こんにちはエンタメ考察室です。
蟲柱・胡蝶しのぶの最愛の姉であり元・花柱の胡蝶をカナエ。
ほんわかした優しい口調やニコニコ笑顔で物腰の柔らかいところが魅力的ですよね。
だからこそ童磨戦で見せた厳しい一面がより一層戦いの緊迫感やしのぶの危うさを演出していました。
その数少ない回想場面から高い実力と人望を兼ね備えていた人物だったことが伺えますよね。
今回は公式ファンブックや小説のエピソードも交えながら胡蝶カナエについて解説したいと思います。
また不死川実弥との関係性についても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。
※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
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1.胡蝶カナエ
胡蝶カナエは薬の調合で生計を立てていた両親のもとで妹のしのぶと共に幸せに暮らしていました。
鬼に襲われ両親を亡くしてからはしのぶとともに自分たちのような人を少しでも減らそうと自ら志願して鬼殺隊に入隊しました。
鬼に肉親を殺されるという悲しい経験をしたのにも関わらず鬼を心底哀れみ鬼たちを救いたいと望んでいたほど優しい性格の女性だったようです。
常に優しい笑顔を浮かべおっとりとした口調が印象的です。
鬼によって肉親を殺された少女たちを引き取り姉代わりとして蝶屋敷で育てていました。
あとに継子となるカナヲが引き取られた当初はまったく喋らなかった時も無理に強制しようとはせず温かく気長に見守っています。
この姿勢はカナエの死後も妹のしのぶに強く影響を残しました。
カナエはその優しい性格と美しい容姿で生前は大変な人気者だったそうです。
小説・片羽の蝶では両親を亡くしてから一時期、胡蝶姉妹が悲鳴嶼の邸宅に身を寄せていたことが明らかになっています。
そこで幼かったしのぶは
「町一番の器量良しなのよ」
「街の男の人たちはみんな姐さんに夢中だったんだから」
と自慢げに語っていました。
料理や琴・お花も得意だったそうでまさに才色兼備な女性と言えますね。
ちなみに番外編作品キメツ学園物語では教師として登場しています。
カナエ先生自身も学園の卒業生で在学中は常に三大美女に数えられていたという設定なのできっと現役の柱だった時代も鬼殺隊の中に多くの愛好家がいたのでしょうね。
2.しのぶとの絆
しのことは幼い頃から仲が良くお互いのことを心から大切に思っていました。
両親を亡くしてからも身を寄せ合い力を合わせて生きていました。
穏に鬼殺隊のことを聞いた後は二人で一丸となって悲鳴嶼に頼み込み育てを紹介してもらっています。
お互いに心の支えになっていたとは推察しますが精神的な成熟度や戦闘力はやはり姉であるカナエの方が一枚上手だったようです。
気難しく生真面目で融通の利かないところがあるしのぶのことをカナエは常に案じていました。
悲鳴嶼の家に来たばかりのころしのぶは悲鳴嶼から鬼殺隊になどはいらず普通の子の幸せを感じながら暮らすよう説得され強い口調で悲鳴嶼に食ってかかったことがありました。
しのぶが立ち去った後カナエはしのぶの非礼を詫びながら妹は両親が大好きだったからこそ悲鳴嶼が自分たちを案じていることを分かっていても感情が追いつかないのだと気持ちを代弁してあげていました。
足の部の最大の理解者だったと言えるのではないでしょうか。
鬼殺隊に入ってからは妹の熱意や努力成長を認めながらも体格や腕力の不利を見抜いていました。
絶対的に筋力が足りないしのぶがいつか負ける日が来るというのがカナエには分かっていたのでしょう。
死ぬ間際には普通の女の子の幸せを手に入れるほしいという思いを吐露ししのぶに鬼殺隊をやめるよう忠告しました。
しのぶはその忠告は聞き入れずその後も血のにじむような努力で蟲柱として成果を挙げ活躍していきます。
しのぶはカナエの死後、蝶屋敷の少女たちの前では穏やかな笑顔を絶やさなかったそうです。
カナエの代わりになるような振る舞いを意識していたと思われます。
しのぶにとってカナエはそれほど偉大な存在だったのでしょう。
しのぶは表面上は姉と同じように鬼に対して同情的な言動をとっていましたがむしろ姉の仇を取るという決意はより一層強くなっていたと思います。
自らを命の危険にさらしても姉の仇を取るという思いが揺らがなかったことからもいかに二人が固い絆で結ばれていたかがわかります。
姉妹の宿敵・童磨としのぶの戦いでは危機的状況に陥ったしのぶの前に幻影のような形で現れました。
深手を負わされ弱音を吐くしのぶに
「立ちなさい」
「蟲柱・胡蝶しのぶ」
と厳しい口調で叱咤します。
「勝つと決めたなら勝ちなさい」
と珍しく固い表情で言いました。
ただ優しいだけではなく悲壮な覚悟で任務に当たっていた剣士としての胡蝶をカナエの顔を見せた場面と言えます。
その後は
「頑張って」
と妹の力を信じ励ましていました。
この時カナエの目には涙が浮かんでおり本当は今にも倒れそうなほどの重傷を負った妹を心配し優しい言葉をかけてあげたいのを堪えているカナエの葛藤が伝わってくる切ない場面です。
このカナエの激励があったからこそ最期の力を振り絞ってしのぶは攻撃をくり出すことができましたがカナエからしのぶそしてカナヲへと姉妹の絆が引き継がれていったからこそ童磨に勝てたのではないかと思います。
3.強さ
胡蝶カナエは上弦の弐・童磨との戦いに敗れたことで亡くなりますがこの時の年齢は17歳だったそうです。
つまり十代にして柱として活躍していたということであり高い実力を持っていたことがわかりますね。
使うのは花の呼吸で5つの基本系統の一つ水の呼吸からの派生です。
栗花落カナヲはカナエがこの呼吸を使っているのを見て見よう見まねで修得したそうですが軽やかに体を使うことが求められる難易度の高い呼吸です。
体幹の強さやバネなど高い身体能力が必要でありこれを若くして極め操っていたカナエは相当な実力者だったのでしょう。
不死川実弥が初めて柱として柱合会議に参加したときにすでに柱として出席していた描写がありますので出世も早かったのではないかと推察します。
上弦の弐・童磨曰くカナエと戦った時は朝日が昇ってしまいカナエを喰らうことができませんでした。
つまり童磨を夜明けまで足止めする程度に苦戦させるほどの強さを持っていたということでしょう。
しのぶに遺言で童磨の武器や戦い方の特徴を伝えていることからも童磨にある程度の本気を出させたからこそ情報を引き出せたのではないかと思います。
ちなみに公式ファンブックの各呼吸の斬られ心地インタビューでは鬼たちから
「天女みたい」
「最後に優しい言葉をかけてくれる」
など他を寄せ付けない人気を誇っていました。
任務としてしっかり頸は取るけれど一貫して優しく情けをかけることは忘れなかったのでしょう。
4.不死川実弥との関係
あまり本編では描写がありませんでしたが風柱・不死川実弥はカナエに好意があったようです。
公式ファンブックにで悲鳴嶼が実弥のことを
と考察している箇所があります。
また実弥自身もカナエの妹だという理由でしのぶに対してたびたび声をかけていることを明らかにしています。
きっと柱合会議や怪我の治療検診などでしのぶと顔を合わせた際に声をかけていたのでしょう。
しのぶは実弥のことを
と思っていたことも明らかになっています。
気にはなるけれど何と声をかけたらよいか分からず「元気か」という言葉しか出てこない実弥の不器用さが目に浮かびますよね。
そのしのぶも最終決戦で命を落とししのぶが妹のように思っていたカナヲが遺されてしまいました。
カナヲに対しても実弥は伊黒の相棒でもある蛇の鏑丸を託しています。
戦いで片目の視力を失ったカナヲのために後輩たちの目の代わりにあってやってほしいという想いもあったのかもしれませんネ。
実弥が初めて柱合会議に参加しお館様に食って掛かった時も悲鳴嶼や宇髄が不快感を隠さなかったのに対し柱の中で唯一カナエだけが諭すような口調で実弥をたしなめていました。
コミックスの幕間では会議の後悲鳴嶼と宇髄が不死川を糾弾している横で
と語りかけておりその優しさがかえって実弥を決まり悪くさせていたようです。
実は実弥とカナエは柱になる前から面識があったことが小説版・風の道しるべで明らかになっています。
無茶な戦い方で怪我が絶えなかった実弥を親友であり鬼殺隊の先輩でもあった粂野匡近が治療のために蝶屋敷に連れていったことがあるようです。
この時に亡き母を思わせるような優しい治療を受けた実弥は診察を受けた後に匡近に顔が赤いと指摘されからかわれていました。
カナエはきっとこの時から鬼殺隊の皆の憧れの存在だったでしょうからもしかしたら実弥も憧れに近い形でカナエを意識していたのかもしれませんね。
まとめ
胡蝶をカナエは故人ながらも凛とした存在感を放ちしのぶの心の支えとなっていた女性です。
しのぶより一足早く天国に行きましたがしのぶが亡くなった後両親の元へ一緒に駆け寄っています。
もしかしたらしのぶが戦いを全うし自分のところに来るまで両親のところへは行かず待っていたのではないでしょうか。
二人とも亡くなってしまいましたが最期は姉妹ともに心からの笑顔を浮かべていたのが救いですね。
胡蝶カナエが大好き!
しのぶとの絆に感動した人はまた次の記事でお会いしましょう。
今回は以上です。
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