鬼滅の刃

【鬼滅の刃】煉獄の死を知った伊黒が「俺は信じない」と言った理由を考察!

2023年10月24日

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 

質問者
伊黒小芭内が煉獄さんの死を知った時「俺は信じない」といった理由を教えてください。

こんにちはエンタメ考察室です。

伊黒小芭内はネチネチと責めるような口調や炭治郎への厳しい態度から粘着質で怖い印象がある人物です。

そんな伊黒ですが最終決戦で明かされた暗い生い立ちや甘露寺へのどこまでも純粋な愛に胸を打たれた方も多いのではないでしょうか。

今回は最終決戦まで謎多き柱だった伊黒小芭内の性格や強さについて解説したいと思います。

また煉獄杏寿郎の死を知った伊黒が

「俺は信じない」

とつぶやいた真意についても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。

 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

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1.伊黒小芭内

蛇柱の伊黒小芭内は21歳で水柱・冨岡義勇や風柱・不死川実弥と同じ歳です。

小柄な体格で初めて登場した柱合会議では木に登っていたので身のこなしが軽いことが伺えます。

後述の生い立ちから幼少時代はあまり日に当たることも体を動かすこともなく非力な少年でした。

今でもあまり食事は得意でなく3日くらいであれば食べなくても平気だそうです。

左右で色が異なる瞳が印象的で公式ファンブックでは派手好きの宇髄天元から羨ましがられていたことが明かされました。

性格は猜疑心さいぎしんが強く毒舌な一面があります。

炭治郎と禰豆子の処遇をめぐる柱合裁判では他の柱たちはまず炭治郎と禰豆子を処刑するか否かという議論をしていました。

ところが伊黒だけは

「そんなことより」

と鬼を庇う義勇の隊律違反を指摘しどう処分してやろうかと言っていましたよね。

そんな伊黒を甘露寺は

「相変わらずネチネチして蛇みたい
しつこくて素敵」

と胸キュンしていたので普段からこんな調子なのでしょう。

炭治郎が禰豆子は人を襲ったりしないと必死で弁明しても

「くだらない」

と一蹴し

「信用しない」

と聞き入れませんでした。

そして遊郭編では満身創痍の天元に

「左手と左目を失ってどうするつもりだ
たかが上弦の陸との戦いで」

とネチネチ攻撃を浴びせていました。

しかし

「復帰までどれだけかかる」

と気にしてもいましたよね。

引退するという宇髄に対し

「ふざけるなよ」

と引き留めていました。

「お前程度でもいないよりはマシだ
死ぬまで戦え」

と一見怒って責めているようにも見えます。

しかしこれは彼なりの表現であり天元の実力を認め柱の一角として信用していることが伺えますよね。

認めていなければこんな風に引き留めたりはしないでしょう。

公式ファンブックでは天元に対し

「自分の血筋に不快感を持ち
兄弟を手にかけたと悔やんでいるが
決して暗い顔をしないので尊敬している」

と悪い感情は持っていないことが明らかになっています。

刀鍛冶の里編で負傷した甘露寺や時透無一郎には体調を気遣ってあげていました。

無一郎に対しては

「若いので死なないで欲しい」

と思っているようです。

若いのでというところから後輩や若手のことを案じる優しさを感じます。

最終決戦の終盤では壁に貼り付けられた無惨が顔大きな口に変形させ炭治郎に噛み付こうとしました。

そこを伊黒は身を挺して庇っています。

また他の箇所でも

「足手まといの厄介者」

と言いつつも何度か炭治郎を庇って行動していました。

天元からは若手嫌いと揶揄されていた伊黒ですが本当は他の柱と同じように

「若い目は摘ませない」

という思いで戦っていたのだと思います。

素直じゃない疑り深いところはありますがその分一度仲間と認めた人のことはきちんと気にかける誠実な一面もあるのではないでしょうか。
 

2.強さ

伊黒は水の呼吸から派生した蛇の呼吸を操り蛇のようにうねうねと波打った特徴的な日輪刀を使用します。

独特の形の刀であるため通常の鞘ではなく革製で包むようにして納刀しているそうです。

大正コソコソ噂話では伊黒の担当刀鍛冶が里長である鉄珍様の息子・願鉄だということが明かされました。

持ち前の関節の柔らかさを生かした蛇のようにうねりながら鋭く切り込む太刀筋は柱稽古で炭治郎たち後輩剣士を震え上がらせていました。

しかし柱の腕相撲番付表では最弱の胡蝶しのぶ以外には勝てなかったようです。

男性の柱の中では最も非力ということになりますね。

大正コソコソ噂話ではしのぶとともに技や実践は腕力ではないと主張していました。

しかし日輪刀を赫くする際に握 力だけで実現しています。

腕力が弱いといってもそれはあくまで柱たちの中でということであり一般隊士では敵わないのではないかと思います。

関節の柔らかさは煉獄さんにも一目置かれており刀をしならせて障害物を難なく避けたり狭い隙間をすり抜けて正確無比に狙ったところに攻撃できます。

柱稽古では太刀筋の矯正を任されているので技の正確性は柱の中でも上位なのではないでしょうか。

無惨の攻撃で両目が斬り裂かれた後も鏑丸の介添えで問題なく行動できていました。

介添えありとはいいえ両目の視界を失ってすぐにも関わらず戦えるのは身体能力の高さや感覚の鋭さがあってこそでしょう。

また伊黒は精神面でも冷静でいかなる戦況でも落ち着いています。

最終決戦では意気込みすぎて空回りした甘露寺に対し落ち着いて相手をよく見るよう諭していました。

伊黒は日輪刀を赫刀にするには握力が必要であることを鎹鴉かすがいがらすの報告からの状況証拠のみで推察しています。

相手や状況をよく分析し冷静に対処する頭脳派なのでしょう。

無惨戦では悲鳴嶼が伊黒を名指しして

「伊黒ー!!
体を注視しろ」

と言っています。

他にも柱が二人いる中で伊黒を名指しして言っていることから悲鳴嶼から見ても分析能力、冷静さに長けていると評価されていたのだと思います。
 

3.悲しい過去

伊黒は鬼に支配された一族の生まれで一族はその鬼の力を借りて人々から金品を強奪することで豪華な暮らしをしていました。

蛇のような風貌の女の鬼で人間の赤ん坊が好物だったそうです。

伊黒は一族にとって370年ぶりに生まれた男児でありそのため一族からは異様な寵愛を受けていました。

生まれたばかりの伊黒を見た蛇鬼が美しいオッドアイを気に入りもっと大きくなってから喰らうため座敷牢に閉じ込められて育ちました。

そのために逃がさぬよう立派な檻に閉じ込められながら豪勢な食事を次々に与えられるという奇妙な幼少期を過ごしたのでした。

年端もいかぬ少年だった伊黒ですが成長して蛇鬼の思惑を知る前から一族の強欲な女たちの不穏な空気を感じ取っていたのでしょう。

食事にも手をつけず地下に迷い込んできて友達になった蛇の鏑丸だけを心の支えに生きていました。

一度は引きずり出され蛇鬼と対面しましたが小さすぎた伊黒はこの時は喰われずに済みます。

しかし蛇鬼は口の形を自分と揃えると言って伊黒の口の端を裂いてそこから溢れた血を飲んでいました。

伊黒がずっと口元を隠ていたのはこの時の傷跡を隠すためでした。

伊黒は自分が喰われる運命であることを知ってからは大人たちの目を盗んで少しずつ脱走の準備を進めていました。

そしてある夜ついに屋敷を抜け出すことに成功します。

しかしながらろくに鍛えたこともない非力な少年だった伊黒はすぐに怒った蛇鬼に追いつかれ殺されかけます。

そこを救ったのが当時の炎柱だった煉獄槇寿郎でした。

一族のほとんどは自分の脱走を知って怒った蛇鬼に殺されてしまいいとこが生き残ります。

槇寿郎は恐らく親切心でこの従妹とい伊黒を引き合わせてくれたのでしょう。

しかしこの従妹は死んだ一族を

「あんたが殺したのよ!!
生贄のくせに!!
大人しく喰われてりゃ良かったのに!!」

と伊黒の心をえぐる罵声を浴びせました。

この経験から伊黒は強欲で下品な一族の血が流れている自分もくずであると自分の生まれを一層呪わしく思うようになたのではないでしょうか。

自分が生きたいがために大勢の家族を犠牲にしたと自責の念に駆られていたのかも知れません。

自分の業が深すぎて普通の道は歩めないと槇寿郎を頼って鬼殺隊への道を歩み始めました。

鬼を倒して人を助け感謝されることで自分が少しはいい者になったように感じたと回想しています。

自分の過去を少しでも浄化するかのように鬼との戦いや修行に打ち込むことで柱に昇り詰めるほどの力を身につけていったのでしょう。

最終決戦では無惨を倒して死ぬことで自分の背負う業が少しでも浄化されればと願っていました。

 

4.甘露寺蜜璃との絆

ほとんどの相手に対し高圧的な態度の伊黒ですが恋柱・甘露寺蜜璃にだけはとても親切で優しい態度を取っていました。

甘露寺が履いている靴下は伊黒からの贈り物であり文通や食事をする仲です。

刀鍛冶の里編をきっかけに甘露寺と懇意になった炭治郎にはあからさまに嫉妬の炎を燃やしていたのでい伊黒が甘露寺に好意を持っていることは明白でしたよね。

公式ファンブックでは柱のお互いの印象を明かした企画で甘露寺のことを

「大好き可愛い」

と言っていました。

最終決戦でなぜ黒がこれほどまで甘露寺に好意を寄せるようになったのかが明かされました。

二人の出会いはお館様のお屋敷でした。

公式ファンブックのワニ先生の解説によると甘露寺のことは初めて会った時からの一目惚れだったそうです。

可愛すぎて度肝を抜かれたと書かれています。

お館様の広いお屋敷で迷っていた甘露寺はたまたま出会った伊黒が助けてくれたと思っていたようですが伊黒は逆だと言っています。

あまりにも普通の明るい女の子である甘露寺に自分が救われたのだと回想していました。

甘露寺と話しているととても楽しく暗い過去を一瞬忘れ普通の青年になれたようで幸せだったといいます。

食事があまり好きでない伊黒も甘露寺が美味しそうに食べる姿を見るのがとても幸せだったようです。

甘露寺の食事を見守った後は自分も食欲が出ていつもより食べることができました。

大正コソコソ噂話によると甘露寺は初めて会った時からよくしゃべり伊黒は初対面にも関わらず甘露寺家の家族構成や飼い猫の性格まで把握できたそうです。

そんな甘露寺の明るさや素直さを伊黒は自分が生まれてから見た何よりも美しいと感じました。

壮絶な体験をした生家が女系家族だったこともありそれまで伊黒は女性が苦手だったそうです。

甘露寺の明るさや愛らしさが暗く閉ざされていた伊黒の心を溶かしたのですね。

最終決戦では重傷を負った甘露寺を庇って戦線から離脱させ自分は死ぬ覚悟で戦いに戻っていきました。

「自分もまだ戦える!
もう誰にも死んでほしくないよォ!!」

という甘露寺の悲痛な叫びを聞きながら

「もし君と何気ない日常で
出会うことができていたら
どんなに良かっただろう」

と心の中でつぶやく場面はとても切なかったですよね。

死力を尽くして戦った伊黒は限界を迎えたのでしょう。

重傷を負った身体で甘露寺の元へ戻り想いを伝えて亡くなります。

来世で結ばれることを誓い合うこの場面は甘露寺の可愛らしさと伊黒の優しさがよく表現されていて涙を誘われますよね。

ちなみに黒の刀の鞘部分には蛇のほかに南天の葉らしき飾りが施してあります。

さらに伊黒が表紙になっている単行本19巻の裏面にも南天に似た植物が描かれているのです。

南天の花言葉は

「私の愛は増すばかり」
「良い家庭」

です。

こうした部分にも甘露寺への深い思いが表現されているのではないでしょうか。

そして伊黒の目の色は前述のとおりオッドアイです。

右が黄金いわば蜂"蜜"色で左は瑠"璃"色なので合わせると

「蜜璃」

になりますよね。

ワニ先生がここまで意図して作成したかは不明ですがここにも甘露寺との不思議な縁を感じます。

転生後は夫婦になって定食屋を営んでおり公式ファンブックによると子供は5人いるそうです。

約束通り無事生まれ変わって一緒に幸せになっていて二人の愛好家にとっては嬉しいですよ。

 

5.俺は信じないの真意

伊黒はあまり大きく表情が変わらず落ち着いているので心に抱えている思いがわかりにくい登場人物かと思います。

煉獄杏寿郎が亡くなった時すぐさま鴉によって柱たちに訃報が伝えられました。

その際表情がわからないままたった一言

「俺は信じない」

とつぶやいています。

前述の通り伊黒は鬼殺隊に入る前、煉獄杏寿郎の父・槇寿郎に救ってもらっています。

生き残った従妹には罵倒され一族は鬼に殺され壊滅状態でした。

そうでなくても恐ろしい思いをした生家には戻りたくはなかったでしょう。

推測ではありますがもしかしたらその後は煉獄家にお世話になっていたのかも知れません。

現役の柱時代は熱心で面倒見の良かった槇寿郎ですから伊黒を放っておけなかった可能性はありますよね。

もしそうだったとしたら柱の中でも伊黒は杏寿郎との付き合いが一番長く杏寿郎の実力や人格の素晴らしさを深く理解していたと思います。

公式ファンブックでも杏寿郎に対しては

「よく話す
好き
性格が良い」

とかなりの高評価をしていました。

そんな伊黒ですから杏寿郎の訃報には人一倍無念な思いだたでしょう。

だからこその

「俺は信じない」

という台詞だったのではないでしょうか。

日頃口癖のように言っていた

「信用しない」

は相手のことを懐疑的に見ていることの意思表示でした。

しかしこの時の「信じない」は

「信じたくない」

という気持ちの表れだったように思います。

杏寿郎の死を知った際には後ろ向きでしたがその向こうには悲しみの表情をしていたのかも知れないですよね。

顔つきが鋭く毒舌なことも相まって最初は怖い印象だった伊黒ですが本当はとても繊細で愛情深い人でした。

炭治郎のことはなかなか認めませんでしたがその分余計に最終決戦での

「炭治郎
感謝する」

という台詞は感動的でしたよね。

 

まとめ

後輩に厳しい伊黒だからこそこの短い言葉が偽りのない感謝と賛辞であることが分かり胸が熱くなります。

愛する人や大切な仲間のことを自分の命を投げ打ってでも守ろうとする覚悟と優しさを持ち合わせた剣士だと思います。

伊黒と甘露寺の絆に感動した!

現世で生まれ変わり夫婦になっていて良かった!

と思った人はまた次の記事でお会いしましょう。

今回は以上です。

 

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