こんにちはエンタメ考察室です。
普段は表立って戦闘には参加しないものの鬼殺隊の活動になくてはならない存在である隠たちその多くが剣の才に恵まれなかった者たちで構成されており戦闘で鬼を倒すことはできません。
そんな彼らだですが無惨を倒したいという思いは剣士たちと同じでしたよね。
今回は縁の下の力持ちと言える隠たちに中心に紹介していきたいと思います。
※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
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1.隠
隠とは鬼殺隊の事後処理専門部隊のことを指します。
目出し帽のようなものをかぶり黒子のような格好をしています。
戦闘で荒れた場所の後片付けを始め怪我人の応急処置や蝶屋敷への搬送などを行います。
所在地が秘匿された刀鍛冶の里に炭治郎を連れて行ってくれたのも隠たちでしたね。
前田まさおのように縫製係として剣士達の戦闘服を制作する役割を持っている者もいます。
このように仕事内容は多岐にわたっており戦闘以外の雑務を一手に引き受けている重要な存在と言えるでしょう。
鬼殺隊は政府非公認の団体であるため警察のように一般市民の前で公然と活動したり名乗ることができません。
そのため街中で鬼が出没し戦闘が始まった場合危険な場所から一般市民をうまく誘導して遠ざけたりもします。
日夜人知れず鬼と戦う剣士たちを影から支えているのが彼ら隠です。
基本的には剣の才に恵まれなかった者たちであるため剣士とりわけ柱たちへの敬意を抱いている人が多いことが特徴です。
柱たちのことは全員様をつけて呼んでいます。
特に風柱の不死川実弥はその実力もさることながら傷だらけの風貌と粗野な言動で畏怖の対象となっているようです。
2.後藤さん
初めて隠の中で名前が判明したのが後藤さんではないでしょうか。
柱の前で気絶しっぱなしの炭治郎を起こしてあげて以来炭治郎とはなかなか縁のある人物です。
この時に炭治郎のそばにいる隠ですが原作では後藤さんともう一人男性の隠が控えていましたがこれがアニメ版では女性に変更されていることにお気づきでしょうか。
炭治郎役の声優・花江夏樹さんによると母蜘蛛の糸に操られていた女性隊士の声優さんの演技が高評価されその声優さんのために急きょその女性隠が作られたそうです。
後藤さんの年齢は23歳で炭治郎たちよりもだいぶお兄さんですね。
柱の冨岡・不死川・伊黒は21歳なので彼らより年上です。
しかし命をかけて戦う炭治郎たちを年齢関係なく尊敬しています。
遊郭での戦いで深手を負い意識がなかなか戻らない炭治郎のために高級なカステラを用意してあげるなど気のいい性格のようです。
カナヲが炭治郎が目を覚ましたにもかかわらず人を呼ばなかった時には遠慮なく怒ったり言うべきことは階級にこだわらずきちんと言える人物といえるでしょう。
炭治郎をとても心配していたきよ・すみ・なほに真っ先に
と教えてあげていて年齢に見合った面倒見の良さを感じます。
また後藤さんは実は最終決戦でも活躍しています。
日光にさらされ赤ん坊の姿になった無惨に隠たちが車で突撃する場面がありますよね。
この時にアクセルを踏んでいるのが後藤さんです。
他の隠たちが恐怖で固まっているなか自分がやるしかないと覚悟を決めたようです。
公式ファンブックによると無惨との最終決戦での後片付け中に転んで瓦礫に頭をぶつけてしまったそうです。
そして気絶している間に地獄にいる鬼たちへ
インタビューをやらされており隠の中でも登場頻度の高い人物といえるでしょう。
3.前田まさお
前田まさおは大きな丸い眼鏡が特徴的な縫製係を受け持つ隠です。
大正コソコソ噂話で彼らの存在が説明されていました。
鬼殺隊の特殊な隊服は彼らの手によって作られています。
雑魚鬼の牙や爪では太刀打ちできないという丈夫な生地ですが上弦の鬼の攻撃に耐えうるものはまだ実用化されていないそうです。
そんな隊服を前田まさおたちが隊士の大きさに合わせた寸法で作成し支給しています。
恋柱・甘露寺蜜璃の隊服がやけに胸元が広く作られているのは彼の仕業です。
試着時に恥ずかしがり寸法が合っていない気がすると訴える蜜璃に
「完璧な状態ですね」
と真顔で答える姿はまさにゲスメガネのあだ名にふさわしいですよね。
実は胡蝶しのぶにも最初は同じような隊服を作っていますがこれは即座に燃やされてしまいました。
この時の嘆きっぷりが激しく女性隊士のセクシーな隊服作りへの執念が伺えますね。
カナヲやアオイもしのぶにマッチを持たされているそうです。
蜜璃は素直に支給されたままの服を着用していますが動くと中が時々見えてしまうようで無一郎にも指摘されていました。
公式ファンブックではカナヲの隊服のスカートの丈がどんどん短くなっているという指摘に対ししらばっくれています。
カナヲが初めて隊服を着て登場する那田蜘蛛山と無限城での童磨戦を比べると丈の違いは明らかなのですがもしかしたら気付かれないように少しずつ丈を調整していったのかもしれませんね。
そんなゲスメガネこと前田まさおをは女性隊員にセクハラしているところを見かけた不死川に怒鳴られおしっこを漏らしたことがあります。
それ以来特に不死川のことを恐れているようです。
伊之助のことはせっかく作った隊服を伊之助がズタズタに引き裂いてしまった一件以来蛇蝎のごとく嫌っているとワニ先生が紹介していました。
剣士全員と確実に一度は顔を合わせる縫製係は鬼殺隊の中でも珍しい役職かもしれませんね。
4.悲鳴嶼さんの最期を看取った女隠
無惨との死闘の末、悲鳴嶼は片足を失う大怪我を負いました。
25歳を超える27歳で「痣」を発現させたこととこの失血が致命傷となり命を落としてしまいます。
手当をしようとする隠たちを制止し手遅れである自分よりも他の助かる可能性のある者たちのために薬を使うよう最後まで後輩たちを気遣っていました。
そんな悲鳴嶼だからこそ隠たちも力を尽くして究明したかったのでしょう。
最期を看取った隠たちは悲鳴嶼の死を心から悲しみ涙を流していました。
この時女性の隠が手当てに当たっている描写があります。
この女性の正体について深堀したいと思います。
悲鳴嶼は鬼殺隊に入る前は弱々しい体格をしており孤児たちを集めた寺で育ての親として慎ましく生活していました。
そんな中鬼に襲われてしまいます。
ここで暮らしていた中で一番幼かった沙代は恐怖で錯乱しうまく状況を話せず悲鳴嶼が子供たちを殺したとも取れる発言で誤解を招いてしまいます。
命がけで守った沙代にそのように言われてしまった過去が悲鳴嶼の心に暗い影を落としていました。
そしてこの沙代こそが最期に悲鳴嶼の近くにいた女隠である可能性もあると思います。
コミックス16巻の幕間でワニ先生が沙代について言及しているところがあります。
鬼に襲われた当時は4歳の子供だった沙代は14歳になった今でも悲鳴嶼のことを気にしており
と書かれていました。
これを踏まえた上で悲鳴嶼の死亡する場面を見てみましょう。
女隠が悲鳴嶼を看取る際、手を握っているのがわかりますね。
何か特別な思い入れのある行為に見えます。
単純に尊敬する柱の死に際に思わず手を握ってしまったとも考えられなくはありません。
しかしこの女性の隠が手を触れたときに悲鳴嶼は亡くなったお寺の子供たちの姿が見えるようになっていました。
そこでようやく長年の誤解が解け悲鳴嶼と子供たちの心が通じ合います。
このおかげで悲鳴嶼は安らかな気持ちで旅立って行くことができましたよね。
この手を握った女性が沙代だったからこそあの世にいる子供たちとの架け橋となれたのかも知れません。
さらに前述の通り基本的に隠たちは柱たちのことは「様」をつけて呼んでいます。
ですがこの女性は
と「さん」付けで呼んでいました。
手を握る行動に加え少し近しい感じのする呼び方をしている事からこの女性が生き残った沙代である可能性はあるのではないでしょうか。
まとめ
鬼殺隊の花形ともいえる最前線で鬼と戦う剣士たちはとても目立ちますよね。
ですが彼ら隠の存在なしでは鬼殺隊の活動は成り立ちません。
無惨をあと一歩で倒せるというときには涙ぐんでいたり自分も鬼殺隊の一員であるという誇りを持って活動に当たっているのがわかります。
前田まさおをのように個性豊かな人物がいるのも魅力的ですよね。
並外れた体力や戦闘力のある剣士たちに対し丈夫すぎて引いていたり読者と同じ一般人の目線でいてくれる存在でもあります。
縁の下の力持ちの人達である隠が大好き。
ゲスメガネのゲスな話をもっと知りたいと思った人はまた次の記事でお会いしましょう。
今回は以上です。
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