鬼滅の刃

【鬼滅の刃】鬼殺隊最強の剣士・元柱達を徹底考察!

2023年9月23日

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

質問者
元柱だった人たちを教えてください。

こんにちはエンタメ考察室です。

元柱は冨岡義勇や胡蝶しのぶ、煉獄杏寿郎といった柱たちに多大な影響を与えた存在です。

引退した者やすでに故人となっている者など一線を退いた理由は色々ありますがその人間性や思想は現在の剣士たちに脈々と受け継がれています。

毒の効かない童磨に心が折れそうになるしのぶの前に幻影として現れたカナエが

「しのぶならちゃんとやれる」
「頑張って」

と涙ながらに背中を押した場面に心を打たれた人も多いのではないでしょうか。

今回はそんな現役の鬼殺隊を支えた元柱たちについて解説していきたいと思います。

また外伝や公式ファンブックで判明した過去についても解説しているのでぜひ最後までお楽しみください。

 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

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1.桑島慈悟郎

桑島さんは元鳴柱で鋭い目つきと左目の下にある大きな傷が特徴的なおじいさんです。

我妻善逸や新上弦の陸・獪岳を鍛えた育手であり作中では善逸の回想場面で登場していましたよね。

常に怒っているような厳しい物言いをしていますが弟子である善逸や獪岳を信頼し決して見捨てない広い心を持っています。

35歳のときに鬼との戦闘により片足を失ったことが原因で柱を引退しており善逸と出会ったときにはすでに右足が義足になっています。

その年齢から同じく元柱で育てとして後進の育成に努めている鱗滝さんとは同時期に柱として活動していた可能性が高いと言えるでしょう。

辛い修行に弱音を吐いて逃げ出してばかりの善逸に対し時には鉄拳制裁を加えつつも根気よく育てていました。

善逸が壱ノ型・霹靂一閃しか使用できないことに関しても

「お前はそれでいい」

と伝え

「泣いていい」
「逃げていい」
「ただ諦めるな」

とひたすら壱ノ型を極めるよう言い聞かせていました。

結果善逸は壱ノ型を極め霹靂一閃・六連のような応用技を生み出すことができました。

那田蜘蛛山の戦いでは兄蜘蛛によって蜘蛛になりかけ窮地に陥った善逸が思い起こしたのは辛かったはずの桑島さんとの修行時代でした。

直後に気絶した善逸はかつて桑島さんに教え込まれた

「信じるんだ」
「地獄のような鍛錬に耐えた日々を」
「お前は必ず報われる」

という言葉を胸に兄蜘蛛を討伐しています。

弱音を吐きつつも桑島さんを信じて修行に向き合った日々があったからこそ那田蜘蛛山で生き抜くことができたと言えるでしょう。

また手のかかる善逸だけを特別扱いすることはなく兄弟子である獪岳のことも平等に認め分け隔てなく接していました。

泣いてばかりの善逸には

「獪岳を見習え」

と発言し善逸とともに雷の呼吸の後継者として指名した際には同じ柄の着物を渡しています。

自分だけを見て欲しかった獪岳が鬼なったことで責任を感じた桑島さんは介錯なしで腹を切って亡くなりました。

切腹腹した人間の首を切る介錯がない場合死ぬまでの時間が長くその分苦しみ続けることになります。

桑島さんがいかに獪岳を想い責任を感じていたのかが分かりますよね。

最終決戦では獪岳から受けたダメージから生死をさまよった善逸と3つの川を挟んで再会しました。

獪岳のことや恩返しできなかったことを謝る善逸に対し

「お前は儂の誇りじゃ」

と涙ながらに伝え上弦の桜にを倒すまでに成長した善逸の努力を認めています。

アニメ版大正コソコソ噂話では最終選別への参加を嫌がる善逸にめちゃくちゃビンタして送り出していたことが明かされています。

初登場時の善逸の顔が汚れていたのは桑島さんの仕業だったと判明しています。

2.鱗滝左近次

鱗滝さんは元水柱であり白髪だらけの短髪と常に被っている天狗のお面が特徴的な男性です。

主人公である竈門炭治郎や水柱・冨岡義勇といった水の呼吸の使い手を育成している育てでもあります。

義理人情に厚くとても優しい性格をしています。

炭治郎が大岩を斬った際には

「本当は最終選別に行かせるつもりはなかった」

と本心を漏らしつつも見事試練を突破した炭治郎の頑張りを認め

「お前は凄い子だ……」

と頭を撫でて褒める姿がありました。

炭治郎が最終選別を生き抜き鱗滝さんの元に帰って来た時には

「よく生きて戻った!!!」

と涙を流しながら抱きしめていましたよね。

最終決戦では珠世が作った人間返りの薬の作用で苦しむ禰豆子や戦場にいる炭治郎を思い

「負けるな炭治郎」

と応援し続けました。

また炭治郎と禰豆子の処遇を決める柱合会議では鱗滝さんが書いた手紙が読み上げられています。

ほぼすべての柱が竈門兄妹の処刑を求める絶望的な状況の中、禰豆子が2年もの間人を喰っていない事実や

「禰豆子が人を襲った際には鱗滝と冨岡義勇が腹を斬る」

といった内容で自らの命をかけて竈門兄妹を擁護しました。

元柱であり数多くの隊士を育成してきた鱗滝さんの意見があったからこそお館様も疑いの目を向けることなく竈門兄妹を信じることができ柱たちを説得できると考えたのではないでしょうか。

大正コソコソ噂話では鱗瀧さんが天狗のお面をしている理由として顔立ちがとても優しいことをにに馬鹿にされた経験があるからということが明かされました。

鱗瀧さんの心優しい性格はその顔つきにまで反映されているようです。

鱗瀧さんの強さについて作中で多くは語られていません。

しかし炭治郎が鱗滝さんと初めて出会った時には足音を立てずに移動したことに驚いており自分より遥かに若い炭治郎に稽古をつけても全く息切れしていない点からも現役時代には及ばずとも相応の実力を持っていると考えられます。

また禰豆子に

「人間は皆お前の家族だ」
「人間を守れ」
「鬼は敵だ」

と暗示をかけたり修行をへ旅立った炭治郎に手作りの傷薬を持たせていたりと戦闘以外の知識も豊富な人物といえるでしょう。

かつて鱗滝さんの元で修行していた真菰は死してなお

「私たち鱗滝さんが大好きなんだ」

と発言していました。

このことからいかに鱗滝さんが弟子たちに深い愛情を注ぎ弟子に信頼されていたかがわかりますよね。

3.煉獄槇寿郎

煉獄槇寿郎は元炎柱で煉獄家特有の炎のような頭髪が特徴的な男性です。

初登場時は攻撃的な言動が多く息子・杏寿郎の遺言を伝えに来た炭治郎を問答無用で押し倒し殴り合いの喧嘩となりました。

しかし物語が進むにつれて本柱らしく優しさと威厳を感じる性格へと変化していきます。

かつては炎柱として活躍し息子である杏寿郎や千寿郎にも剣を教えていた槇寿郎ですが最強の呼吸である「日の呼吸」の存在を知ったことで自らを無力であると感じ精神が落ち込んでいた時に最愛の妻・瑠火を亡くしてしまいました。

辛い出来事が畳み掛けるように訪れたことで酒に溺れるようになりやがて剣士としての責務を放棄し自堕落な生活を続けるようになります。

炭治郎との出会いや息子・杏寿郎からの

「体を大切にして欲しい」

という遺言をきっかけに立ち直り最終決戦では引退した音柱・宇髄天元と共に作戦の指揮を執る産屋敷輝利哉の警護に当たりました。

無惨討伐後は蝶屋敷で治療中の炭治郎を見舞い

「息子の…」
「杏寿郎の鍔をつけて戦ってくれてありがとう」

と感謝の気持ちを伝えました。

杏寿郎の初任務を描いた煉獄零話では杏寿郎は父が自分たちに冷たく接する理由が

「死なせたくないから」

ではないかと考える場面が描かれています。

槇寿郎の本心はわかりませんが

「お前も千寿郎もたした才能はない」
「くだらん夢を見るな」
「炎柱は俺の代で終わりだ」

という台詞からは確かに息子たちの身を案じる心情が伺えるようにも思えますね。

作中では現役時代の槇寿郎と思われる柱について何度か語られています。

まず幼少期の伊黒小芭内を蛇のような鬼から救い出した剣士が槇寿郎とされておりその後、孤独の身となった伊黒を鬼殺隊へ導いたものと思われます。

また煉獄杏寿郎外伝に登場した下限の弐・佩狼が強い恨みを抱いていた剣士も槇寿郎だと思われます。

酒瓶を持った剣士が佩狼対し

「なぜあいつなあの世へ行って」
「お前みたいな畜生がのうのうと生きてる」

と発言していることからおそらく妻・瑠火を亡くし自暴自棄になっていたころの槇寿郎ではないでしょうか。

剣士としての明確な強さはわかりませんがつい最近まで現役の柱として任務に当たっていた天元と一緒に輝利哉の護衛を任されていることから現在でもかなりの実力を持っていると考えられます。

4.胡蝶カナエ

カナエは元花柱であり黒髪の長髪と左右につけた蝶の髪飾りが特徴的な女性です。

上弦の弐・童磨との戦いによって17歳という若さでこの世を去っています。

作中ではしのぶ家カナヲの回想の場面での登場がほとんどでしたよね。

胡蝶しのぶの実の姉であり両親を鬼に殺されたことで

「自分たちのような思いを他の人にはさせない」

という強い意志のもと鬼狩りの道へと進みました。

小説版・片羽の蝶では鬼に襲われているところを悲鳴嶼行冥に救われたことをきっかけに鬼殺隊を目指したことが明かされています。

悲鳴嶼ははじめカナエとしのぶが鬼狩りの道に進むことを拒否していました。

しかし無理難題として出した大岩を動かす課題を達成され二人の固い決意を知ったことで根負けし育手を紹介したようです。

また不死川実弥の過去を書いた小説・風の道しるべでは怪我をした実弥をカナエが治療する様子が書かれています。

手際よく消毒や傷口の縫合をしていることから妹・しのぶと同様にカナエもまた医者であったと考えられます。

敵である鬼ですら救うことができないかと考えるほど慈愛に満ちな性格をしています。

優しい見た目とは裏腹に若くして柱の称号を得るほどの実力者だったと言えるでしょう。

上弦の弐・童磨曰くカナエと戦った時は朝日が昇ってしまいカナエを喰らうことができなかったそうです。

つまり童磨を夜明けまで足止めする程度に苦戦させるほどの強さを持っていたということでしょう。

しのぶに童磨の武器や戦い方の特徴を伝えることができたのも童磨にある程度の本気を出させたからこそ情報を引き出せたと言えます。

自らの死の間際には妹のしのぶに普通の女の子の幸せを手に入れてほしいと伝え、鬼殺隊を辞めるよう言い残しています。

姉想いのしのぶの性格をよく知っているカナエはしのぶには復讐のために生きて欲しくなかったのではないでしょうか。

しかし結果的にしのぶは自らの体を毒に染め仇である童磨と対峙することになりました。

毒の効かない童磨に心が折れそうになるしのぶの前に幻影として現れ

「立ちなさい」
「倒すと決めたなら倒しなさい」
「勝つと決めたなら勝ちなさい」

と叱咤し

「しのぶならちゃんとやれる」
「頑張って」

と涙ながらに背中を押しました。

鬼殺隊の柱としての厳しい言葉と姉として妹の身を案じる心の葛藤が感じられる場面ではないでしょうか。

またかつて名前すら持たず身売りされていたカナヲを引取り実の妹のように接していました。

ひとりでは何もできないカナヲに対して

「自分の頭まで考えて行動できない子は危ない」

と憤りを見せるしのぶには

「そんなに重く考えなくて良い」

と諭し

「一人の時は銅貨を投げて決めればいい」

と提案しています。

過去に虐待されていた境遇から感情が麻痺しているカナヲを決して急かさずカナヲのペースで進めばよいと考えていたのではないでしょう。

かちなみにカナヲがつけている蝶の髪飾りはカナエの遺品と言われています。

公式ファンブック・弐では名前がなかったかなをにしのぶが考えた候補が「ハコベ」や「カマス」といった独特な名前だったため候補を見たカナエはしばらく固まってしまったとされています。

「何かおかしい?」

とキレ気味になるしのぶに気が動転したカナエは笑顔で汗をかきながら鶴や風船、うさぎを折り独特な名前が書かれた紙を床の間に飾ったという逸話が明かされています。

まとめ

善逸が

「諦めるな」

という桑島さんの言葉を信じて技を磨いて言ったように彼らがいなければかまぼこ隊はここまで成長していなかったと思われます。

同様に現役の柱たちも今とは違った思想のもと、行動していた可能性がありますよね。

そういった意味では過去の柱の存在があったからこそ炭治郎たちは無惨を討伐することができたと言えるのではないでしょうか。

胡蝶カナエとしのぶの絆に感動した!

桑島さんには死んでほしくなかったと思った人はまた次の記事でお会いしましょう。

今回は以上です。

 

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