鬼滅の刃

【鬼滅の刃】胡蝶しのぶが珠世のことを「人」と認めた理由を考察!

2023年9月20日

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

質問者
しのぶが珠世のことを「人」と認めた理由を教えてください。

こんにちはエンタメ考察室です。

今回は珠世について解説したいと思います。

鬼でありながら鬼舞辻無惨を倒すために生きていた珠世。

最終決戦で無惨を追い込み鬼殺隊を勝利に導いた薬は珠世がいなくては完成することができなかったでしょう。
 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

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1.珠世

上品な所作と美しい外見をしている珠世は温和な性格をしており鬼とはかけ離れた存在であるとも感じられます。

公式ファンブックでの情報によると見た目は鬼になった年齢である19歳であるものの童顔であるため15から16歳に見られることもあるようです。

実際の年齢は明かされていませんが縁壱と無惨が出会った戦国時代に珠世が無惨とともにいたことから計算すると480歳以上であることが分かります。

珠世の見た目からは全く想像できませんよね。

珠世が鬼になる前にどのような生活を送っていたのかは明らかになってはいません。

ですがとても頭が良く薬学と医学に長けており鬼になってからは医者をしながら鬼を人間に戻す薬や鬼の体の研究などを続けています。

無惨以外に人間を鬼にすることに成功した唯一の存在でもありますが200年かけて鬼にできたのは愈史郎一人です。

ちなみに病で死にかけていた愈史郎は自分の希望で鬼になり珠世とともに生きることを選んでいるため無理矢理鬼にされたわけではありません。

その愈史郎と一緒に無惨の追っ手から逃げながら暮らしており炭治郎とは浅草で偶然出会いました。

自分自身と愈史郎の体には自ら何らかの処置を行っており人間を喰らわずに少量の血をもらうことで生きることができます。

無惨の名前を言うと殺されてしまったり常に無惨に居場所を把握されるなどの無惨の呪いも外しているため通常の鬼とは全く違う生き方をしているということですね。

2.強さ

珠世の血鬼術である惑血は自らの血の匂いを嗅いだものに対して発動する幻惑系の異能です。

匂いが及ぶ範囲なら無差別に影響しさまざまな効果を発揮できますが強風などで匂いが拡散すると効力を失う欠点もあります。

自分の血を使って花模様が広がる異空間を見せる血鬼術や脳機能を低下させて自白を促す血鬼術を使います。

また番外編の4コマでは真面目すぎることを珠世に相談した炭治郎に何にも囚われずに自由な考え方や行動を促す血鬼術を使い炭治郎がおかしなことを言い出す場面もあります。

その他にも作中で明らかになっていない術があるかもしれません。

ですがどうどちらかといえば珠世の血鬼術は便利な能力ではありますがあまり実践的とはいえませんね。

炭治郎を捕まえるために無惨が仕向けた朱紗丸・矢琶羽に襲われた時にも自ら反撃をすることはなく愈史郎に守られていました。

そのことからも珠世は鬼としての戦闘能力は低いと考えられるでしょう。

また常に珠世と行動を共にする愈史郎の血鬼術も視覚に特化したもので珠世と同じく実践的とはいえません。

最終決戦でも主に後方支援に回っていたことがその証拠になるでしょう。

珠世のことを他の鬼が逃亡者と呼んでいることからも二人は戦いを望まなかっただけでなく能力的な問題もあって常に隠れ続けるような暮らしをしていたと考えられますね。

しかし珠世の強さは頭脳戦にあると言えます。

珠世の優れた知能があったからこそ無惨を弱らせることを可能にした薬が開発できました。

鬼殺隊でも胡蝶しのぶが薬学に長けた柱として鬼にされた人間を元に戻す薬の研究や実際に毒を使って鬼を倒していますがしのぶだけでは無惨に有効な薬を作り出すことは困難だったでしょう。

産屋敷耀哉が鬼である珠世に無惨を弱らせる薬の共同開発を持ちかけていることからも薬の開発には珠世としのぶの二人が必要であったことが分かります。

3.悲しい過去

これだけ賢く穏やかな珠世がなぜ鬼になってしまったのかの理由には珠世のとても悲しい過去が関係しています。

人間だった頃の魂よには子供と夫がいました。

んしかし病で死にかけていた珠世は無惨に鬼にされ自分の子どもと夫を喰い殺してしまうのです。

この時に無惨が珠世に延命の方法をどう伝えたかは明らかになっていません。

ですが珠世の

「病で死にたくないと言ったのは」
「子どもが大人になるのを見届けたかったからだ…!!」

という言葉から考察すると無惨は生き延びる方法のみを提案し鬼になることすら珠世に伝えなかったのではないでしょうか。

ただ子供の成長を見守りたかったという母親らしい願いがこんな結果になってしまうなんて珠世の後悔は計り知れませんよね。

その後珠世は自暴自棄になり大勢の人間を喰い殺してしまいます。

あまりにも悲惨な経験をした後に正常な判断ができなくなってしまうのも仕方がないことだと言えます。

その後珠世は人としての理性を取り戻しますが呪いがかけられた状態であるため無惨に従うしかなかったのでしょう。

珠世は無惨を憎みながらも行動を共にしますがその場に縁壱が現れます。

縁壱は無惨を倒すことに成功するのですがおぞましいほどの強さで性への執着心を持っている無惨は肉片となって散らばり逃げ延びてしまうのです。

こうして唯一無惨を倒せる人間だった縁壱は鬼を滅する機会を失ってしまいました。

珠世は縁壱が無惨を倒すことを望んだのですが目の前で望みが絶たれ落胆し泣き崩れあまりの怒りに無惨の名を口にしますが呪いが発動することはありませんでした。

無惨は縁壱との戦いで弱体化していたため呪いの効力も失われていたのです。

縁壱はそんな珠世の様子を見て珠世を信頼し自分の寿命が尽きた後に無惨を倒すための手助けをしてほしいと依頼しました。

戦国コソコソ話では

「無惨を倒したい君の想いを信じる」

という縁壱の言葉を何度も反芻しどんなに苦しくてもこの後珠世が人間を喰らうことはなかったと記載されています。

人間を喰わなくて良い体になるまでは人間や動物の亡骸で飢えをしのぎながら過ごしていたそうです。

4.無惨用の薬

無惨を倒すために作られた薬の研究は産屋敷耀哉の依頼で珠世としのぶが共同で行いました。

鬼である立場で鬼殺隊と強い接点を持つことに珠世は戸惑いを隠せません。

鬼である自分が鬼殺隊と手を組むことは言う勇気のいることですが恐らくより高い勝率で無惨戦に挑むために承諾したのでしょう。

2人が開発した薬は4種類です。

耀哉が自分と家族の命を引き換えに無惨を産屋敷体に拘束した時に珠世が自分の身を挺して物理的に無惨に吸収させました。

自分が薬を吸収させられたことに無惨はすぐ気付きますがその内容が4種類であることに気付くまで多くの時間を消費してしまいます。

無惨は毒を分解する能力を持っているためそれぞれの薬が効力を潜め無惨本人に気づかれずに少しずつ効果を発揮する必要があったのです。

ここからは4種類の薬の効果効果の表れた時期、戦況への影響を説明したいと思います。

人間返り

効果の1つ目として人間返りの薬があります。

こちらの薬は珠世が自ら無惨に

「鬼を人間に戻す薬ですよ」

と伝えています。

珠世はこの薬だけで無惨を人間に戻せることは期待しておらず薬の効果をあえて早い段階で口にしているため他の薬の存在を隠すための役割もあったと考えられるでしょう。

無惨はこの薬を分解するために一時的に戦線から遠ざかり繭のような形状ようになります。

しかしその後本人の口から

「効きはしなかったようだぞ」

という言葉があるように一時的な効果しか得られませんでした。

老化

効果の2つ目として老化の薬です。

1分間で50年間分の老化を進める効果のある薬です。

少しずつかつ着実に多いが進んでいくため気付かれることなく無惨の能力を削いでいきました。

無惨が自分の力が本来のものでないことから老化に気づくまでには9千年もの老化が進められた後でした。

そのため最終決戦での無惨は基本的に普段の能力を発揮できない状態に追いやられていたことがわかります。

分裂阻害

効果の3つ目として分裂阻害の薬です。

いよいよ自分が追い込まれると無惨は堂々と逃亡を図り縁壱から逃げた時と同じように分裂して肉片となって逃げようと試みます。

ですがその瞬間まで効力を潜めていた分裂阻害の薬の効果によってそれができませんでした。

無惨が縁壱との戦いで分裂して逃げ延びたことを知っていた珠世だからこそ開発できた薬だと言えますよね。

細胞破壊

効果の4つ目として細胞破壊の薬です。

細胞破壊はこれまでの3種類の薬によって無惨が弱ってから初めて効果を発揮します。

無惨はこの薬によって内側から細胞が破壊されていき受けた傷も癒せなくなっていきました。

最終決戦の終盤では鬼殺隊同様、無惨も極限状態で戦っていたと言えるでしょう。

4種類の薬が無惨を弱らせることができた背景には

・初めから無惨に薬を分解される予定で薬を作ったこと
・無惨の行動を十分に予測していたこと

など薬の効力以外にも無惨について十分な考察がされていたことがあります。

また薬の共同開発者であるしのぶは姉である胡蝶カナエが鬼に殺されたことから鬼に強い憎しみを抱いていました。

しのぶのみ柱稽古に参加せず感情を落ち着かせるために仏壇に向かっていた場面があります。

この場面は耀哉から共同開発の指示があった時期だと考えられますがしのぶが感情を乱されるほど珠世との共同開発を不本意と感じていたことが想像できますね。

しかしともに研究を続けるうちに珠世を鬼にではなく人として尊敬するようになりました。

実際に

「あの人はすごい方です」
「尊敬します」

と言っていましたよね。

鬼滅の刃の登場人物の多くは無罪への憎しみを抱えていますが珠世が無惨への憎しみはどの登場人物よりも強いと感じられます。

最終決戦での無惨とのやりとりは普段の落ち着いた雰囲気の珠世とは全く別人のようでその感情の高ぶりが伝わってきますよね。

不幸な人生を歩んでしまった珠世ですが夫と子供と再会できることいつか生まれ変わって珠世を待ち続ける愈史郎と出会えることを信じたいと思います。

珠世がいたからこそ炭治郎たちは無惨を倒すことができた!

珠世には地獄で罪を償って生まれ変わったら愈史郎と幸せに暮らして欲しいと思った人はまた次の記事でお会いしましょう。

今回は以上です。

 

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