こんにちはエンタメ考察室です。
産屋敷家は鬼殺隊の当主を務める一族です。
最終決戦時には最後の当主に当たる産屋敷輝利哉が九十八代目の当主になりました。
作中では鬼滅の刃の舞台である大正初期の千年以上前から続く血筋であることがわかっています。
鬼殺隊は産屋敷一族が作ったものであり鬼殺隊がなければ鬼舞辻無惨を倒すことは不可能だったでしょう。
無惨の討伐のために生き自分の命だけでなく家族の命すら投げ打った前当主・耀哉の最後は衝撃的でしたよね。
今回はそんな産屋敷家について解説したいと思います。
また産屋敷の呪いの正体についても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。
呪いの正体
産屋敷家は一族から鬼を産んでしまったことで呪いにかかってしまった。
と考察してみました。
では詳しく見ていきましょう。
※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
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1.産屋敷耀哉
産屋敷耀哉は鬼殺隊の九十七代目当主でお館様と呼ばれており多くの隊士から尊敬されていました。
その外見は黒髪長髪に黒い着物を着ていて裾部分のみに薄紫の炎のような模様の入った羽織を愛用しています。
羽織は耀哉亡き後次期当主である輝利哉が着用していることから当主の証として先代から引き継がれていると考えられるでしょう。
公式ファンブックの情報によると先代である耀哉の父は繊細なところがあり多くの隊士が死んでいく傷つくことに心を病んで19歳で自殺してしまったようです。
そのため耀哉は4歳という幼さで当主になりました。
産屋敷家の男子には特殊な能力が備えられていましたが耀哉は特に声の力・統率能力が高く耀哉の声は1/f1ゆらぎという特殊な声です。
1/fゆらぎとは小川のせせらぐ音・木漏れ日・蛍の光などのことで人間は1/fゆらぎを感知すると精神が安定して活力が湧くと言われています。
1/fゆらぎである耀哉の声は聞く人の心を高揚させる効果があるため炭治郎は初めて耀哉の声を聞いた時に
と表現していました。
耀哉の声を聞いて気持ちが高揚した炭治郎は
「悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう!!」
と宣言しましたが耀哉に
とたしなめられていましたよね。
本来耀哉は自ら強い剣士になり無惨と戦いたいと願っていました。
しかしその病弱な体のせいで刀を振るだけで脈が狂ってしまったそうです。
鬼殺隊の当主として柱からも敬意を払われていますがその行動は耀哉から指示しているわけではありません。
初めて柱合会議に参加した不死川実弥が
と彼が耀哉に対して反抗的な態度を取った場面で耀哉は
と発言していました。
自分自身を隊士と同じ立場であると考えているのです。
耀哉は当主になってから亡くなった隊士の名前と生い立ちを全て覚えており病で歩けなくなるまで毎日の墓参りを欠かすことはありませんでした。
隊士のことを子供たちと呼びその言葉通り母親のような慈しみの心で隊士を想っていたのです。
病に侵されどんどん弱っていく耀哉ですが無惨の襲撃を予見し無惨を迎え撃って最終決戦の火蓋を切りました。
屋敷に爆薬を仕掛け自分と妻のあまね、子供である五つ子のうちの2人にちか・ひなきの命と共にに散り無惨を足止めしたのです。
その足止めのお陰で柱を含めた多くの隊士たちが無惨討伐のために集結しました。
2.産屋敷あまね
産屋敷あまねは耀哉の妻であり旧姓は神籬あまねと言います。
生まれつきの白髪で大きな瞳を持っておりその美しさから初めてあまねを見たとき無一郎は白樺の木のせいだと思ったと述べています。
公式ファンブックによるとあまねは神主の一族で断片的な予知夢を見る能力を持っていたそうです。
産屋敷家の男子は短命であり代々神職の家系から妻をもらうことが慣わしだったのです。
あまねは夫と息子の息災のため雪の降る日でも穢れを落とすための水浴びを欠かすことはありませんでした。
耀哉はあまねと出会った時に自分が短命であり無惨との戦いを最優先した生き方をしなくてはいけない責任を背負っていることから
と伝えたようです。
耀哉の思いやりのある言葉を受けてあまねは耀哉との結婚を決めその後2人は女子4人男子1人の五つ子を授かりました。
あまねは渾身的に輝哉を支えており耀哉が病に倒れてからは当主の代理を務めることもありました。
強さと賢さを持ったまさに良妻賢母という言葉がぴったりの女性だったと言えますよね。
最後には自分の意志で耀哉に添い遂げています。
輝哉とあまねの出会いは一族の定めたものだったかもしれませんが二人の間にはとても強い絆があったといえるでしょう。
3.産屋敷輝利哉
産屋敷輝利哉は産屋敷家の長男であり唯一の男子です。
鬼殺隊の最後の当主となる九十八代目当主で最終決戦時は8歳でした。
その見た目は他の姉妹同様周にそっくりで中性的ですが輝利哉のみ輝哉と同じ黒髪です。
産屋敷家の男子は病弱で13歳までは女児として育てる慣わしがあったため輝利哉は彼が家がなくなるまで女児として振舞っています。
輝哉が亡くなるまでは女児用の着物を着て藤の髪飾りをつけていました。
その見た目から輝利哉の初登場である藤襲山では誰もが輝利哉を男子だとは思わなかったでしょう。
公式ファンブックによると輝利哉は自分よりも頭脳明晰で精神も強靭だった姉たちのほうが当主に相応しいのではないかという悩みを抱えていたようです。
しかし実際には先代である父・耀哉が亡くなった直後に関わらず妹たちとともに鬼殺隊を指揮し見事に勝利を手にしましたよね。
輝利哉は全ての戦いが終わった最終決戦後に生き残った柱である冨岡義勇・不死川実弥を呼び出し最後の柱合合会議を開いて感謝の気持ちを伝えています。
義勇から
という言葉をもらって本来の年齢に戻ったように涙を流した場面は印象的でした。
その後も輝利哉は産屋敷家の莫大な財産を使い生き残った隊士達に金銭的な援助をしています。
炭治郎はその援助を
と表現しているのでそれだけ感謝の気持ちを言葉以外の方法で隊士に伝えたかったのでしょう。
炭治郎を含めて多くの隊士が後遺症の残るような怪我を負っているためその援助で救われた隊士も多かったのではないでしょうか。
4.産屋敷四人姉妹
産屋敷輝利哉はちょうど真ん中の3番目の子になります。
長女:ひなき
次女:にちか
長男:産屋敷輝利哉
双子の妹姉妹
三女:くいな
四女:かなた
「ひなき」長女。頭部右側に赤い紐の髪飾り
「にちか」次女。頭部左側に黄色い紐の髪飾り
「輝利哉」長男。黒髪で最終選別では女の子の格好をしていました。
「かなた」四女。頭部右側に藤の花の髪飾り、最終選別時不死川玄弥に殴られ髪を掴まれたのが「かなた」です。
「くいな」三女。2023年10月現在ではまだアニメ未登場です。
輝哉とあまねの子供である五つ子は輝利哉以外全員女児で見た目は全く同じなので髪飾りで見分けるしかありません。
耀哉の元を離れずともに命を投げ打った姉たちが紐の髪飾りをしているひなきとにちかです。
輝利哉と共に最終決戦の指揮を取った妹たちが菊・藤の花飾りをしているかなたとくいなです。
紐飾りが姉たち花飾りが妹たちと覚えると良いかもしれませんね。
姉たちであるひなきとかなたの性格は明かされていないものの二人は柱合会議で耀哉の側仕えを務めていました。
また妹の一人であるかなたは藤襲山で不死川玄弥に殴られた子です。
気が弱く蜘蛛に手の甲を這われ気絶した経験があり琴が上手だそうです。
もう一人の妹であるくいなは気が強く虫も平気で素手で倒せます。
かなたとくいなは正反対の性格をしているようです。
くいなは最終決戦戦況の悪化に動揺してしまった輝利哉の頬を叩いて叱咤する場面が印象的でしたよね。
5.産屋敷の呪いの正体
産屋敷家は鬼舞辻無惨と同じ一族でした。
無惨が生まれたのは最終決戦から遡って一千年以上前の話であるため輝哉は両者の家は近くはないと表現しています。
しかし無惨と輝哉の顔を比べてみると雰囲気こそ違うもののとても似ていることが分かります。
単行本16巻で2人の顔が瓜二つだとワニ先生自身も公言しています。
産屋敷家は一族から鬼を産んでしまったことで呪いにかかってしまいます。
その呪いは生まれてくる子供がみんな死んでしまうというとても残酷で恐ろしい呪いでした。
耀哉の先祖は子供が死に続け一族が絶えかけた時に神主から
「その鬼を倒すことに心血を注ぐことで一族を救える」
と教わります。
鬼殺隊が生まれた時期は明らかにされていませんがこれが鬼殺隊結成につながったのでしょう。
産屋敷家は代々神職の一族から妻をもらうようになって子供が死にくくなりました。
それでも一族の男児は何人生まれても1人を残して亡くなってしまい生き残ったとしても30年も生きられません。
生まれた子が女児であっても13歳までに嫁いで名字を変えなければ結果は男児と同じです。
やはり産屋敷家の呪いを解くためには無惨を倒す以外の手段はなかったということでしょう。
しかしなぜ無惨本人ではなく産屋敷家のみが呪われてしまったのでしょうか。
そもそもその呪いとは誰からかけられたものなのかも気になりますよね。
無惨が
と言っているように無惨本人には何の呪いも課せられなかったことから無惨には呪いがかけられなかったのではないかと考えられます。
呪いが一族を絶えさせる短命にするものであることから考えても鬼である無惨は不老不死だったため呪いをかける意味がなかったのかもしれません。
産屋敷家が短命な人間であるのに対し無惨は永遠の命を持った鬼、両社はとても対照的ですよね。
呪いをかけた主は誰なのかという謎に関しては神主からの助言や神職の人間を一族に加えることで呪いが緩和していることからその呪いは神仏の類ではないかと予想できます。
簡単に言えば一族から鬼が生まれてしまったことで産屋敷家は神・仏という争うことのできない存在から呪いをかけられてしまった可能性が高いですよね。
その呪いが生死や寿命を左右するものであったため最終決戦後も呪いが消えているのかどうかを誰も確かめられませんでした。
公式ファンブックによると産屋敷一族の生き残りの一人である輝利哉は自分の代で産屋敷家の血が途絶えてしまうことを恐れていたようです。
しかし結果的に輝利哉と妹たちは呪いのせいで死ぬことはありませんでした。
輝利哉の妻子と妹たちは歳を重ね30歳を過ぎてから一族の呪いが消えていることを実感して何時間も喜びの涙を流したそうです。
ちなみに輝利哉は炭治郎たちの子孫が生きている現代でもまだ生き延びており日本最高齢記録を更新したと最終話で明かされています。
藤襲山での炭治郎と手鬼のやり取りから鬼滅の刃の舞台が1914年~1917年であるとわかっているため最終話の時代設定が2020年だとしたら輝利哉は111歳~114歳になります。
今まで産屋敷家の一族が短命という運命を背負っていたことを考えると輝利哉が長く生きられている姿を見て輝哉を含めた多くの先代が喜んでいるでしょうね。
ちなみに最終決戦後の唯一の鬼の生き残りである愈史郎と輝利哉は友人となり交流を続けていたようです。
人間と鬼が友人関係になるということが無惨の死後に実現したということですね。
鬼殺隊の生みの親であり多くの謎に包まれていた産屋敷家。
産屋敷は鬼殺隊の要でありその働きがなければ鬼殺隊の存続は不可能だったと言えるでしょう。
最後の鬼殺隊当主である輝利哉やその子供たちがその後の人生を先代たちの分まで謳歌できただろうと考えると長い戦いが終わったという実感が湧きますね。
産屋敷家と鬼殺隊の絆に感動した産屋敷家の呪いが解けてよかったと思った人はまた別の記事でお会いしましょう。
今回は以上です。
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