。

戦闘は苦手なのかもしれませんが他のところで力を発揮する人柄なのかもしれません。

愛らしさや機転そして周囲と打ち解けるコミュニケーション力を生かしながら相手の懐に入り込み情報収集をして宇髄の役に立っていたのではないかと思います。

登場した時からちょっぴり頼りなさそうで泣き虫の印象があった須磨は

「天元様に言いつけてやります」

など言動に子供っぽい所はありますが宇髄への信頼や思慕が伝わってきます。

激しい戦いの後には上弦の陸との戦いで負傷した宇髄を前に誰よりも大泣きしていました。

毒にやられしゃべれるうちに遺言を残しておこうとする宇髄の言葉を死なないでと大騒ぎしながら遮っていました。

宇髄のことが大好きなあまり物理の言葉を聞くよりも自分の感情が爆発してしまって抑えきれないところが素晴らしい場面です。

普段から感情表現豊かで天真爛漫な須磨は3人の中でも明るい雰囲気をまとっている存在なのかも知れませんね。

「公式ファンブック・弐」よると実は宇髄の嫁候補は須磨の妹だったそうです。

そこを自分が行きたいと大泣きしてふすまを突き破ったというエピソードが紹介されていました。

相当暴れたのでしょうね。

宇髄家と関係の近い家柄の娘を嫁に迎えていたと思われるので昔から男前の天元のことを知っていて好意を抱いていたのかもしれませんね。

そして須磨は男性、女性どちらも好きなのだそうです。

男女関係なく自分がいいと思った人には惜しげもなく好意を示す素直で自由な女性なのでしょう。

4.まきを

20歳のまきをは「公式ファンブック・弐」によると天元の親戚であり、身体能力がずば抜けて高いそうです。

須磨とは対照的に戦闘力に長けたくノ一なのでしょう。

気の強い性格で上弦の陸・堕姫の操る帯に捉えられながらも正面から相手を見据える鋭い目つきに負けん気の強さを感じます。

帯で体を締め付けられても耐え抜く当たりは相当鍛えているのではないでしょうか。

その反面性格としては短気で怒りっぽい一面があるようでそれが原因で任務に失敗してしまうこともあったそうです。

須磨とはちょくちょくぶつかることはあるものの決して本気で仲が悪いわけではなさそうですよね。

遊郭編でともに戦った後は柱稽古で久しぶりに会えた炭治郎を歓迎していた力の良い姉御肌タイプに見えます。

勝気なまきをですが助けに来てくれた宇髄の派手にやってたようだなさすが俺の嫁だという言葉と笑顔に安心したような救われたような表情を浮かべていました。

気が強く戦闘力も高いとは言え任務中は常に気を張っていたでしょうし怖い思いもしていたでしょう。

鬼に捕らえられてしまった自分を任務に失敗したと責めてしまっていたのかもしれません。

捕まったことを責めず頑張りを認めてねぎらってくれた宇髄の優しさが胸にしみたのではないでしょうか。

気の強いまきをが女の子らしい表情を見せる貴重な場面だと思います。

さらにまきをには忘れられない宇髄との思い出があります。

それはかつて宇髄が自分たちに話した命の優先順位のことです。

宇髄は生命の優先順位を妻たち一般市民自分とはっきり決めていると妻たちに言っています。

自分より何より自分の命を優先しろと言う夫にまきをは戸惑っていました。

男の忍びよりどうしたって力が劣る自分たちは最低限命をかけて戦うことが当然であるという価値観を刷り込まれていたためです。

自分のことを大切にしていいという許しはまきをにとってはとても衝撃的でかつ胸を打たれるものだったのだと思います。

きっとこの宇髄の約束がまきをの心の支えになっていたのではないでしょうか。

まとめ

宇髄天元・雛鶴・須磨・まきを考察してみました。

いかがだったでしょうか。

宇髄夫婦の仲の良さにはほっこりする!

誰も死ななくて良かった!

と思った人はまた次の記事でお会いしましょう。

今後も鬼滅の刃の素晴らしさを伝えるべく記事を紹介します。

今回は以上です。

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