こんにちはエンタメ考察室です。
呪術高専東京校2年の担任である日下部篤也と京都三輪2年の担任である庵歌姫。
常にやる気のない日下部と怒る時も生徒を助ける時も常に全力な歌姫は対照的ですよね。
しかし2人とも生徒を守ろうとする気持ちは同じなようで渋谷事変終盤、羂索の放った渦巻きから三輪を守った場面はかっこよかったですよね。
今回はそんな呪術高専2年の担任・日下部篤也と庵歌姫について解説したいと思います。
また日下部が呪術師を続けている理由や歌姫の顔の傷についても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。
※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
■呪術廻戦シリーズを無料で視聴したいならU-NEXTがおすすめ!
1.日下部篤也
まずはじめに解説する日下部は呪術高専東京校2年の担任です。
担当生徒は乙骨・真希・パンダ・狗巻と個性豊で頼りになる面々です。
刑事のようなコートを羽織り大人の雰囲気を漂わせながらも禁煙中のためタバコの代わりに棒付きキャンディーを舐めています。
そのハードボイルドな見た目とは裏腹に面倒くさがりで常にやる気がありません。
他の呪術師に比べ一般人のような感覚が強く渋谷事変では格上の呪霊との対戦を避けるためにパンダを必死に足止めしていました。
また宿儺と対面した際には命の危機にさらされた恐怖から虎杖の死刑に賛成するといった場面もありましたよね。
東京三輪の他のメンバーは虎杖に対して普通の高校生の男の子として接しています。
しかし呪いの王の器でもあるので日下部のような反応の方がある意味人間らしいのかも知れません。
また教職についた理由も日下部のやる気の無さを表しており
その方が楽でいいから」
というものでした。
一方で三輪が羂索の渦巻きを喰らいそうになった際にシン・陰流の剣技で防いだり夜蛾学長を誘き出すために捕らわれたパンダを逃したりと命がけで仲間を助ける情に厚い一面もあります。
渋谷事変で冥冥が虎杖に対し
と評していることから日下部が虎杖並みの強さを持っていることが分かります。
公式ファンブックでも術式を持っていないとの記載があるので術式なしで1級術師まで上り詰めたのは驚異的ですよね。
京都校の三輪と同じくシン・陰流の使い手で同じ「抜刀」であっても日下部は移動しながら使うことができ三輪が見せていない「夕月」などの技も発動しているのでシン・陰流の使い手の中でもかなりの実力者だと思われます。
また五條対宿儺戦の際には五条の瞬間移動について
と解説していましたね。
その他にも使用されている技や技術について解説しているため教員としての知識も豊富なようです。
2.呪師を続けている理由
日下部が教師になったのは先ほども説明した通り
という消極的な理由です。
それでも1級術師になれたということはナナミンのように適正があったということでしょう。
しかし呪術師の任務に命の危険はつきものですよね。
生徒ですら命の危険にさらされ実際に虎杖は少年院での任務で一度命を落としています。
渋谷事変でパンダとバディーを組んだ日下部は地下に行こうとするパンダを必死に足止めします。
その理由は格上の呪霊の気配を察知しており死にたくないからというものでした。
常にやる気がなく生徒も命をかけている場面ですら頑なに死にたくないと考える日下部があえて危険と隣り合わせの呪術師を続けるのはなぜでしょうか。
まず一つ目の理由として挙げられるのは夜蛾学長に恩義があるからです。
日下部には妹がおりその子供つまり日下部の甥っ子がいた描写があります。
その甥が死亡し精神を病んでしまった妹に夜蛾が呪骸に甥の魂を入れて復活させてくれた場面がありましたよね。
車椅子に座り生気のない顔だった妹が呪骸の
という言葉を聞いて感情を取り戻したことに日下部自身も涙しているように見えます。
この「天才だろ?」という言葉は日下部の甥・タケルの口癖でした。
夜蛾はパンダやタケルのような術師の主力によらない完全自律型の呪骸を生み出し上層部に目をつけられます。
これらの呪骸を活用すれば軍隊も容易に組めるからという理由でした。
つまりタケルのような呪骸が存在することを本来は誰にも話してはいけないところ夜蛾は日下部を信用し非術師だと思われる日下部の妹にも呪骸を引き合わせました。
日下部に頼まれて夜蛾が呪骸を作ったのか夜蛾が日下部を気にかけて作ったのか分かりませんが2人の信頼関係が窺えますよね。
もう一つの理由として妹の存在が考えられます。
日下部は妹への援助のために呪術師を続け尚且つ死にたくないと考えているのではないでしょうか。
タケルの死にショックを受け抜け殻のようになってしまった妹は仕事はおろか日常生活もままならないように見えます。
妹のことを大切にしている日下部であればリスクはあっても稼ぎ頭として割のいい術師かつ術師の中では命の危険が少ないい教師の仕事についたことも納得です。
死なないために技術を磨き続け今の強さに辿り着いたのかも知れません。
タケルの場面からも日下部がずっと妹を思いやり支えてきたことが窺えますよね。
また日下部が禁煙しているのは妹に子供ができたことがきっかけではないかと考えられます。
タケルの死後も名を棒付きキャンディーをタバコ代わりにしているのは息子の死を受け入れられない妹の前でタバコを吸わないようにしていたことがいつ何か定着したからではないでしょうか。
禁煙で健康を維持することで少しでも長く妹のそばにいたいという思いもあるのかも知れませんね。
3.庵歌姫
続いて解説する伊織歌姫は呪術高専京都校2年生の担任です。
担当生徒は真依・メカマル・三輪とこちらも個性的な組み合わせですね。
巫女のような衣装をまとい顔にはかなり目立つ大きな傷があります。
高専時代には傷跡はなく最近の五条たちが特に心配していないことからも詳細は分かりませんが高専卒業後についた傷でなおかつそこまで新しくないものだと思われます。
五条の先輩呪術師ではありますが五条と夏油からいじられ続けており公式ファンブックによると彼女自身は五条を割とマジで嫌っているそうですがご情報本人は嫌われていると思っていないようです。
歌姫が高専時代に冥冥と就いた任務で呪霊の結界に閉じ込められていたところ助けに現れた五条にタメ口で馬鹿にされ夏油からも
とナチュラルにディスられていましたね。
そうした煽りに対して全力で怒りを表す歌姫が可愛いからこそ五条たちはからかっているのかも知れません。
小学生男子のようなからかい方ですね。
歌姫の好きな食べ物は酒で苦手な食べ物は甘いものです。
下戸で甘いもの好きな五条とは対象的ですね。
後輩の家入とは好き嫌いも全く一緒で呪術廻戦0の来場者特典である呪術廻戦0.5巻では歌姫と家入が宅飲みするほど仲が良いことが分かります。
歌姫は五条を嫌いつつも呪霊側に着く内通者の捜査協力を依頼された際にはすんなり引き受けており一定の信頼関係を築いていることが分かります。
電話で飲み会の幹事について相談しているように見せかけて内通者の話をしていたのはまさに阿吽の呼吸でしたね。
普段は温厚で優しいもののスポーツと五条に関しては熱くなる傾向にあります。
姉妹高校交流会の野球大会ではルールを知らずに適当に走る西宮に全力で突っ込んだり虎杖に呪術師になった理由を尋ね昔を思い出してしんみりする加茂が三振を取られた際にも
と怒号を飛ばしたりしています。
可愛らしい見た目でありながらも熱血で正当思い出もあるため公式ファンブックによると京都校の生徒たちはみんな歌姫先生が大好きなようです。
4.顔の傷
そんな歌姫の術式はその名の通り歌に関するものと予想されていましたが長らく明かされていませんでした。
しかし死滅回遊終盤、五条と宿儺が対決する際に明らかになりました。
「単独禁区」という術式で術式範囲内の歌姫本人を含む任意の術師の呪力総量出力を一時的に増幅させるものです。
いわゆるバッファーのポジションですね。
呪術を極めることは引き算を極めることであり術式を発動するまでの手順をいかに省略できるかが術師の腕の見せ所です。
実際に五条は伏黒甚爾との対戦後に夏油と家入に
と語り五条が最強の術師へと覚醒した要素の一つであることが分かります。
しかし歌姫は呪詞・掌印・舞・楽を一切省略せず術式を儀式として昇華させることで120%の効力を得ています。
巫女のような衣装もそうした術式の効果を高めるためでしょう。
歌姫は呪術師としては突出した実力を持っているわけではありません。
歌姫の階級である準1級は一級術師からの推薦で1級適正見込みがあると判断された場合になる階級です。
そこから1級に上がるには1級相当の呪霊討伐任務に一人で行き適正ありと判断される必要があります。
つまり歌姫は一級相当の力はあるものの単独任務はあまり得意ではないのではないでしょうか。
実際に交流会で帳に閉じ込められた生徒の救出に向かった際に重面の不意打ちを交わす身体能力の高さを見せていますがすぐに釘崎や真依が合流したことにホッとしているようにも見えます。
しかし攻撃特化の術式ではない割には十分高い等級であり歌姫自身の戦闘能力の高さが窺えます。
教師としては交流会中に呪霊のいる森で眠ってしまった三輪を心配しすぐ向かいに行こうとするなど面倒見のよさが見受けられますよね。
夜蛾学長や五条はあえて答えを提示しすぎず生徒自身に考えさせる教育方針を取っていますが歌姫はカジュアルに振る舞い生徒を導く先生というよりお姉さんといった距離感です。
呪術師としても教師としても特段秀でていない歌姫の存在は西宮桃が言っていた
発言に繋がっているのではないでしょうか。
西宮は女性呪術師は可愛さと実力を求められ実力主義の男性呪術師とは違うと釘崎に説いていました。
歌姫は顔に大きな傷があり強さもほどほどです。
顔の傷を気にしていないのは美容に無頓着だからというわけではなく呪術廻戦0.5巻ではコスメを買い利用を楽しんでいる描写がありましたよね。
美容が好きな女性であれば特に顔に傷が残ることでショックを受けそうなものです。
しかし歌姫はそれでも教師として表に立ち悲壮感もありません。
京都校の生徒もみんなそんな歌姫のことが大好きです。
しかしもしかすると周囲はかなり歌姫に当たりが強いのかも知れません。
歌姫がいる京都は特に禪院家と加茂家があることや学長が楽巌寺ということもあり保守派が多い印象がありますよね。
それを間近で見ている生徒は歌姫先生に傷がなければもっと強ければ評価されるのにという悔しさを感じているのではないでしょうか。
また西宮が
女なら欠点だもんね」
とも言っていましたよね。
歌姫の顔の傷を示しているようにも思えますがこの傷はどうしてついたのでしょうか。
主要人物の中で登場時から顔に傷がついているのは東堂と歌姫だけですよね。
しかし東堂の傷は九十九の修行中にできたものだとファンブックで明かされています。
歌姫の傷は後方支援だけではなく自分にバフをかけるなど自ら前線で戦うことがあったからこそできた傷ではないでしょうか。
歌姫の術式の性質上準備に時間がかかることで相手から狙われやすくなるとしても五条対宿儺戦の時のように後方支援に徹すれば傷は出来づらいはずです。
渋谷事変のように仲間を助けるために反射的に前線に飛び込むこともあったのかも知れません。
またただの傷であれば家入の反転術式で直せそうですが九十九が真依の傷に対し
と発言しているので歌姫の傷も火傷である可能性が考えられます。
あるいは反転術式で治せたとしてもあえてそのままにしている場合歌姫の決意の表れではないかと考えられます。
歌姫は保守派が多い京都で女性でありながら呪術師を続け御三家出身の生徒に対しても教鞭を取り続けています。
保護者含め様々な角度から圧力を受けていることが予想できますよね。
それでも表に立ち生徒を大切に思い教師の職務に励んでいます。
作中でははっきりとは明言していないものの口の悪さから窺える気の強さからも釘崎と同じように歌姫が
と考える性格であることが分かります。
周囲が望む完璧でなくとも信念を持ち自分で道を選んだのが歌姫先生なのではないでしょうか。
だとすれば一見するととっつきにくい性格の加茂やメカマルも含め京都校の生徒みんなから好かれていることにも納得ですよね。
まとめ
日下部は術式なしでも十分強いものの常に自分のみを守ることに必死です。
一見教師には向いていないようにも思えますがそういったスタンスを取る理由は夜蛾学長への恩義や妹への愛情言えたと考えられます。
歌姫は突出した実力は持っていないものの身を挺して生徒の命を守ろうとする強さがあります。
女性呪術師だからこそ周りからの様々な圧力を受けていたかも知れませんが自分を貫き生徒たちから愛されています。
二人は異なるタイプながらも魅力的な先生ですよね。
日下部のゆるいところが好き!
担任の先生は歌姫がいい!
と思った人はまた次の記事でお会いしましょう。
今回は以上です。
■呪術廻戦シリーズを無料で視聴したいならU-NEXTがおすすめ!