こんにちはエンタメ考察室です。
煉獄杏寿郎は作中の登場人物の中でも特に強靭な精神力を持った炎柱です。
物語の前半で命を落としてしまったものの最後まで炭治郎の心の支えになった剣士の鑑のような男です。
煉獄さんの
という台詞は炭治郎が成長するために欠かせない言葉だったと言えるでしょう。
きっと煉獄さんの言葉に励まされていたのは炭治郎だけではないと考えられますよね。
今回はそんな煉獄杏寿郎の性格や強さについて解説したいと思います。
またアニメ無限列車編の新作話についても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。
※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
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1.煉獄杏寿郎
煉獄さんは炎のような頭髪が特徴的な男性で鬼殺隊最強の剣士である柱のひとり炎柱です。
代々炎の呼吸を受け継いできた煉獄家の長男であり父・槇寿郎もかつては炎柱として活躍していました。
少年時代に母・瑠火が病死しており以降は槇寿郎と弟の千寿郎の三人で暮らしています。
作中での初登場は産屋敷家でした。
鬼殺隊士でありながら鬼を連れていたことで裁判にかけられた炭治郎と禰豆子に対しては
鬼を庇うなど明らかな隊律違反!
我らのみで対処可能!
鬼もろとも斬首する!」
と一方的とも思える発言をしています。
しかしその後の
殺された人は戻らない!」
と言った台詞から純粋に鬼の被害を食い止めようと考えているがゆえの発言であることが分かります。
無限列車編では魘夢から乗客200人余りを守りきる活躍を見せましたがその後現れた上弦の参・猗窩座と死闘を繰り広げた末にこの世を去りました。
煉獄さんの柱としての矜持や絶対に諦めない姿勢は炭治郎に大きな影響を与えました。
炭治郎にとってはまさに心の師匠と呼べる存在です。
2.家族との絆
煉獄さんはどこまでも真っ直ぐで前向きな性格の持ち主です。
基本的に誰とでも話すことができ、たとえ他人と意見が衝突してもすぐに笑顔で対応できるため相手との間にしこりが残ることがありません。
炭治郎がヒノカミ神楽について質問した際に
ヒノカミ神楽という言葉も初耳だ!」
と告げ
と早々に話を切り上げていたようにスパっと結論を出したい人柄と考えられます。
公式ファンブック・弐では話しをあまり聞かない一面がある一方で人の感情の機微には敏感なため気遣いができる性分であることが明かされました。
他の柱からも軒並み好かれており付き合っていて気持ちのいい人物と言えるのではないでしょうか。
父・槇寿郎とは幼い頃から熱心に剣術の稽古をつけてもらうなど良好な関係性でした。
しかし母・瑠火の死や槇寿郎が日の呼吸に対して劣等感を感じ堕落していったことをきっかけに隔たりが生じるようになります。
煉獄さんは父が冷たい態度をとる理由を自分達に死んでほしくないからではないかと考えていました。
槇寿郎の真意は不明ですが少なくとも煉獄さんは父親の中の正義の心や愛情といった部分を信じ続けていたのではないでしょうか。
槇寿郎も煉獄さんが残した
という言葉を聞くとボロボロと涙をこぼして悲しむ姿も見られました。
また煉獄さんの死をきっかけに堕落した生活から立ち直っています。
この様子から槇寿郎の中にも息子たちへの深い愛情が存在していたことがわかります。
また弟の千寿郎にはとても慕われており煉獄さんの初任務を描いた煉獄零話はでは
と言われていました。
煉獄さんもまた千寿郎を可愛がっていて周りが見えなくなるほど熱心に稽古に励む弟に対して
それだけ稽古に打ち込んでいたのだ
素晴らしいことだ!!」
と告げています。
煉獄さんは母の愛情を満足に知らず父にも見放された千寿郎のことを不憫に思いながらも
どんな道を歩んでも
お前は立派な人間になる
もえるような情熱を胸に」
と伝えいついかなる時も千寿郎の見方でした。
3.柱の中での強さ
炎柱である煉獄さんは基本の呼吸の一つである炎の呼吸の使い手です。
炎の呼吸は歴史が古く水の呼吸と共にどの時代にも炎柱が存在したとされています。
無限列車編では多くの乗客の命を救った煉獄さんですが強者揃いの柱の中ではどのくらいの強さだったのでしょうか。
結論
と考えられます。
理由を考察していきたいと思います。
独学
理由の1つ目は煉獄さんが独学で柱に上り詰めていることです。
父・槇寿郎が炭治郎に宛てた手紙によれば煉獄さんは槇寿郎からの指導を受けられなくなったあとたった三冊しかない
"指南書"を読み込独学で柱に上り詰めたという事実が語られていました。
煉獄家は代々炎の呼吸を受け継いできた家系ですがだからといって必ずしも全員が柱になりうる才能を持っているわけではないと考えられます。
実際に弟の千寿郎はどんなに鍛錬しても日輪刀の色すら変わらず剣術の才能がないことが判明しています。
そんな中誰の指導も受けずに自分の力だけで柱になった煉獄さんは非凡な才能の持ち主だったと言えるのではないでしょうか。
上弦の鬼
理由の2つ目は煉獄さんは上弦の鬼を一人で追い詰めていることです。
煉獄さんは無限列車編の終盤で襲撃してきた上弦の参・猗窩座と戦いました。
魘夢の手から乗客を守るために何度も技を放っており恐らく疲弊している状態だったと考えられます。
しかし煉獄さんは重傷を負いながらも猗窩座の動きを止めることに成功しあと一歩のところまで追い詰めました。
上弦の鬼の強さは柱三人分とも言われており作中全体を見ても痣や透き通る世界といった能力なしで討伐寸前まで追い込んだのは煉獄さんただ一人です。
猗窩座から見ても煉獄さんの練り上げられた闘気は
とされておりいつまでも戦っていたいと言った旨の発言も見られました。
実際に公式ファンブックには煉獄さんの鍛錬に鍛錬を重ねて鍛え上げられた肉体と精神力は柱の中でも上位を誇ると記されています。
以上の2点から煉獄さんは柱の中で悲鳴嶼さんには及ばないまでも上位の実力を持っていたと考察してみました。
4.煉獄さんの最期
次は煉獄さんに最期について考察していきたいと思います。
上弦の参・猗窩座との戦いで惜しまれつつもこのよう去った煉獄さんですがその諦めない心や柱としての志は炭治郎たちに受け継がれています。
初登場時は鬼である禰豆子を処刑しようとしていた煉獄さんですが無限列車で乗客のために命をかけて戦う姿に
鬼殺隊の一員として認める」
と告げました。
その上で胸を張って生きることどんなに辛いことがあっても諦めないことの大切さを説いています。
そして最後には
俺は信じる」
と語り炭治郎たちの成長に期待していることを伝えました。
煉獄さんの
という言葉は最終決戦での無惨との戦いの中で挫けそうになる炭治郎の心を何度も奮い立たせています。
また煉獄さんがこの世を去る瞬間目の前に母・瑠火の幻影が現れましたよね。
やるべきことを果たすべきことを全うできましたか?」
と問う煉獄さんに対し瑠火は
と返しています。
これは
責任を持って果たさなければならない使命なのです」
という瑠火の教えに対する答えだと思われます。
生前瑠火は幼い煉獄さんに
その力を世のため人のために使わなければなりません
天からの賜りし力で人を傷つけること
私腹を肥やすことは許されません」
と語っていました。
煉獄さんが度々口にしていた
ここにいる者は誰も死なせない!!」
という台詞もこうした瑠火の教えからきているものと考えられます。
母の教えを忠実に守って数々の弱者のために戦い続け最後には炭治郎たちのような次の代の剣士の命すらも守り抜いた煉獄さんは強者として生まれた責務を十分すぎるほど果たしてくれたと言えるでしょう。
5.独自の物語
テレビアニメ版の無限列車編では煉獄さんが無限列車に乗車する前日譚が放映されました。
煉獄さんは40名以上もの行方不明者が出ている無限列車についての調査の途中で弁当屋のおばあちゃん・トミとその孫娘・ふくに出会います。
調査を続ける中で遭遇した鬼に弁当屋の二人が狙われてしまいますが煉獄さんは圧倒的な力の差を見せつけて討伐するのでした。
そんな今回の話ですが
が主題になっていると考えられます。
前日譚の終盤では煉獄さんの父・槇寿郎が20年前に若かりし頃のおばあちゃんを救っていたことが明かされました。
回想に登場した槇寿郎は髪型や羽織などの外見だけでなく所作までもが煉獄さんと瓜二つでしたよね。
炎の呼吸が煉獄家に脈々と受け継がれている証しであり煉獄さんが槇寿郎の跡を継いで炎柱になった点も「継承」と言えるでしょう。
また煉獄さんと槇寿郎は刀を納めた後に柄を撫で上げるような仕草までもが全く同じでした。
煉獄さんを見たおばあちゃんがかつて自分を救ってくれた剣士である槇寿郎本人だと勘違いしてしまうほど二人の動きは一致していたと言えます。
指南書を頼りに修行してきた煉獄さんですがこうした刀を納めた後の「癖」ともいえる動作までは指南書に書かれていないのではないでしょうか。
つまり煉獄さんは幼い頃から憧れていた父の仕草を目に焼き付けて離さなかったほど父を尊敬していたのだと推察できます。
煉獄さんはおばあちゃんに対して
と説明しました。
こうした発言ひとつを取ってもいかに煉獄さんが槇寿郎を尊敬しているかが分かります。
先述したように槇寿郎はかつておばあちゃんとその娘つまりふくの母親の命を守りました。
仮に20年前に母親の命が奪われていたとしたら当然ふくは生まれていませんよね。
槇寿郎が行った善行によってふくが生まれたという意味でも命が継承されていると考えられます。
煉獄さん自身もまた炭治郎たちへ
・柱としての志
・心を燃やせ
といった言葉を伝え後世に継承したと言えるでしょう。
以上の点から前日譚には節々に継承という主題が見られていると思います。
まとめ
母・瑠火の
強く生まれた者の責務」
という教えを忠実に守り命をかけて多くの人々を救ってきた煉獄杏寿郎。
愛する母との別れや父・槇寿郎との確執といった辛い出来事を経験しても決して諦めない強い心はまさに柱として相応しい人物でしたよね。
煉獄さんの遺志や心を燃やせといった言葉の数々は炭治郎たちの胸にしっかりと刻み込まれていることでしょう。
柱の中でも煉獄さんが一番好き!
煉獄さんには死んでほしくなかった!
と思った人はまた次の記事でお会いしましょう。
今回は以上です。
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