こんにちはエンタメ考察室です。
炎柱煉獄杏寿郎の弟である煉獄千寿郎。
煉獄さんとそっくりな見た目ですがその優しい性格が顔に出ていますよね。
母・瑠火が病死して父・槇寿郎が酒浸りになってしまってからは煉獄杏寿郎と千寿郎は支え合って生きていました。
兄・杏寿郎亡き後炭治郎に杏寿郎の日輪刀の鍔を託したのも千寿郎です。
母だけでなく兄も亡くしそれでも自分らしさを失うことなく過ごす千寿郎には杏寿郎と同じ強さを感じますよね。
今回はそんな千寿郎の性格や強さについて解説したいと思います。
また煉獄千寿郎は炎の呼吸を受け継いだのでは?ということを考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。
※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
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1.煉獄千寿郎
煉獄千寿郎は杏寿郎の弟で煉獄家の次男です。
煉獄家の男児はとても似た容姿をしており父である槇寿郎、兄・杏寿郎と同じく髪と瞳が燃えるような色をしています。
同様に独特な形の眉毛を持っていますが父と兄がキリッとした釣り眉であるのに対し千寿郎は優しい性格がゆえか「ヘの字」に下がった眉毛です。
年齢は12歳前後であると予想でき20歳の杏寿郎とは8歳程度の差があるため年の差がある兄弟だと言えますね。
その性格は気弱ではあるものの年齢に相応しくないほど礼儀正しいという印象です。
炎柱を多数輩出する煉獄家に生まれ幼い頃は杏寿郎とともに槇寿郎から剣術を習っていました。
本人も鬼殺隊に入ることを熱望し修行に取り組んでいたものの才覚に恵まれず諦めてしまいます。
現段階で修業を続けているかは定かでは有りませんが掃除やお茶出しをしている場面が多いことから主に槇寿郎の世話や家事をしていたのではないでしょうか。
料理が得意なようで外伝では桜餅と杏寿郎の大好きな薩摩芋を使った「すいーとぽていと」という洋菓子を手作りしている様子が描かれています。
元・炎柱であった槇寿郎は母の瑠火が亡くなったのと同時期に己の能力に限界を感じ酒浸りになってしまいますが千寿郎は幼かったため元気な頃の両親の記憶があまりないようです。
こちらも外伝からの情報ですが千寿郎はずっと床に伏せている槇寿郎が母と同じように死んでしまうのではないかと心配していた時期もありました。
その描写からも千寿郎の優しさがわかりますよね。
2.兄・杏寿郎との絆
母が病死し二人の父である槇寿郎が酒浸りになってしまってから杏寿郎は千寿郎の心の支えになります。
千寿郎がそのような環境下で健やかな心を持って育ったのは杏寿郎のお陰だと言えるでしょう。
兄・杏寿郎亡き後に改心することができた槇寿郎は炭治郎への手紙で二人を立派な子だと評価しています。
もちろんまだまだ幼い子供です。
千寿郎が常に強い心を持てていたわけではありません。
外伝で杏寿郎は悲しむ千寿郎に対し
「飲み込まれてしまうな」
「その悲しみもいつかきっと大切な力になる」
と伝えています。
おそらく杏寿郎は千寿郎を励ましながら自分自身を奮い立たせていたのではないでしょうか。
母・瑠火が亡くなった頃の二人の年齢は明らかになっていませんが病に伏せている瑠火との描写から推測すると杏寿郎が今の千寿郎と同じ12歳頃、瑠火の足元で眠っている千寿郎は3~4歳くらいに見えます。
母の死と父の変貌を受け入れるにはあまりにも幼い年齢だったと言えるでしょう。
杏寿郎が炎柱になり槇寿郎にその報告をした時にも槇寿郎の心には何も響きませんでした。
挙句に
「くだらん…」
「どうでもいい」
「どうせ大したものにはなれないんだ」
「お前も俺も」
という酷い言葉まで発しています。
杏寿郎は何も返しませんでしたがその表情から察すると
元の父親に戻ってくれるかもしれない
という期待をしていたように感じられます。
千寿郎も同様にその報告で槇寿郎が喜ぶことを期待していました。
と杏寿郎に尋ねていることからもその段階では千寿郎はまだ鬼殺隊を志していたのかもしれません。
杏寿郎は千寿郎を子供扱いすることなく
と現実を伝えています。
千寿郎を子供扱いして一時的な嘘をつき希望を持たせることは簡単です。
しかし杏寿郎ははっきりと現実を伝え
「心の炎が消えることはない!」
と辛い現実を一喝しました。
二人には強い信頼関係があり杏寿郎は千寿郎がこのようなことで挫けないという強い自信もあったのでしょう。
千寿郎は兄を心から尊敬しており何度も何度も兄の言葉に励まされ兄がいない時にはその言葉を思い出し文字通り
ように見えますね。
杏寿郎の言葉にはそれだけの力と優しさが込められていました。
例えば
「お前は立派な人間になる」
この杏寿郎の言葉の中にはあえて「立派な剣士」ではなく「立派な人間」という言葉が使われています。
通常煉獄家のような家系に生まれて剣士としての才能がなければ劣勢感を抱くだけでなく自分を卑下してしまうでしょう。
しかし杏寿郎は千寿郎にそう思わせないために自分が信じる道を歩んでほしいと伝えたのではないでしょうか。
素晴らしい兄弟愛だと言えますよね。
3.日輪刀
なぜ日輪刀を持っていたのかについて考察していきたいと思います。
千寿郎が剣才がないと言っていることの大きな要因の一つとして日輪刀の色が変わらなかったという事実があります。
日輪刀は別名「色変わりの刀」と呼ばれておりその刀の使い手である隊士が抜刀した時に初めて色を帯びるのです。
例えば
善逸は黄色
伊之助は藍鼠色
杏寿郎は赤色
に日輪刀を変色させておりそのほかにも多くの色の刀が存在します。
日輪刀は鬼殺隊士になるための試験である最終選別を生き抜いた者だけが手にすることができ隊士自らが選んだ鉱石を使って作られます。
日輪刀で頸を斬ることで鬼を死滅させることが可能なため鬼殺に欠かせない武器だと言えるでしょう。
千寿郎は鬼殺隊士の隊服を着用していませんので鬼殺隊には入隊していない可能性が高いです。
鬼殺隊として任務についていない千寿郎がなぜ自分の日輪刀を持っていたのでしょうか。
その点について考察してみましょう。
いくら煉獄家であっても日輪刀を作ることはできないと思うので千寿郎が最終選別を通過し鬼殺隊に入隊する資格は持っていると推測できます。
なぜなら最終選別の合格は鬼を倒すではなく七日間生き残ることが条件であるため実力不足でも鬼殺隊士になれることもあるのです。
実際に冨岡義勇と錆兎が参加した最終選別では錆兎がほとんどの鬼を退治しており他の参加者を助け錆兎以外の全員が生き残って選別を通過しています。
本来この最終選別で最も能力を持っていたのは錆兎だと考えられますが錆兎だけが死んでしまいました。
最終選別で試されるのは強さだけではないのです。
また千寿郎が剣才がないといってもそれは煉獄家の中での基準であり一般人と比べたら十分な強さを持っているのかもしれませんね。
蝶屋敷にいる神崎アオイの例から隊士は必ず任務に就かなくてはいけないわけではないことがわかります。
アオイは蝶屋敷でテキパキと家事・怪我をした隊士の治療や機能回復訓練に従事していますが鬼殺隊士です。
本人が
「その後は恐ろしくて戦いに行けなくなった」
と言っているので自ら後方支援に徹することを決めたようです。
このように鬼殺隊は命を懸けた戦いを日々行わなくてはいけないため戦いを辞退した隊士を無理に任務に就かせることはないのでしょう。
以上のことから千寿郎は最終選別に通過し日輪刀は所有しているものの自らの能力に限界を感じ鬼殺隊には入隊しなかったもしくは鬼殺隊に入隊はしているものの任務にはついていないのではないでしょうか。
4.炎の呼吸
炎の呼吸を受け継いだのか考察していきたいと思います。
鬼滅の刃の最終決戦ではついに鬼舞辻無惨を倒し新たに鬼が生まれない世界が実現しました。
公式ファンブックではそれぞれの呼吸は現代まで受け継がれており舞として一年に一度産屋敷家が管理する神社に奉納しているそうです。
現代では千寿郎の子孫である桃寿郎が存在しているため炎の呼吸は千寿郎が後世に伝えたと考察できます。
他の呼吸にも主要の登場人物以外の使い手がいるのと同じように炎の呼吸も千寿郎以外が伝承した可能性もありますが千寿郎は尊敬する兄である杏寿郎の使っていた呼吸を途絶えさせたくないと願ったでしょう。
鬼のいない世界では全集中の呼吸や日輪刀を使った戦いは要りませんし剣才のない千寿郎でも炎の呼吸を伝承するために舞いとして姿を変えたと考えられますよね。
千寿郎が炎の呼吸の型を修得した方法については以前から杏寿郎に習っていたか最終決戦後に槇寿郎から教わった可能性もあります。
舞いとして呼吸の型を伝承することは日の呼吸で前例があります。
日の呼吸の使い手であった次国縁壱は無惨に逃げられてしまったことで落胆しており日の呼吸の使い手も育てられていませんでした。
その話を聞いた炭治郎の祖先である住吉は縁壱のために見せてもらった日の呼吸の型を後世に伝える約束をします。
日の呼吸はヒノカミ神楽と言う舞として炭吉の子孫たちにしっかり伝わり炭治郎も父である炭十郎から伝承されているのです。
だからこそ炭治郎は誰から習うことなく日の呼吸を使えるようになりました。
その他の呼吸の伝承者は推測しづらいのですが
・千寿郎の子孫である藤十郎が炎の呼吸
・禰豆子と善逸の子孫である義照が雷の呼吸
を舞うことは間違いなさそうです。
その儀式をぜひ観てみたかったですね。
まとめ
鬼滅の刃の中でも最上級の優しさ礼儀正しさを持っている少年・煉獄千寿郎。
千寿郎は最終決戦後に槇寿郎とともに炭治郎のお見舞いに訪れています。
槇寿郎が炭治郎と対面するのは煉獄家での喧嘩の後なのでバツが悪そうな表情をしていますが千寿郎にグイグイ手を引かれている姿が可愛かったですね。
新たに鬼が生まれない世界になったことで千寿郎はこれから少しは子供らしく槇寿郎に甘えるようになったのかもしえません。
煉獄杏寿郎と千寿郎の絆に感動した!
千寿郎が炎の呼吸を後世に継承したと思う人はまた次の記事でお会いしましょう。
今回は以上です。
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