鬼滅の刃

【鬼滅の刃】刀鍛冶の里で登場した縁壱零式のその後を考察!

2023年10月8日

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

質問者
刀鍛冶の里編で登場した縁壱零式について教えてください。

こんにちはエンタメ考察室です。

刀鍛冶の里編は恋柱・甘露寺蜜璃と霞柱・時透無一郎が大活躍する話です。

そんな刀鍛冶の里編を語る上で欠かせない存在が剣士を陰で支える刀鍛冶たちではないでしょうか。

筋肉ムキムキの鋼鐵塚さんや毒舌で炭治郎に精神的に痛みを与えまくる小鉄君など上弦との戦い以外にも見どころがたくさんありますよね。

今回は作中に登場した刀鍛冶たちについて解説していきたいと思います。

また小説版で明かされた縁壱零式のその後や無一郎と小鉄の絆についても考察しているのでぜひ最後までお楽しみ下さい。

 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

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1.鋼鐵塚蛍

鋼鐵塚蛍はがねつかほたるさんは主人公竈門炭治郎の日輪刀を作った刀鍛冶です。

刀に対する並々ならぬ情熱と愛情を持っており同じ刀鍛冶である鉄穴森鋼蔵かなもりこうぞうさんも

「鋼鐵塚さんは情熱的な人ですからね」
「人一倍刀を愛していらっしゃる」

と評していました。

炭治郎が日輪刀を持ったり紛失させたりするたびにブチ切れておりその怒りは包丁を構えて炭治郎に襲い掛かるほどです。

炭治郎が刀鍛冶の里へ赴いたのも修理に出した刀の代わりに

「お前にやる刀はない」
「許さない呪う憎い」

などといった恨みつらみが綴られた手紙が届いたことがきっかけでしたよね。

とにかく人の話を聞かない上に気難しい性格の持ち主でもあり初めて炭治郎の刀を持ってきた時には炭治郎を無視して一方的に日輪刀の説明をしています。

これには鱗滝さんも

「相変わらず人の話を聞かん男だな」

と呆れた様子でした。

おそらく鱗滝さんと鋼鐵塚さんはそれなりに長付き合いがあったのでしょう。

鱗滝さんの反応から察するに鋼鐵塚さんの性格は昔から変わっていないのでしょうね。

また癇癪持ちでもあり炭治郎の日輪刀が黒く染まった際には炭治郎に飛び掛かっています。

この性格は今に始まったものではないようで単行本のおまけページには正確がめんどくさすぎて親がノイローゼになったため里長である鉄珍に預けられている幼少期の鋼鐵塚さんが描かれていました。

その気難しいさから隊士に嫌われており担当を外されてしまうことも多かったようです。

ちなみに鉄珍が育ての親ではありますが鋼鐵塚さんの持つ技術は鋼鐵塚流の研磨術となっています。

このことから鋼鐵塚さんの両親はめんどくさい我が子の性格に参っていながらもきちんと先祖代々の技術を教え込んでいたことがわかりますよね。

一方、刀への思いは本物でありより強い刀を作ろうと筋骨隆々になるまで修行したり死人も出るほど過酷な研磨術で縁壱零式から出てきた刀を研ぎ続けたりしていました。

また怒り狂って炭治郎を追いかけ回していた時も決して日輪刀は振り回していませんよね。

思いが強く深いがゆえに刀に関しては妥協できず怒りや悲しみといった感情も抑えきれないのではないでしょうか。

またたびたび激昂こそしているものの自身の打った刀の使い手である炭治郎も大切に思っています。

炭治郎は遊郭での戦いで刃こぼれした刀がなかなか修理から戻らないことに焦りを感じていました。

大切な刀を繰り返し破損させたことで鋼鐵塚さんが怒っていると考えたからです。

しかし実際は起こるどころかより強い刀を作るために山に籠って修行をしていました。

鉄穴森さんによると鋼鐵塚さんが筋肉ムキムキになる程、修行に明け暮れていたのは強い刀を作って炭治郎を死なせないためでした。

先述しましたが鋼鐵塚さんはその性格から隊士の担当を外されることが少なくありませんでした。

きっと刀を破損させるたびにブチ切れる鋼鐵塚さんに何度も修理を依頼してきたのは炭治郎が初めてだったのではないでしょうか。

鉄穴森さんも

「君はずっと鋼鐵塚さんに刀をお願いしてるでしょう」
「嬉しかったんだと思いますよ」

と言っているように鋼鐵塚さんなりに炭治郎の期待に応えようとしていたのでしょうね。

また小説版・風の道しるべで書かれた鋼鐵塚さんのお見合い話では相手の女性に

「今の時代に刀は古いと思います」
「刀なんて野蛮なものを作ってほしくないんです」

と言われる場面があります。

お見合い自体はうまく運んでおり鋼さんも蛸のように体をうねうねさせて照れていました。

そんな状況で告げられた女性の言葉に様子を伺っていた鉄穴森さんと小鉄は

「鋼鐵塚さんが激昂する」

と青ざめます。

しかし二人の予想とは裏腹に鋼鐵塚さんは静かに

「アンタが言う野蛮な刀で赤の他人のために」
「命を削って戦ってる奴がいる」
「ボロボロになっても前を向き」
「どんな局面でも折れずに戦う」
「そいつの命を守る刀を打てることを」
「刀鍛冶であることを俺は誇りに思っている」

と語り縁談を無かったたことにして欲しいと告げました。

普段であれば絶対に怒鳴り散らしていたであろう鋼鐵塚さんがあくまで冷静に自身の思いを伝えることができたのは鋼鐵塚さんの中でそれほど炭治郎との絆が強く真剣だったからではないでしょうか。

そんな鋼鐵塚さんですが玉壺に襲撃された結果片目に傷を負っています。

どんなに傷つけられてもお構いなしに一心不乱に刀を研ぐ姿には狂気すら感じられましたよね。

実は鋼鐵塚さんが片目を失ったことにはとある意味が隠されていた可能性があります。

鋼鐵塚さんのモデルは「天目一箇神あめのまひとつのかみ」ではないでしょうか。

「天目一箇神」とは日本神話に登場する製鉄と鍛冶の神様です。

名前の「目一箇」には一つ目つまり片目という意味が込められています。

これは鍛冶職人が鉄の色で温度変化を見る際に固めをつぶる様子やそれに伴い片目を失明することが鍛冶職人の職業病だったことが由来とされています。

鍛冶や片目といった点で鋼鐵塚さんと共通する部分がありますよね。

また「天目一箇神」は「ひょっとこ」つまり「火男」の原型とも言われておりこの点においてもひょっとこを被っている鋼鐵塚さんと重なりますね。

こうした点から察するに鋼鐵塚さんが片目に傷を負ったのは「天目一箇神」がモデルであり極限の集中状態だった鋼鐵塚さんは神の域に等しい技量に達していたことを示唆しているのではないでしょうか。

2.鉄地河原鉄珍

鉄地河原鉄珍てっちかわはらてっちんは刀鍛冶の里の里長です。

里の中で最も優れた刀鍛冶であり蟲柱・胡蝶しのぶの注射針のような日輪刀や恋柱・甘露寺蜜璃が使うリボンのようにしなる日輪刀を作りました。

素顔は目が数字の3のようになっています。

温厚かつユーモアのある性格をしており初対面の炭治郎に対しては

「どうもコンニチハ」
「ワシこの里の長の鉄地河原鉄珍」
「よろぴく」

と言っていました。

また玉壺が生み出した金魚の化け物に襲撃されて大怪我を追っているにも関わらず助けに来た甘露寺に血を吐きながらも

「若くて可愛い娘に抱きしめられて」
「なんだかんだで幸せ」

と告げていましたよね。

砕けた態度を取る一方で刀鍛冶としての高い誇りも持ち合わせています。

刀を折ったり刃こぼれさせたりしたことを謝る炭治郎に対し

「折れるようななまくらを作ったあの子が悪いのや」

と刀を打った鋼鐵塚さんの責任だと言い切っています。

あまりの気迫に炭治郎も気圧けおされていましたよね。

先述しましたが鉄珍さんは鋼さんが幼少の頃から面倒を見ておりいわば育ての親と言えるでしょう。

鋼鐵塚さんに「蛍」という名前をつけたのも鉄珍さんでした。

鉄珍さんにとって鋼鐵塚さんは我が子と変わらないほど身近な存在でした。

だからこそ鉄珍さんは鋼さんに対してあえて厳しい態度をとっていた可能性もありますよね。

ちなみに鉄珍さんの本当の息子である願鉄は蛇柱・伊黒小芭内の日輪刀を作った人物です。

3.鉄穴森鋼蔵

鉄穴森さんは嘴平伊之助の日輪刀を作った人物であり後に故人である鉄井戸さんの跡を継ぐ形で霞柱・時透無一郎の日輪刀も担当することになりました。

素顔は妻であるえんさんとそっくりな顔をしています。

がこれは夫婦仲が良すぎるあまりに顔が似てきたためとされています。

物腰が柔らかく一回り近く年上の鋼鐵塚さんと比較しても落ち着いた性格をしています。

初登場は炭治郎らが蝶屋敷で機能回復訓練に励んでいた時で鋼鐵塚さんとともに伊之助の日輪刀を届けに来ましたよね。

伊之助の日輪刀の色を見て静かながらも刀への深い愛情を感じさせる発言が見られています。

しかし伊之助が石で刀を叩き刀身をボロボロにした時には

「ぶっ殺してやるこの糞餓鬼!」

とブチ切れていました。

また刀鍛冶の里で再登場した際には

「鋼鐵塚さんを許してやってくださいね」
「山籠もりで修行していたんですよ」

と鋼鐵塚さんを庇ったり人付き合いが苦手な本人の代わりに鋼鐵塚さんが炭治郎のために行動していたことを説明してあげたりしていました。

さらに玉壺が襲撃してきた時には一心不乱に刀を研ぐ鋼鐵塚さんを守るために果敢に玉壺に挑む姿もあり鋼鐵塚さんの相棒的な立ち位置にいる人物と言えるでしょう。

4.鉄井戸

鉄井戸さんは時透無一郎の日輪刀を作った人物です。

炭治郎らが刀鍛冶の里を訪れた時点ではすでに心臓病で亡くなっていました。

素顔は明かされていませんが口元や白髪染めた頭髪などから高齢の熟練者だったのではないでしょうか。

記憶を失くしていた無一郎を気にかけていたようで無一郎の回想では

「誰が分かってくれようかお前さんのことを」
「お前さんがどれだけ手一杯か」
「どれだけ限り限りと余裕がないか」
「物を覚えていられんことの不安がどれだけか」
「そして地平道を吐くような努力を」

と語っていました。

天才と呼ばれる無一郎の隠れた努力や記憶障害が故の苦悩を理解しようとする懐の深さが垣間見られますよね。

自らの死後も無一郎が困らないよう後続となった鉄穴森さんに日輪刀の作り方を書き残していることからも心の底から無一郎を思っていたことが伝わってきます。

当時はそんな鉄井戸さんの言葉も無表情で聞いていた無一郎ですが記憶を取り戻した後には

「鉄井戸さんごめん」
「心配かけたなあ」

と謝りかつて受け止められなかった鉄井戸さんの思いを受け継ぐことができました。

5.小鉄

小鉄は刀鍛冶の里に住む見習いの少年で後述する絡繰人形からくりにんぎょう・縁壱零式の所有者でもあります。

素顔はお面とほぼ同じ顔をしておりあまりに似すぎているためにお面がいらないんじゃないかとも言われているようです。

毒舌家かつ負けず嫌いな性格をしており自身から縁壱零式を奪っていった無一郎への怒りからこれから訓練する炭治郎に私怨交じりの激励を送りました。

また思い立ったら一直線に突き進む傾向があり炭治郎が自身の指示通りにできなければ水も食糧も与えていませんでしたよね。

作中では分析力高めの小鉄さんと言われており実際に縁壱零式を用いての訓練では毒舌ながら的確な指摘をしていました。

一方で小鉄は自身を

「親父が急に死んじゃって兄弟もいない」
「俺がちゃんとやらなきゃいけないのに」
「刀にも絡繰にも才能ないから」

と評しています。

これは分析力が高いがゆえに先祖や周囲の大人たちと比べてしまうためです。

また

「自分で自分が駄目なやつだってわかるもん」

とも言っており自身の能力を過小評価している節がありますよね。

確かに一人前の大人たちと未成熟な小鉄とでは現状を持ち合わせている能力に差があります。

しかし作中で未来があるにもかかわらずと補足されているように十歳の小鉄には無限の可能性が秘められていますよね。

子供ながら優れた分析力を持ってしまったことが小鉄自身の心を苦しめていたのかもしれません。

他人と周囲を比較した結果自分の才能の無さに絶望する姿は煉獄さんの父・槇寿郎や弟の千寿郎を彷彿とさせます。

槇寿郎は元炎柱でありながら炎柱の書で「日の呼吸」の存在を知って自信喪失し刀を持たなくなりました。

千寿郎も柱となった父や兄の背中を追って必死に修行していましたが自身の能力の限界を知り涙していましたよね。

将来性に差はありますがより優れた才能を目の当たりにしたことで深い絶望感に苛まれている点において槇寿郎と千寿郎そして小鉄は共通しています。

ある種才能を持つ者に劣等感を感じていたとも言える小鉄ですが天才剣士である無一郎が危機に陥った時には才能の有無など忘れたように懸命に助けようとしていましたよね。

この時、玉壺に腹を切られた小鉄でしたが服の中にしまっていた鍔によって致命傷にならずに済んでいます。

この鍔こそ亡き煉獄さんが使っていた日輪刀の鍔でした。

そもそもこの鍔は煉獄さんの死後に千寿郎から炭治郎へと託されたものです。

その鍔が小鉄を守り小鉄が生き延びたことで無一郎が救われました。

そして無一郎は煉獄さんの鍔を見て自分を取り戻し炭治郎に縁壱零式から出てきた刀を届け半天狗の討伐が実現しました。

最終的には鋼鐵塚さんが炭治郎の刀に煉獄さんの鍔をつけ最終決戦に臨むことになりました。

槇寿郎や千寿郎と同じく才能の前に自信を失っていた小鉄の勇気ある行動がその後の全てに繋がっておりまるでそんな小鉄を煉獄さんが守り後押ししてくれていたようにも見えますよね。

小説版・風の道しるべの逸話では小鉄と無一郎のその後が描かれています。

鬼に場所を知られてしまったことから刀鍛冶の里は別の場所に引っ越すこととなりました。

しかし訓練用として機能しない縁壱零式はただの役立たずであり鉄珍によって廃棄の提案がされていました。

悔しがる小鉄を見た無一郎はかつての自分であれば鉄珍の合理的な意見に賛同していただろうと考えます。

しかし記憶を取り戻したことで無一郎には小鉄の気持ちがよくわかりました。

幸いにして縁壱零式の動きを覚えていた無一郎は

「二人で縁壱零式を直そう」

と持ち掛けます。

一度戦っただけで縁壱零式の動きを覚えていた無一郎と自分の才能を比較した小鉄は

「俺には刀鍛冶の才能もないのに」
「絡繰の才能もないんだ出来損ないだよ」
「時透さんみたいに生まれた時から」
「才能に恵まれた人には」
「俺の気持ちなんてわからないよ」

と自身が感じていた思いを吐露しました。

無一郎はそんな小鉄に自分の過去と記憶を取り戻すきっかけになったのが炭治郎と小鉄であることを伝えお礼とかつての非礼を謝罪しました。

初めは互いに相入れないと考えていた二人ですが同じ思いのもとに戦ったことで心の距離が縮まったようです。

実際小説で無一郎は小鉄を

「友達だよ」

と言っています。

小鉄と無一郎はともに大切な家族を失っていますよね。

さらに二人ともかなりの毒舌家です。

境遇や性格が近いことでお互いに親近感のようなものがあったのかもしれませんね。

自分とは違う天才だと思っていた無一郎が実は自分と変わらない一人の少年だと知り自分を友達と呼んでくれたことは才能に悩む小鉄にとってとても嬉しい出来事だったのではないでしょうか。

二人が協力した結果ひとつの型だけではありますが縁壱零式は見事に元通りの動きを取り戻すことができました。

周囲が小鉄を褒めるなか小鉄は無一郎の助力があってこその修復成功だったと断言します。

そして

「俺零式を必ず直します」
「そしたら必ず戦闘訓練に来てください」
「今度はちゃんと操作して」
「時透さんの弱点を作る動きを組むから」

と約束を交わします。

無一郎と自分を比較して落胆していた小鉄でしたがその無一郎と協力してことを成し遂げ互いを理解できたことで自信を取り戻すことができたのだと思います。

無一郎にとっても小鉄と交わした未来の約束は鬼と戦う新たな動機となったのではないでしょうか。

刀鍛冶は隠とともに鬼殺隊を支えている人たちです。

詳しく考察してみると彼らがただの裏方ではなく平和への願いや隊士への思いを込めて刀を打っていたことがわかりますよね。

鬼殺隊のように前線に立って戦うわけではありませんが自分にできることで懸命に隊士を補助する刀鍛冶もまた技術を武器に戦う立派な戦士なのかもしれませんね。

鋼鐵塚さんのお見合い話に感動した!

毒舌家の小鉄が大好きすぎると思った人はまた次の記事でお会いしましょう。

今回は以上です。

 

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