鬼滅の刃

【鬼滅の刃】愈史郎の珠世への想いの理由を考察!

2023年9月14日

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

質問者
愈史郎が珠世に自分の想いを伝えなかった理由を教えてください。

こんにちはエンタメ考察室です。

愈史郎は珠世と行動を共にする鬼であり珠世が鬼にした唯一の人間で鬼舞辻無惨以外が生んだ鬼として希少な存在である登場人物ですよね。

珠世以外の相手に優しい言葉をかけることは少ない愈史郎が最終決戦後に

「本当によく頑張ったな」

と炭治郎を褒めた場面は泣きそうになりましたよね。

今回はそんな愈史郎の強さや珠世への想いについて解説したいと思います。

また本編で明かされなかった無限城戦後の愈史郎の物語についても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。

 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

■鬼滅の刃シリーズを無料で視聴したいならU-NEXTがおすすめ!



アニメ観るなら<U-NEXT>

 

【GOM Mix】初心者でも簡単な動画編集ソフト



 

1.愈史郎

珠世が鬼にした人間はこの世で愈史郎ただ一人です。

その外見はつり目で冷ややかな顔つきをしており白から黒というグラデーションの髪色をしています。

見た目は人間と大差ありません。

着物の下にシャツを着ているため書生のような風貌にも見えます。

鬼滅の刃では愈史郎が鬼になった年齢は明かされていませんがその見た目から10代後半ではないかと推測できるでしょう。

「鬼殺隊報特別報告書」によると兪士郎の実年齢は35歳であると言われているため愈史郎が珠世と共に過ごしていたのは15年から20年程度である計算になります。

二人の信頼し合った様子を見るともっと長い間一緒に過ごしているように思えますよね。

愈史郎は人間時代、病気で死にかけていた時に珠世から鬼になって生き延びるという選択肢を与えられ鬼になることを選びました。

もちろん珠世は愈史郎に待ち受けている鬼としての苦しみも伝えていますが愈史郎は鬼になって珠世とともに生きることを望みました。

珠世の手によっていろいろな施術を受けているため愈史郎の体は珠世と同様に人間を喰わず輸血で手に入れた人間の血を少量飲むだけで生きていけるようになっています。

またその家は金銭に余裕がない人間から相手の体に害のない量を輸血と称して購入しているそうです。

医者である珠世と共に行動をしている愈史郎は珠世の助手のような役割であると考えられるでしょう。

2.珠世への愛

愈史郎は尊敬を遥かに超えたレベルで珠世を愛しています。

炭治郎と珠世が出会った後禰豆子の現在の状態に対して珠世が真面目な話をしている最中も

「珠世様は今日も美しい」
「きっと明日も美しいぞ」

と脈略のないことを考えているのです。

さらにアニメ版の大正コソコソ噂話では珠世のことを観察する「珠世様日記」を書いていることが明かされています。

その内容は珠世の美しさをただただ称えたもの自分の名前を呼んでくれることを喜ぶものなどかなりマニアックなものでした。

ちなみに公式ファンブックでは趣味は珠世という記載があり愈史郎がストーカー気質であることも分かりますね。

そんな愈史郎ですが珠世以外には冷たく怒りっぽい性格で珠世との時間を邪魔する者、珠世に失礼なことを言う者を嫌います。

街では評判の美人である禰豆子を「醜女」と言い放つ姿からしても他人に失礼な行動を取ることも珍しくありません。

ですが本当は心優しい人物で出会ったばかりの炭治郎が珠世の術を吸わないようにごく自然に助けるような場面もあります。

珠世以外への態度はツンデレに近いと考えても良いでしょう。

また

・珠世から教わった治療法を完璧に使いこなす姿
・物怖じせずに物事を的確に判断する様子

からしても愈史郎の賢さがわかると思います。

珠世も愈史郎と同じく病から助かるために鬼になることを選びました。

ですが珠世は無惨から鬼になることの本当の意味を教えてもらっていませんでした。

そのため珠世は自分の手によって最愛のとと子供を殺してしまったという悲しい過去を背負っています。

公式ファンブックによると愈史郎は珠世が家族のことを忘れることができないことを知っているためどんなに珠世を愛していても告白をしたりすることはなかったそうです。

ストーカー気質ではあるもののそれは押し付ける愛ではなく本当に心から珠世のことを想っている愛だと言えるでしょう。

3.強さ

愈史郎の血鬼術は視界に関係のある能力です。

炭治郎と朱紗丸の戦いでは自分の視覚を炭治郎に貸し縦横無尽に動き回り攻撃をしてくる鞠の軌道を矢印で可視化していましたよね。

自分のものだけではなく札を使って複数の人間で視覚を共有することも可能です。

最終決戦ではこの札を使って無限城内の様子を産屋敷輝利哉たちに把握させ戦いの指揮を執れる環境が用意されていましたね。

また見せるだけでなく見えなくすることも可能です。

札をつけた人間を透明にする建物そのものを隠すようなこともできるため愈史郎の能力は多様な活用用途があると言えるでしょう。

実際に愈史郎はこの目隠しの術を使って珠世と暮らす建物自体の存在を匂い・気配とともに隠していました。

しかし朱紗丸と矢琶羽に襲われた時に愈史郎は炭治郎・禰豆子に混ざって積極的に敵を攻撃するようなことはありませんでした。

そのことからも戦闘能力という視点のみで評価すれば鬼殺隊として駆け出しの炭治郎に敵わなかった可能性が高いです。

ちなみに珠世の血鬼術は自分の血液を使って敵に幻を見せる嘘がつけない状態にするなど敵を惑わすことができるものです。

2人はどちらも戦闘向きの血鬼術を使えなかったのでひたすら身を隠すという手段を選んだのかもしれませんね。

本来であれば珠世から離れることを最も嫌う愈史郎ですが最終決戦では珠世の頼みを聞いて人間のふりをして鬼殺隊士に紛れ戦いに加わり大活躍していましたよね。

結果的には愈史郎がいなければ無惨と対等に戦うことは難しかったと言っても過言ではありません。

第一に愈史郎の能力のおかげで輝利哉は状況を把握し適切な指示をすることができました。

次に無惨と全ての隊士を無限城から地上に叩き出したのも愈史郎が無限城を支配する鳴女を操ったためです。

無惨は耀哉の推測通り日光に当てる以外の方法で殺すことが難しかったため無限城内では鬼殺隊に勝ち目がなかったのです。

愈史郎の血鬼術はその他にも柱や隊士を隠す視覚を共有するなど多くの場面で登場しました。

最終決戦で愈史郎は直接鬼と戦闘をしたわけではありませんがその功績はとても大きかったと言えます。

また愈史郎は珠世から習った治療法を使い多くの隊士の治療も行いました。

愈史郎の手によって善逸を含む何人もの隊士柱が戦線に復帰出来たのです。

愈史郎を無限城に行かせた珠世は愈史郎の大きな活躍を想定していたのかもしれませんね。

4.珠世の絵

次に愈史郎が珠世の絵を描き続けた理由について考察していきたいと思います。

最終決戦の開始と同時に珠世は無惨に薬を吸収させる目的で無惨に近づきそのまま取り込まれてしまったため無惨とともに消滅してしまいます。

愈史郎は無惨の死と同時に最愛の人の死を受け入れなくてはいけませんでした。

みんなが最終決戦の勝利を喜ぶ中日光に当たることのできない愈史郎はただ一人物陰で珠世のかんざしを抱きしめて涙を流していましたね。

その後、蝶屋敷に炭治郎の見舞いに行った時にはいつもの愈史郎に戻っており戦いを冷静に分析して炭治郎が鬼から人間に戻れた理由について伝えました。

この場面では

「本当によく頑張ったなえらいお前は」

と初めて炭治郎を褒めたことが印象的でした。

もちろんすぐに元通りの愈史郎になり

「冗談で言ってるんだ」

と冷ややかな表情をしています。

愈史郎が生きる目的である珠世を失って死んでしまうのではないかと感じ取った炭治郎は

「愈史郎さん死なないでくださいね」
「珠世さんのことをずっと覚えていられるのは愈史郎さんだけです」

と伝えます。

その言葉を受けたときの愈史郎の表情を見ると愈史郎は炭治郎の言葉通り死ぬ気だったか漠然としを意識していた可能性が高いでしょう。

炭治郎お見舞いに行ってから姿を消してしまう愈史郎ですが公式ファンブックにある炭治郎の近況報告ではカナヲと手紙のやり取りをしていることが描かれています。

カナヲは最終決戦後、蝶屋敷で医師として働いており炭治郎を含めた鬼殺隊士らの治療もしているため分からない事があると愈史郎に手紙で相談していたようです。

血鬼術によって受けた傷の長期的な治療方法などを愈史郎が教えているのではないかと考えられますね。

愈史郎は無惨によって作られたわけではないので無惨が死ぬと消滅してしまう他の鬼と違いたった一人の鬼の生き残りになってしまったわけです。

同じく珠世の力で鬼化した相棒の猫の茶々丸はいるものの愛する人を失ってなお不老不死の体で生きることは想像を絶するような孤独・苦しみとの戦いだったでしょう。

その苦しみを緩和させるためか愈史郎は珠世の絵を描き始めます。

最終話の炭治郎の子孫たちの話では珠世という名前の美しい女性の絵を描き続ける謎の画家・山本愈史郎として世界中から高い評価を集めるようになっていました。

公式ファンブックによると愈史郎は今生の別れであることがわかっていた無限城の戦いの前にも珠世に自分の気持ちを伝えなかったそうです。

しかし生まれ変わったら夫婦になってほしいと求婚し珠世は微笑んで頷いたそうです。

鬼として多くの人を殺めてしまった珠世は地獄で罪を償わなくてはいけません。

それでも何百年後に生まれ変わりその頃には鬼の血が薄くなった愈史郎と出会って二人で添い遂げられる可能性もありますよね。

愈史郎が画家になった理由は単純に珠世のことが好きだから珠世の絵を描き続けたということもあると思います。

ですがそれだけが理由なら「珠世様日記」でも良さそうですよね。

あえて珠世の絵を描き続けたのは珠世が地獄で罪を償い人間に生まれ変わった時に自分の存在を見つけてもらい今度こそ珠世と二人で添い遂げたいという愈史郎の想いがあったのではないでしょうか。

炭治郎とカナヲの子孫である炭彦は祖母から鬼や鬼殺隊の話を聞き

「鬼も今度生まれてくる時は鬼にならずにいられたらいいな」
「時間がかかっちゃうかな」
「いつかきっと神様は鬼を許してくれるよね」

と願っています。

炭彦の生きる時代の描写には多くの鬼殺隊や鬼殺隊に関係した人物の生まれ変わり子孫が存在しますが残念ながら鬼の生まれ変わりの姿はありません。

鬼滅の刃の舞台である大正初期は今から約100年前の話です。

鬼が生まれ変わるまでにはもう数百年必要なのかもしれませんがいつか珠世は生まれ変われること他の鬼たちも罪を償い今度は人間として人生が全うできることを祈りましょう。

まとめ

愈史郎は知れば知るほど魅力溢れる登場人物ですよね。

鬼としてではあるものの珠世と過ごした数十年は愈史郎にとって幸せな時間だったのでしょう。

愈史郎の一途な想いが実を結ぶことを願いたいですね。

愈史郎の珠世への愛に感動した!

人間に生まれ変わった珠世と夫婦になり幸せになって欲しいと思った人はまた次の記事でお会いしましょう。

今回は以上です。

 

■鬼滅の刃シリーズを無料で視聴したいならU-NEXTがおすすめ!



アニメ観るなら<U-NEXT>

 

【GOM Mix】初心者でも簡単な動画編集ソフト



-鬼滅の刃
-, ,