鬼滅の刃

【鬼滅の刃】錆兎と同じ形の刀の鍔を義勇が使い続けている真相とは?

2023年8月22日

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 

質問者
冨岡義勇が錆兎と同じ形の刀の鍔を使い続けている理由を教えてください。

 

こんにちはエンタメ考察室です。

錆兎さびとは鱗滝に与えられた大岩斬りの課題に挫けそうになっていた炭治郎のもとに突如として現れた謎の少年です。

物語初期の炭治郎に大きな影響を与え炭治郎が成長するきっかけとなった人物です。

炭治郎を叱咤激励しながら放った

「男とは何か」

という熱のこもった台詞の数々には正直胸が熱くなりましたよね。

今回は真の水柱こと錆兎について解説していきたいと思います。

また冨岡が錆兎の羽織を身に着けている理由や同じ形の刀の鍔を使い続けている冨岡の想いについても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。

 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

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1.錆兎

錆兎は宍色の髪と口元から頬にかけて大きな傷痕が付いているのが特徴的な少年です。

炭治郎の前に現れた際は狐のお面を被っておりお面にも錆兎と同じ大きな傷痕がついています。

鱗滝から課せられた大岩斬りの課題が達成できずに心が折れかけている炭治郎の前に現れ同じく狐のお面を着けた少女・真菰とともに剣術を指南しました。

全集中の呼吸を使いこなせていない炭治郎を

「鈍い弱い未熟そんなものは男ではない」

と切り捨て約半年間にわたり厳しく鍛え上げます。

その強さは当時の炭治郎では全く歯が立たないほどの手練れでした。

修行の果てに炭治郎の刀がはじめて届き錆兎のお面が割れたとき錆兎は安心したような笑みと共に消え去りました。

そして炭治郎の目の前には割れたお面の代わりに真っ二つに割れた大岩があったのです。

謎に包まれた錆兎ですがその正体はすでにこの世を去っている故人です。

つまり炭治郎の前に現れた錆兎は亡霊であると思われます。

錆兎が亡霊であることは普通の人間と比べて嗅覚が優れている炭治郎が錆兎の匂いを感じ取れなかった点や炭治郎が大岩を斬れるようになると消え去るように姿を消した点からも推察できますね。

本物の錆兎は最終選別の際に鱗滝に強い恨みを持つ鬼・手鬼によって頭をつぶされて死亡しています。

当時の最終選別参加者の中でも群を抜いて強かった錆兎ですが手鬼の強靭な頸を切り落とすことができず刀が折れてしまい殺されてしまいました。

最終選別の地・藤襲山の鬼をひとりでほぼ全滅させていたことで刀が摩耗していたことが原因と思われます。

同門である冨岡義勇は鬼に家族を殺されて天涯孤独の身になったという境遇が似ていることもあり鱗滝の下でともに修行に励んだ親友同士でもあります。

2.自己犠牲の精神

錆兎は厳格で正義感が強く優しい性格をしています。

また例え自分の身を削っても他人のために行動できる自己犠牲の精神を持っています。

スパルタともいえる炭治郎との修行では厳しさの裏にある錆兎の優しさが垣間見えます。

「男が喚くな見苦しい」

など攻撃的な発言が多い錆兎ですが一方で

「男ならどんな苦しみにも黙って耐えろ
男に生まれたなら進む以外の道などない」

と言った台詞からは炭治郎に男の気概を教え込み一人前の剣士へと成長させようという想いが感じられますよね。

最終選別で死んでしまい鱗滝の元へ帰ることができなかった錆兎ですが弟弟子である炭治郎には自分と同じ轍を踏んで欲しくなかったのではないでしょうか。

当時の最終選別で藤襲山の鬼をひとりでほぼ全滅させた行為も共に最終選別に臨んだ仲間たちを守るためだったと考えられます。

これは鬼に襲われて怪我を負った義勇を助けすぐに他の仲間の元へ駆けつけている描写からもわかりますね。

実際この時の最終選別における死者は錆兎ただ一人であり義勇ら他の参加者たちは皆無事に生き延びて合格することができています。

また姉を鬼に殺されたことを嘆き

「自分が代わりに死ねばよかった」

と悔やむ理由に対しては命をかけて守ってくれた姉を冒涜したことを叱咤し

「お前は絶対死ぬんじゃない
姉が命を懸けて繋いでくれた命を託された未来をお前も繋ぐんだ義勇」

と諭しました。

親友である義勇を想うからこそ間違っていることは間違っていると言える心の強さが感じられる場面です。

このように厳しさの中にも他人を思う優しさを感じられる魅力的な登場人物だと言えます。

3.錆兎の強さ

そんな錆兎ですが生きていたらどの程度の強さだったのかを考察していきたいと思います。

もし錆兎が生きていたら水柱になっていた可能性は高いのではないでしょうか。

根拠の1つ目は鱗滝のもとで修行していた頃から突出した剣の腕と強い精神を持っていたことが挙げられます。

錆兎は山にいる鬼をたったひとりでほぼ全滅させています。

これは当時の最終選別参加者の中で錆兎のみが成し遂げた偉業と言えるでしょう。

ちなみに現・水柱である義勇は山に入って最初に遭遇した鬼の攻撃を受けて朦朧としていましたよね。

このことから少なくとも当時の義勇よりはるかに強かったことが分かります。

根拠の2つ目は錆兎を殺した手鬼自身が当時を思い返しながら一番強かったと錆兎の実力を認める発言をしていることです。
敵同士である手鬼が認めてしまうほど錆兎の戦闘能力は高かったと言えるのではないでしょうか。

最終的に手鬼を倒したのは炭治郎ですが炭治郎は手鬼に遭遇するまでに2体しか鬼を斬っていません。

それに比べて錆兎は山を駆け回りほぼすべての鬼を斬っていましたよね。

つまりて鬼に遭遇した時点での体力や刀の消耗具合は錆兎の方が大きいと言えます。

万全の状態でなくとも手鬼に一番強いと感じさせたという点からも錆兎は相当の手練れだったと考えられますね。

以上の理由からもし錆兎が生きていたら義勇以上の剣士になっていた可能性が高いと考察しました。

成長した錆兎が義勇よりも強いとするならば具体的にどのくらいの強さになったのでしょうか。

ここでは鬼の精鋭上弦の鬼と比較して考察していきたいと思います。

錆兎が義勇よりも強いと仮定しても鬼の最高戦力ともいえる上弦の鬼と一対一の戦闘で勝つことは難しいと思われます。

唯一勝てる見込みがあるとするならば妓夫太郎の後釜として上弦の陸になったか獪岳ではないでしょうか。

獪岳は元鬼殺隊であり炭治郎の仲間の善逸の兄弟子にあたる人物です。

錆兎が獪岳に勝てる理由の一つとして獪岳は柱ではなかったという点が挙げられます。

元鬼殺隊ということで鬼殺隊の技である雷の呼吸を使いこなす獪岳ですが鬼殺隊ではいち隊士であり柱にはなっていません。

仮に錆兎が義勇と同程度の強さを持っているとするならその強さは柱に匹敵すると考えられます。

つまり鬼殺隊としての強さにおいては完全に錆兎に分があると言えるでしょう。

理由の2つめは獪岳は他の上弦の鬼と比べても決して強くはない点が挙げられます。

柱3人分と言われる上弦の鬼との戦闘では基本的に柱がいないと勝ち目がないと考えてよいと思います。

しかし獪岳は柱でもない善逸に負けていますよね。

いくら善逸が有望な剣士であり獪岳も習得できなかった漆ノ型「火雷神」を編み出したとはいえ1対1で負けた事実から他の上弦の鬼よりも弱いと言わざるを得ないと考えます。

他の上弦の鬼については錆兎一人で勝つことは難しいでしょう。

しかし錆兎が使う水の呼吸には広範囲に攻撃できる弐ノ型「水車」や素早く移動しながら攻撃できる参ノ型「流流舞い」のように複数が相手でも対応できる技が多くあります。

このことから2人1組の妓夫太郎や分身を多数作れる半天狗とも良い戦いができるかもしれませんね。

以上の理由から錆兎は獪岳以外の上弦の鬼とでは1対1の戦闘で勝つことは難しいと考えられるものの獪岳に勝てるくらいの強さを持っていると考察してみました。

4.錆兎の羽織

次に義勇が持っている羽織と日輪刀の鍔に込められた思いについて考察していきたいと思います。

義勇の羽織と日輪刀の鍔には大切な人を失った後悔と未来へ向けた決意の2つの意味が込められていると考えます。

根拠の1つ目は義勇の羽織の模様です。

義勇が身に着けている羽織は作中で伊之助が半々羽織と称したように左右で柄が違う特殊な模様をしています。

これは右半分が姉・蔦子の左半分が親友錆兎の着物だと言われています。

この独特な模様は正式名称を片身替模様と言い大切な人を失った義勇の境遇を踏まえると形見代わりと捉えることもできます。

つまり形見を残して死んだ蔦子や錆兎の代わりに自分が死ぬべきだったという自責の念を表しているのではないでしょうか。

炭治郎が

「きっと義勇さんは自分が死ねばよかったと思っている」

と言っているように義勇の言動には他人にそう感じさせる悲壮感のようなものがいますよね。

このことから義勇の羽織には自分のせいで姉と親友を死なせてしまった後悔の気持ちが込められていると推察できます。

根拠の2つ目は義勇の日輪刀の鍔です。

義勇が使っている日輪刀についている鍔は錆兎が最終選別で使用していたものと酷似しています。

どちらも特徴的な六角形をしていますよね。

義勇は水柱として数々の鬼と戦ってきたはずですので何度も鍔のデザインを変える機会があったと思われます。

しかしあえて同じ形状の鍔を使っていることから錆兎を意識しているとみてまず間違いないでしょう。

作中で義勇は何度も

「自分は最終選別を突破していない
自分は水柱ではない」

といった発言をしています。

この発言の背景には

「一体も鬼を倒さず合格した自分よりも錆兎こそが水柱にふさわしい」

という気持ちがあり、未だに錆兎と同じ鍔を使っている理由でもあると考えられます。

根拠の3つ目は義勇は2人の死を乗り越えて水柱としての自分を受け入れたという点です。

先に述べたように

「自分が死ぬべきだった
自分は水柱にふさわしくない」

といった否定的な言動が目立っていた義勇です。

しかし最終的には二人の死を乗り越える心の強さを手に入れています。

半天狗を倒し鬼殺隊で柱稽古が始まった際に炭治郎は義勇を訪ねました。

この時も義勇は

「自分は水柱ではない」

と発言していましたね。

しかし炭治郎の

「義勇さんは錆兎から託されたものをつないでいかないんですか?」

という言葉を皮切りに過去の錆兎との

「姉がつないだ命をお前が繋げ」

というやりとりを思い出した義勇は姉や錆兎から託されたものを繋いでいく決意をします。

このことは最終決戦地の

「水柱として恥じぬ戦いを」

と自らを水柱として認めているような発言からもわかります。

この炭治郎との会話以降も義勇は羽織と鍔を使い続けています。

このことから義勇の心境の変化に合わせて羽織と鍔に込められた意味合いも変わっていったと推察されます。

羽織には二人の想いを繋いでいく決意が日輪刀の鍔には錆兎ともに戦っていくという想いが込められてるとも考えられます。

炭治郎が煉獄の志を受け継いで同じ鍔をつけているように義勇も錆兎の鍔を付けているのではないでしょうか。

以上のことから義勇の羽織と日輪刀の鍔は大切な人を失った後悔の表れでしたがやがては姉と錆兎の思いを繋いでいくという決意の象徴に変わっていったと考察しました。

まとめ

突如として炭治郎の前に現れた錆兎という謎の少年その正体は亡霊であり水柱である義勇の親友でした。

その厳しくも優しい人柄は炭治郎や義勇に大きな影響を与えましたよね。

錆兎がいなければ炭治郎は鬼殺隊に入ることができず義勇は水柱になっていなかったかもしれません。

そういった意味では鬼滅の刃の重要人物ともいえる存在です。

男らしさと優しさを兼ね備えている錆兎ですのでもし柱になっていたら煉獄のように周囲に好かれる人物になっていたのではないでしょうか。

錆兎には生きてて欲しかった!

錆兎と義勇が共に戦っている姿を見たかった!

と思った人はまた次の記事でお会いしましょう。

今回は以上です。

 

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