こんにちはエンタメ考察室です。
今回はテキパキと蝶屋敷を取り仕切る女の子・神崎アオイについて紹介したいと思います。
怪我を顧みず安静にしない伊之助や事あるごとに騒ぐ善逸をビシッと叱りつけるなどちょっぴり怖いイメージがありますよね。
真面目なしっかり者で治療も料理もこなす蝶屋敷になくてはならない存在です。
しかし鬼と戦えない自分に劣等感を持ち人知れず悩みを抱えていました。
本編ではあまり多く描かれなかったアオイの内面の葛藤や作中で変化していった伊之助の想いについても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。
※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
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1.神崎アオイ
アオイは蝶屋敷で負傷した隊士の手当てなどを担当しています。
一見隠たちやきよ・すみ・なほのような裏方に見えますが実は最終選別を突破し鬼殺隊に入隊した正真正銘の剣士です。
肉親を殺されたことで自ら志願して入隊しました。
ですが選別での鬼への恐怖が忘れられず任務に行けなくなってしまったのだそうです。
それ以降蝶屋敷で胡蝶しのぶとともに負傷した隊士達の治療にあたっています。
いわば看護師のような存在でしょう。
それだけでなく蝶屋敷の炊事や洗濯も担当しているようですね。
料理をしていたり洗濯物を干すといった家事をしている描写が多いです。
公式ファンブックにてカナヲの好物にアオイの作ったもの全部と書かれていることから料理の腕前もなかなかであると分かります。
面倒見の良いしっかり者でしのぶを蝶屋敷の長姉とするとアオイは次姉のような位置なのではないかと推察します。
カナヲの名付けの際にも無自覚の天然であるしのぶが考えた変な名前に決まるのを阻止したのはアオイでした。
治療に関して言えばしのぶほどの医学知識はないものの薬の扱いや手当などはきっちり行えるようです。
医学書も読んで勉強しているようで小説版幸せの花では街なかで出会った急病人をその知識を生かして適切な応急処置で救命していました。
しのぶが柱としての任務で不在にしている間はアオイが率先して負傷者の看護に勤めているのでしょう。
炭治郎を連れた隠しの案内をテキパキこなしていました。
言いつけを守らず暴れる伊之助を注意したり那田蜘蛛山編で体を蜘蛛に鋭くにやられてしまった全善逸に薬のことを説明してあげたりもしていましたね。
大事な薬の説明や機能回復訓練を取り仕切っていることから考えてもしのぶに信頼されて任されていることがうかがえます。
うるさい2人を叱りつけるような言い方をするので伊之助とワイン愛になり善逸には怖がられていました。
しのぶ以外では蝶屋敷で二人を叱ることができる人はなかなかいなさそうなので貴重な存在なのではないでしょうか。
柱としての任務や隊士の診察に忙しいしのぶの頼もしいサポート役と言えるでしょう。
2.カナヲとの友情
アオイの性格は公式ファンブックの言葉を借りると神が3学級委員長タイプです。
青いの動作や表情はキビキビキリッと効果音がつくことが多いですよね。
炭治郎をはじめて蝶屋敷に連れてきた隠しの後藤さんはアオイに大きな声でどなたですかと尋ねられビクッとしていました。
また善逸が薬のことで騒ぐと静かになさってくださいと一喝し叱られた善逸はベッドにうずくまって泣いてしまいました。
こういう厳格なところが善逸からは苦手に思われているようです。
そんな勝気に見えるアオイですが炭治郎が昏睡状態から目を覚ましたとわかった時は洗濯物が絡まるのもかまわず走って駆けつけ大号泣していましたね。
普段の落ち着いているアオイにしてはとても珍しくどれほどみんなを案じていたかがわかります。
普段は厳しくても根は仲間を大切に思う優しい女の子なのでしょう。
そしてアオイは強くて戦いに行けない自分をずっと情けなく思い悩んでいました。
療養が終わってお礼を言いに来た炭治郎に対しあなたたちに比べたら自分なんて大したことはないだから礼もいらないと一見そっけないような返事をしていました。
言葉は少ないですが戦いたくても戦えないつらさ他の一戦で戦う隊士たちへの劣等感などが伝わってきます。
そんなアオイの心を炭治郎のまっすぐな言葉が救いました。
という言葉の後驚いて少し泣きそうな表情をしているところが印象的でしたよね。
この時の言葉を青アオイは後々もよく覚えていたようで小説版幸せの花では炭治郎のことをお日様のようと表現していました。
その小説ではカナヲとは実は当初から仲が良かったわけではないことが明かされています。
蝶屋敷に来たばかりのころのカナヲは自分では何も決められず話しかけても反応な薄い少女でした。
せっかちなアオイはそんなカナヲとどう接したらいいか分かりかねているところがあったようです。
さらに自分とそう変わらない年齢ですでに継子に選ばれている実力者であるカナヲに劣等感を抱いていました。
けれど音柱・宇髄に遊郭への潜入捜査へ強引に連れられそうになった時いつものコイントスではなく自分の意志で宇髄を止めてくれたことをきっかけに彼はやっていきます。
お礼を言いたいけどなかなか言えないアオイにしのぶがカナヲと二人で買い出しに行く用事を頼みました。
その買い出しでは様々なトラブルが起こります。
アオイが財布を忘れツケ払いを店主に冷たく断られたり急病人が出て対応に追われたりそのたびにアオイとカナヲが協力しなんとか事なきを得ます。
その渦中でお互いへの理解を深めていきました。
アオイはカナヲに戦いにも行けないお荷物なのに買い出しも満足に出来ない自分が情けないと心情を吐露します。
カナヲ金尾若菜をでアオイがいなければ自分1人ではどうしたらいいか分からなかったとアオイを頼りにしていることが分かりました。
お互いに自分の出来ないことを補い合うそんな関係になっていたのですね。
この買い出しをきっかけに心の距離を縮めていったようです。
3.呼吸・強さ
公式ファンブックによるとアオイが使えるのは水の呼吸で霞柱の時透無一郎とは同時に最終選別を受けた同期です。
生き残って合格はしたものの恐怖で戦いに行けなくなってしまいました。
そのため実戦経験は非常に少なく作中では一度も戦闘シーンがありません。
そんな自分を腰抜けと評し劣等感にさいなまれていました。
アオイは大怪我を負いながらも戦い続ける隊士達に間近で接しています。
きっと治療やお世話をするたびに彼らに比べて自分はと心の中でずっと自分を責め続けてしまっていたのかもしれません。
しかし炭治郎たちの時は20人近くいて合格者は5人ということからわかるとおりそもそも最終選別そのものがいわゆる狭き門です。
そこを突破しているのですから決して弱くはないでしょう。
小説版幸せの花では買い出し中に街中で絡んできたガラの悪い男をあっさりと撃退しています。
あの地獄のような修練に耐えたのだからこんな男程度なんでもないと本人も自負していました。
かつ亭輪切り犯された炭治郎のようにアオイも修行中は弾二顔負けの単年で体術を磨いていたのでしょう。
機能回復訓練では炭治郎たち3人の鬼ごっこの相手をこなすほどの体力を見せました。
アオイの場合は自分の同期に稀有な天才・無一郎がおり身近には承子に選ばれたカナヲがいるなど特別に実力のある人を目の当たりにすることが多かったと思われます。
ていますそういう意味で自信をなくしやすい環境であることも風んだったかもしれません。
本人の精神面がネックであっただけで堅守として力不足とは言い切れないでしょう。
実戦経験を積んでいけばちゃんと活躍できていたのではないでしょうか。
4.伊之助の心情の変化
最終話では伊之助とアオイの子孫である青葉の存在が書かれていました。
このことから2人が決戦の後結婚し家庭を築いたことが分かります。
本編ではどのような過程を経て結ばれたのかはあまり描写されていませんが二人がどのように仲を深めていったか出会いから順に振り返りたいと思います。
二人の初対面は那田蜘蛛山での戦いの後の機能回復訓練です。
このころはまだ伊之助は野生児に近い状態でした。
女性への気遣いも皆無でアオイ相手でも容赦なく薬湯をかけ鬼ごっこではアオイを捕まえて足を持って体を逆さにした挙句痛いと怒られていました。
伊之助は途中で訓練を抜け出してしまいますしおそらく最初は困った人という印象だったのではないでしょうか。
その次は遊郭編での戦いの後毒がまわって重症になった伊之助を蝶屋敷で開放しています。
3人のケガの経過を非常に心配していました。
炭治郎が昏睡状態から目覚めた時も号泣していましたが伊之助のことも毒がまわって状態が悪かったととても心配そうに泣いていました。
伊之助たち3人が自分の身代わりに潜入捜査へ行ったという経緯もあるのでしょう。
しかしこの直後に病み上がりにもかかわらず天井に張り付きそのままベッドに飛び降りるなど無茶をする伊之助を叱りつけます。
言われた事をすぐ忘れるんだから頭凝っているので炭治郎が目を覚ますまでの期間に伊之助の嵌合し色々と手を焼いていたのかもしれません。
この後の喧嘩がチビ大して変わらないじゃないなどはたから見るとなんだか痴話喧嘩のようですね。
口喧嘩に夢中になりカナヲに注意されるほどでした。
小説版風の道しるべではこのほかにも蝶屋敷でのエピソードが書かれています。
療養中の以の好きな蝶屋敷にいたある日きよが野生の鴉に胡蝶カナエからもらった大切な髪飾りを奪われてしまいます。
落ち込んで泣くきよに伊之助は
といいカナヲに怒られアオイには悲しげな顔をされてしまいます。
亡くなった家族の形見を失った悲しみが伊之助には理解できませんでしたが炭治郎とのやりとりでようやくきよたちの気持ちを悟ります。
その後きよはとっておきのドングリを上げて励ましきちんと謝ってから髪飾りを取り返してきました。
そんな伊之助の姿を見てアオイの印象も少しずつ良くなっていったのかもしれません。
最終話の段階ではアオイは背後の気配だけで伊之助が盗み食いに来たことを見抜いてしまうほど伊之助の扱いに慣れています。
何度も療養期間を共に過ごすうち伊之助の行動パターンをすっかり把握してしまったのでしょう。
ちかりつけながらもしっかりと伊之助専用の軽食を用意してくれています。
伊之助もそんなアオイの優しさと母性に癒されたのか作中では一番穏やかな笑顔を浮かべていました。
伊之助はもしかしたらこの辺りからアオイに興味を持ち出したのかもしれません。
公式ファンブック2に収録されている炭治郎の近況報告書には決戦の後帰宅したねが蝶屋敷に遊びに行くときには伊之助もついて言っている姿が書かれているので自然とアオイと話す機会も増えていったと思われます。
真面目でめったに笑わないアオイですが伊之助の突拍子もない行動には思わず笑ってしまうのだそうです。
そんな風にして距離を縮めていったのでしょう。
画集や最終巻ではアオイをおんぶする伊之助や木の実で作ったアクセサリーをプレゼントする姿が収録されていました。
楽しそうな伊之助とアオイの笑顔がとてもお似合いで微笑ましいカットなのでぜひ見てみてください。
色んなことをテキパキこなし口うるさい学級位員のようなアオイは一見隙がない女の子に見えます。
しかしそれは鬼と戦えないということに強い劣等感を抱き自分にできることを精一杯やろうと奮闘する真面目さゆえということがさまざまなエピソードからわかります。
普段は厳しいのに仲間たちのことを人目をはばからず号泣するほど心配したり伊之助のためにご飯を用意したりツンデレなところもかわいいですよね。
何をしだすか分からない伊之助の奥さんになるのは大変そうですがしっかり者のアオイなら安心です。
まとめ
仲間思いのアオイが大好き。
伊之助・アオイの物語をもっと見たいと思った人はまた次の記事でお会いしましょう。
今回は以上です。
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