こんにちはエンタメ考察室です。
炭治郎たちが初めて出会った十二鬼月といえば下弦の伍・累ですよね。
戦いの舞台となった那田蜘蛛山では家族である四人の蜘蛛鬼とともに炭治郎たちの前に立ちはだかりました。
那田蜘蛛山の戦いは偽りの家族を演じる累に炭治郎と禰豆子が本当の家族の絆を持って立ち向かう印象深い物語と言えるでしょう。
今回はそんな那田蜘蛛山の蜘蛛鬼について解説していきたいと思います。
※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
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1.母蜘蛛
母蜘蛛は女性型の鬼で炭治郎や伊之助が那田蜘蛛山で初めて対峙した蜘蛛鬼です。
那田蜘蛛山を訪れた鬼殺隊士達を蜘蛛の糸で操り殺し合いをさせていました。
性格はとても臆病で累に
と言われた際には
と懇願していましたよね。
この様子から父蜘蛛に対しては特に強い恐怖心を抱いていることが伺えます。
家族の中では最も弱い立場にあり累の命令通りに行動できなかった時には父蜘蛛によって暴力を振るわれていました。
その正体は子供の鬼であり偽りの家族を演じるために姿を変えていたことが明かされています。
姉蜘蛛によると累の元で家族を演じ始めた頃は人間だった頃の記憶が残っていたとのことですので鬼なってまだ日が浅かったのかも知れませんね。
母蜘蛛の能力は糸を使って操り人形のように相手の体を操作することです。
糸は小さな蜘蛛が出しており例え切られてもすぐに糸を紡ぐことができるため小さな蜘蛛や母蜘蛛を倒さない限り操られた人間を解放する手段はありません。
母蜘蛛は作中で唯一水の呼吸・伍ノ型・干天の慈雨で討伐された鬼でもあります。
干天の慈雨はほとんど苦痛を感じることなく死を迎えることのできる慈悲の剣撃とされています。
表向きは累の命令に従っていた母蜘蛛ですが
という台詞から察するにやはり父蜘蛛からの暴力や累の理不尽とも言える要求に応え続けるのが辛かったのではないでしょうか。
自ら死を受け入れた母蜘蛛に対して炭治郎は
と語っていることから母蜘蛛の心情を汲んだ炭治郎の優しさが垣間見られますね。
2.姉蜘蛛
姉蜘蛛は幼い少女のような姿をした鬼です。
その可憐な容姿とは裏腹に性格はとても狡猾で利己的といえるでしょう。
と家族のことを見下しており偽りの家族に対しても意味不明な家族ごっこと感じています。
といった思考の持ち主で家族内で累の機嫌を損なわないようにうまく立ち回っていたようです。
アニメ版では姉蜘蛛のさらに姉にあたる鬼が登場しました。
自分に良くしてくれた姉に
と誘われた姉蜘蛛ですが実際は話に乗るふりをして累に密告しています。
逃亡がバレた結果、姉は累によって斬り刻まれて陽の光に焼かれて死亡してしまいました。
こうした姿から姉蜘蛛が強者に媚びいながら生きてきた様子がうかがえます。
もともとは黒髪であり顔も全く違う鬼でしたが鬼としては力が弱い部累だったため鬼狩りから身を守る手段として累の家族を利用していました。
炭治郎たちによって次々と家族が倒されていくことに焦り一瞬元の顔に踊ってしまったことが累の怒りを買い顔面を斬り裂かれてしまいます。
何とか挽回しようとしますがすでに累の興味が自分になく炭治郎と禰豆子の愛に向いていることを悟ると
と途端に焦る姿がありました。
能力である溶解の繭は相手を眉に閉じ込めて溶解液で溶かす能力です。
姉蜘蛛曰く柔らかいけど硬いとされる糸束は繭に閉じ込められた村田さんの日輪刀では全く斬れない強度を持っていました。
姉蜘蛛は最後蟲柱・胡蝶しのぶと対峙します。
胡蝶しのぶに見つめられただけで力の差を察した姉蜘蛛は
「助けて!」
と叫び嘘をついてその場を乗り切ろうとします。
しかし胡蝶しのぶには嘘が通じず拷問されかけるやいなや逆上して攻撃を加えようとしたところ蟲の呼吸・蝶ノ舞戯れを浴び毒によって死亡しました。
3.兄蜘蛛
兄蜘蛛は人間の頭と蜘蛛の体を持つ異形の鬼です。
作中では我妻善逸と戦っていましたよね。
累や父蜘蛛に叱責される描写がないことから母蜘蛛や姉蜘蛛とは違って累の命令に忠実に行動していたと思われます。
また後述する蜘蛛に変わる毒を受けた善逸に対してはわざわざ時計を見せつけなから
「手足に痺れと痛みが出てくる」
とこれから起こる肉体の変化を説明しており加虐的な一面がうかがえます。
さらに父蜘蛛から制裁を受けている母蜘蛛を見て嘲笑するなど自分よりも弱いものを見下す傾向もあるようです。
兄蜘蛛が使役する蜘蛛の毒を受けた人間は四刻半つまり三十分ほど経過すると頭から足が生えた人面蜘蛛になってしまいます。
人面蜘蛛になると頭髪がほとんど抜け落ちるうえに知能も低下すると言われています。
実際毒を受けた善逸は髪の毛が大量に抜け落ちて呆然とした状態でしたよね。
ちなみに兄蜘蛛によって蜘蛛に変えられた人間は鬼にされたわけではないため胡蝶しのぶの解毒治療によって人間の姿に戻ることができます。
蜘蛛に変える毒の他にも「斑毒痰」と呼ばれる溶解液を吐き出して戦う姿もありました。
善逸が雷の呼吸の型を一つしか修得していないことを見抜くなど鋭い一面を見せましたが善逸の怯えた態度に油断しており詰めの甘さが伺えます。
最後は恐怖のあまり気を失い戦闘体勢となった善逸の雷の呼吸・一ノ型「霹靂一閃」によって頸を斬られました。
4.父蜘蛛
父蜘蛛は大柄で筋肉質な体と蜘蛛の顔を持つ異形の鬼です。
作中では炭治郎や伊之助と対峙しましたよね。
知能が低く累の言いなりとなっており累の命令通りに行動できない母蜘蛛に対してたびたび暴力を振るっていました。
姉蜘蛛によると累に逆らったものは切り刻まれたり知能を奪われたりするようですのでもしかしたら父蜘蛛も累に逆らったことで知能を奪われたのかもしれませんね。
基本的には大柄な体格を活かした肉弾戦を得意としています。
屈強な肉体はたとえ日輪刀でも簡単には傷つけることができずさらに脱皮することで大きく頑丈になるようです。
単純な身体能力だけで当時の炭治郎や伊之助を圧倒する強さを見せつけましたが駆けつけた水柱・冨岡義勇の水の呼吸・肆ノ型「打ち潮」によって頸を斬られて死亡しました。
5.累
累は最強の鬼である十二鬼月のひとり・下弦の伍です。
作中において炭治郎が初めて遭遇した十二鬼月であり炭治郎がこれまで戦ってきた鬼とは別格の強さを見せつけました。
白い頭髪をしており顔には蜘蛛の目のような模様がついています。
家族愛に強いこだわりを持っており那田蜘蛛山で他の鬼を従わせ偽りの家族を演じていました。
姉蜘蛛曰く無惨のお気に入りとのことでそれに伴って高い能力を持っています。
血鬼術は主に鋭く固い鋼糸を使った多種多様な能力であり姉蜘蛛の溶解の繭や兄蜘蛛の斑毒痰といった能力も元は累が所持していた能力とされています。
家族を演じるにあたって自身の能力を分け与えていたことが姉蜘蛛によって語られましたよね。
また公式ファンブック・弐よると本来は下弦の壱・弐程度の強さを持っていたとされ無惨も累なら柱を倒すことができると予想していたようです。
しかし炭治郎たちと対峙した際は家族に血鬼術を分散させていたり炭治郎のお前の絆は偽物だという言葉に感情的になってしまったりといくつもの判断を誤ったことが敗北に繋がったと言えるでしょう。
無惨も認める高い実力を有していたにも関わらず下弦の伍から昇格しなかった理由として累自身が数字にあまりこだわりがなかったためとされています。
人間時代の名前も累でありもともと病弱な少年でした。
しかし無惨の血を得て健康な身体を手に入れましたが代わりに人間を喰らう鬼となりそれが原因で両親に殺されそうになります。
この出来事が心の傷になっており鬼となってからも家族愛を渇望していた原因といえるでしょう。
累の両親は累を殺した後、自分たちの命も絶とうとしていたことが後に明かされています。
人喰いと化した我が子の罪を共に背負おうと考えたのではないでしょうか。
禰豆子の血鬼術・爆血を受けて赫刀と化した日輪刀と炭治郎のヒノカミ神楽の合わせ技を持ってしても累を討伐することはできず十二鬼月という存在の強大さを見せつけました。
最後は駆けつけた冨岡義勇によって頸を斬られ死の間際に両親が自分と一緒に死のうとしていたことを思い出し家族の絆を感じながら消滅していきました。
まとめ
炭治郎たちにとって初めての十二鬼月との戦いの舞台となったのが那田蜘蛛山でした。
累はもちろん家族である蜘蛛鬼たちも累の力が分け与えられているだけあって強力な能力の持ち主ばかりでしたよね。
結果的に胡蝶しのぶや冨岡義勇たちが駆けつけてくれたことで事態は収束しましたがもし炭治郎たちだけで戦っていたとしたら蜘蛛鬼の餌食になっていたかもしれませんね。
累はなんだか憎めない。
兄蜘蛛だけは生理的に無理!
と思った人はまた次の記事でお会いしましょう。
今回は以上です。
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