こんにちはエンタメ考察室です。
魘夢は無限列車編で炭治郎、炎柱・煉獄杏寿郎と激しい戦いを繰り広げました。
中性的な見た目や物腰の柔らかい立ち振舞いが不思議な魅力を醸し出している敵と言えます。
計算高く用意周到に計画を練って襲いかかってきた魘夢はそれまで炭治郎が対峙した鬼とは一味ちがったタイプでしたよね。
今回はそんな下弦の壱・魘夢について解説したいと思います。
また劇場盤特典・煉獄零巻を元に魘夢の人間時代についても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。
※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
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1.魘夢
魘夢は毛先を切りそろえた髪型と中性的な顔立ちが特徴的な鬼です。
十二鬼月のひとり下弦の壱として鬼舞辻無惨に仕えていました。
性別は公式には明かされておらず作中の描写からもはっきりとしていませんが一人称が俺であることから男性ではないかと思われます。
下弦の伍・累が討伐されたことをきっかけに下弦の鬼が解体された際、無惨に。
と問われた魘夢は
他の鬼たちの断末魔を聞けて幸楽しかった
人の不幸や苦しみを観るのが大好きなので
私を最後まで残してくださってありがとう」
と返答しています。
この回答が無惨に気に入られ下弦の鬼で唯一殺されずに血を分け与えられました。
他の下弦の鬼たちは無惨に殺されないように必死に取り繕っていたり言い訳を考えたりしていた中、魘夢だけは恍惚とした表情で仲間が殺される様子を眺めていたことからこうした魘夢のサイコパス気質な言動は鬼の中でも異常な感覚であると言えるでしょう。
無限列車と一体化し200人もの乗客を喰らうことでさらなるパワーアップを画策するとともに無惨の命により炭治郎や柱である煉獄杏寿郎の命を狙いました。
入念に用意された計画によって柱である煉獄杏寿郎すらも夢の世界へ閉じ込めることに成功しますが最後は炭治郎たちの活躍により誰一人殺せず本当の力も発揮できないまま惨めに散っていきました。
2.魘夢の性格
魘夢は癖のある性格が多い鬼の中でも特に異質な存在です。
鬼としては珍しく和やかな笑顔を見せることが多くその柔らかい口調も相まって優しい印象を受けます。
ですが実際は他人が苦しむ様子や不幸になる様を見ることに愉悦を感じるサディストと言えるでしょう。
無限列車では乗客に幸せな夢や都合のよい夢を見せていましたが本心では
と発言しています。
また
と自身の加虐心を明かしましたよね。
自身が直接手を下すよりも血鬼術や人間の心理を利用することで確実に命を奪えるような状況を整えることを重要視する傾向にあるようです。
眠りにつき体の自由を奪った炭治郎たちに対しても決して油断することはなく辛い現実から逃れて幸せな夢の中で生きたい人間を言葉巧みに騙して利用し炭治郎たちの夢に侵入させて精神を崩壊させようと画策していましたよね。
作中では他人の夢に入ることはとても危険な行為だと解説されています。
夢の持ち主の意識に影響されたり永遠に認識が戻らなくなったりといった危険性があるようです。
魘夢はこのような危険性を承知しているため自ら夢の中に入ることはせず一切の説明をしないまま人間を夢の中に送り込んでいました。
このことから他人を利用するだけ利用し相手の気持ちは平気で踏みにじる冷酷さを持っていると言えるでしょう。
3.魘夢の強さ
下弦の壱として十二鬼月では上弦に次ぐ実力を持っていると言える魘夢ですがその実力はどの程度のものなのでしょうか。
眠り鬼と称される魘夢の血鬼術は対象を眠らせて好きな内容の夢を見せることができます。
さらに夢の中で精神の核と呼ばれるものを破壊することで相手を廃人同然にすることができるとされています。
無限列車では血鬼術を列車の切符に仕込むことで鬼殺隊の炭治郎や柱である煉獄杏寿郎までもが術中にはまっていましたよね。
注意深い性格や相手の苦しむ姿が見たいというサディスティックな嗜好ゆえに相手を眠らせても油断することはなく精神の核を破壊することで確実に葬る戦法を好んでいると言えるでしょう。
無惨に血を与えられ戦闘力を増幅した魘夢ですが上弦の鬼に匹敵する実力を持っているのかについて考察していきたいと思います。
魘夢の術が鬼にも有効かどうかは不明ですが炎柱である煉獄杏寿郎にも一時的に効果があったことから鬼にも術が聞くと仮定して考察していきます。
結論
血鬼術
理由の1つ目は魘夢の血鬼術は万能ではないということです。
魘夢の血鬼術はひとたび眠らせてしまえば相手の自由を奪うことができるためとても強力だと言えます。
しかし強靭な夢の中で自らの首を斬り落とすことで自力で脱出した炭治郎や気配や殺気を感じ取って意識のないまま体を動かした煉獄杏寿郎がいたように決して万能なものではないと言わざるを得ません。
例えば上弦の鬼の中でも黒死牟や童磨、猗窩座といった上位に属する鬼は自分の意思を明確に持っており精神的な揺さぶりは効果が薄いのではないでしょうか。
つまり魘夢が黒死牟、童磨、猗窩座に勝つことは難しいと言えるでしょう。
魘夢の能力
理由の2つ目は魘夢の能力は複数体を相手取ることに向いていないということが挙げれます。
無限列車では炭治郎をはじめとするかまぼこ隊や煉獄杏寿郎を同時に襲っていた魘夢ですがこれはあくまで巨大な列車と融合したことで成せる技だったといえます。
人型の魘夢が作中で見せた術のうち広範囲にに効果があると思われるのは事前に自らの血を仕込んで発動する切符を使った遠隔術と巨大な列車の肉体に多数の瞳を出現させて放つ「強制昏倒睡眠・眼」ですよね。
どちらも入念な準備が必須といれますので上弦の鬼との戦闘で使用するのは現実的ではありません。
つまり2人1組である妓夫太郎と堕姫や強力な分身を多数を生み出せる半天狗とは相性が悪いのではないでしょうか。
以上の2点から魘夢が上弦の鬼に勝つことは難しいと思われます。
唯一勝てる見込みがあるとするならば上弦の伍・玉壺には条件次第で勝てる可能性があるかもしれません。
玉壺も大量の魚を操るなど広範囲を攻撃する術を持っていますが霞柱・時透無一郎との一戦では人を小馬鹿にしたような態度取る無一郎に対し
と感情を露わにし簡単に頭に血が上るような様子がありましたよね。
このことから玉壺は上弦の鬼の中でも煽り耐性が低いと言えるのではないでしょうか。
こうした玉壺のメンタルの弱さは魘夢の飄々とした態度や他人が苦しむ姿を好む性格とは相性が良いと思われます。
うまく感情を逆なでし玉壺の本体を引っ張り出すことができれば血鬼術で眠らせるのは難しくないと言えるでしょう。
戦闘力を増幅した魘夢は上弦の鬼並みの強さだと思いますがいかがでしょうか。
4.魘夢の人間時代
そんな魘夢ですが鬼になる前はどんな人物だったのでしょうか。
劇場版・無限列車編にて配布された煉獄零巻によると魘夢は子どものころから夢と現実の区別がつかず周囲の人々を困惑させていたそうです。
成長して大人になってからは道徳に反するような行為を繰り返していたとされています。
例えば催眠療法などを悪用し医者でもないのに病気で余命が少ない人を健康になったと思い込ませて希望を持たせておきながらあとから実は全部嘘だったとバラしていたそうです。
まさに最低な人間だったと言えるでしょう。
このように最低な人間時代を送った魘夢と鬼となった魘夢の共通点について考察していきたいとおもいます。
結論
過去の出来事
理由の1つ目は魘夢が過去の出来事に影響を受けていないことです。
作中に登場した鬼の多くが人間の頃の記憶を失っています。
しかしその性格や行動姿かたちに人間時代のトラウマや強烈な記憶が影響を及ぼしている場合が多くあります。
例えば上弦の参・猗窩座は人間の頃の記憶を一切失っていましたよね。
作中では何度も弱者が嫌いと発言していた猗窩座ですが実はその言葉は人間の頃に大切な人の命を守れず大切な人との約束すらも守ることができなかった弱い自分に向けた言葉だったと思われます。
この他にもいつも手を繋いでくれていた兄を殺してしまい手を繋いでほしいという想いからたくさんの手に包まれていた手鬼や鬼になったことで両親に命を狙われた経験から本当の家族愛を求めて偽りの家族を作っていた下弦の伍・累など記憶は無くとも過去に失った大切なものを取り戻すような行動をとるをにが多いですよね。
一方煉獄零巻で明かされた魘夢の過去にはトラウマ的な要素はなく鬼になってからとやっていることが変わっていませんよね。
死に際
理由の2つ目は魘夢の死に際です。
記憶を失っているようにはその命が消える瞬間には自らが大切にしていたものや記憶を思い出し少なからず心が救われて散って行く場合が多くありましたよね。
しかし魘夢は最後まで記憶を取り戻すことはなくただひたすらに作戦が失敗したことへの後悔や鬼殺隊への恨み辛みを言いながら惨めに散っていきました。
このことから魘夢には思い出すべき大切な記憶などはなく人間の頃の記憶に影響されて行動していたわけではないと言えるのではないでしょうか。
また似たような事例として上弦の弐・童磨が挙げられます。
童磨は幼い頃から人が当たり前に感じる喜びや悲しみなどの感情を理解することができなかったと言われています。
最終決戦ではカナヲに
心が空っぽ」
と言われたことをきっかけにそれまで取り繕うようににこやかだった表情が一変して真顔になっていましたよね。
これはカナヲの指摘が図星だったとも取れる反応ではないでしょうか。
そんな童磨は頸を斬られて死ぬ寸前になっても死の恐怖すら感じることができませんでした。
思い返すような思いでもなく心が救われることもなく散っていく様は魘夢と似ていますよね。
もしかしたら魘夢も童磨と同じように人間時代の記憶を覚えていたのかもしれませんね。
以上のことから魘夢は鬼になったからといって行動原理や性格に変化はなかったと言えるのではないでしょうか。
まとめ
魘夢は無限列車編の敵として立ちはだかった手ごわい鬼でした。
個性的な性格をしており多くの読者の印象に残った魘夢ですが本編では人間時代の逸話や鬼になった経緯が全く明かされませんでしたよね。
いかにして魘夢の歪んだ性格が作られていったのか今後の外伝作品などで明かされることを期待しましょう。
なんだか魘夢は嫌いになれない!
人間時代の逸話をもっと知りたかった!
と思った人はまた次の記事でお会いしましょう。
今回は以上です。
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