鬼滅の刃

【鬼滅の刃】栗花落カナヲが感情を無くなした理由を考察!

2023年9月8日

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

質問者
栗花落カナヲが感情を無くした理由を教えてください。

こんにちはエンタメ考察室です。

栗花落カナヲは炭治郎ら同期組の紅一点であり神秘的な雰囲気が魅力的な人物ですよね。

初登場時は人形や機械のような印象があったカナヲですが物語が進行していくにつれて感情表現が豊かになりとても愛らしい女性へと変わっていきました。

今回はそんな栗花落カナヲについて解説していきたいと思います。

またカナヲが感情を無くした本当の理由や無限城戦で童磨が言っていたしのぶよりカナヲの方が実力があるというのは本当なのか?ということも考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。
 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

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1.栗花落カナヲ

栗花落カナヲは黒髪のサイドテールと蝶の髪飾りが特徴的な少女です。

元花柱・胡蝶カナエと蟲柱・胡蝶しのぶとは血の繋がらない姉妹であり、しのぶの継子でもあります。

炭治郎・伊之助・善逸とは同じ最終選別に合格した同期ですが実際に交流を持つようになるのは柱合会議後の機能回復訓練からでしたよね。

感情をほとんど表に出さないため何を考えているのかが分かりにくい側面があります。

自分で物事を判断することが苦手でコインの裏表で自身の行動を決めていました。

炭治郎に

「なんで自分で決めないの?」

と聞かれた際には

「全部どうでもいいから」
「自分で決められないの」

と答えています。

命令以外で他人に干渉することもないため見方によっては機械や人形のように冷たい人物のように思えてしまいます。

カナヲのこうした性格は過去のトラウマに起因する部分が大きくカナヲ本来の性格ではありません。

炭治郎ら鬼殺隊の仲間たちと行動を共にするうちに少しずつ他人に心を開くことができるようになっていき最終的には笑顔を見せるまでに感情を取り戻しました。

カナヲは幼い頃に胡蝶姉妹に引き取られています。

名前すら持っていなかったカナヲに二人が「カナヲ」という名前をつけたと考えられています。

カナヲの名前の由来には諸説ありカナエとカナヲの名前が一文字違いで「エ」が「ヲ」をになっていることから「笑顔」という意味があるのではないかと考察されています。

笑うことができなかったカナヲのために

「笑顔になれるように」

との願いが込められているのではないでしょうか。

2.カナヲの方が強かった?

カナヲは同期の中でも一番に頭角を現した実力者です。

炭治郎らよりも早い段階で「全集中の呼吸・常中」を修得していました。

常中とは全集中の呼吸を四六時中やり続けることにより基礎体力が飛躍的に向上する技です。

カナヲが使うのは「花の呼吸」です。

その名の通り花のように流麗な斬撃を連続で繰り出す技が特徴的な型と言えるでしょう。

公式ファンブック・弐によれば技の美しさとは対照的に花の呼吸を使いこなすには高い身体能力が必要であり連続で剣を振るうためには肺活量が重要になるそうです。

そんな「花の呼吸」の中でも特に異質と言えるのが童磨戦で見せた終の型・彼岸朱眼ではないでしょうか。

彼岸朱眼は全神経を眼球に集中し動体視力を極限まで高める技です。

周囲の動きが鈍く遅く見えるようになりますが肉体への負担が大きく失明の危険が伴うとされています。

危険性はありますが優れた動体視力を持つカナヲにうってつけの技と言えるでしょう。

高い潜在能力が伺える可能性が果たして柱になるほどの強さだったのでしょうか。

結論

仮に鬼殺隊が存続していたのならカナヲが柱になる可能性はかなり高かったと考えられます。

理由を述べていきます。

胡蝶しのぶの継子であること

一つ目の理由はカナヲが継子であることです。

先ほども解説したようにカナヲはしのぶの継子でした。

そもそも継ぐことは柱の直轄で腕を磨く隊士を指します。

言い換えれば柱の後継者のようなものと考えられますよね。

カナヲは蟲柱・胡蝶しのぶがその実力を認めた継子ですので柱としての素質は十分に持っていると言えるでしょう。

上弦の鬼を討伐している

2つ目の理由はカナヲが上弦の鬼を倒していることです。

しのぶの毒や伊之助の協力があったとは言えカナヲは結果的に上弦の弐・童磨を倒しています。

花の呼吸の最後の型と思われる終の型・彼岸朱眼を修得している点や柱3人分とも言われる上弦の鬼と渡り合っている点から見ても最終決戦時点のカナヲはすでに柱に迫る実力を持っていたと言えるのではないでしょうか。

以上の点からカナヲが柱になるほどの強さを秘めていた可能性は高いと考えられます。

そんなカナヲですが無限城の戦いの段階では虫柱であるしのぶ以上に強かったのではないかと言われています。

その理由は無限城での童磨のセリフです。

童磨はしのぶを撃ち吸収した後に叶うと戦いますがすぐにカナヲの類まれな能力や高い身体能力に気づき

「ややもすると」
「今喰った柱の娘より実力があるのかもしれない」

と評価しています。

ここでは本当にカナヲがしのぶぶ以上の実力を持っていたのかを考察していきます。

結論

カナヲの方が優れている部分はありますが総合的に見ればしのぶの方が強いのではないでしょうか。

理由を述べていきます。

童磨の主観

一つ目の理由は童磨の発言があくまで童磨の主観だということです。

童磨からしてみれば頸を斬れないしのぶよりも頸を斬ることのできるカナヲの方が危険な存在と言えますよね。

しのぶは頸を斬れない代わりに強力な毒を使います。

しかし童磨はしのぶの毒をことごとく分解していました。

いかにしのぶの身体能力や剣技が優れていても毒が効かない以上頸を斬るしか童磨を倒す方法はありません。

唯一効果があった毒も毒と化したしのぶの体を吸収させるものでしたよね。

つまり童磨からすれば万が一にでも頸を斬り落とせる可能性を秘めたカナヲの方が警戒に値する人物として映ったのではないでしょうか。

またカナヲと対峙したときすでに童磨は知らず知らずのうちに弱体化していた可能性があります。

しのぶが自身の体とともに吸収させた毒は時間をかけて童磨の体を蝕み肉体を崩壊させていましたよね。

もししのぶの毒が童磨自身も気づかないほど少しずつ効果を発揮していたらどうでしょうか。

時間のとともに体を蝕まれ弱体化している分相対的にカナヲを強く感じていた可能性は十分にあり得ると思います。

珠世の薬によって弱体化した無惨も似たような状況に陥っていました。

無惨も弱体化によって本来ならば手こずるはずのない炭治郎を相手になかなか勝負を決めることができませんでしたよね。

童磨が受けた毒は骨を溶かし腐らせるものでした。

仮に毒が少しずつ効果を発揮していたとするならば童磨の骨はゆっくりと溶け始めていたことになりますよね。

そうなれば当然運動能力に影響を与えていてもおかしくはありません。

つまりカナヲが強くなったというよりは童磨が弱くなっていたのではないでしょうか。

このようにあくまで童磨の目線で見たときにしのぶよりもカナヲの方が強く見えていた可能性はあると思います。

カナヲの動体視力

2つ目の理由はカナヲの動体視力が突出していたことです。

先ほども解説したようにカナヲは優れた動体視力を持っています。

童磨がしのぶよりも実力があるかもしれないと感じたのはカナヲの特異な動体視力に目をつけてのことではないでしょうか。

柱でもないカナヲが上弦である童磨と渡り合えた要因としてカナヲが童磨の各所の動きを注意深く観察しわずかな傾きから次の動作を予測していたことが挙げられます。

実際カナヲは幾度となく童磨の連携を受け流していました。

またカナヲは童磨の扇から放たれる微細な氷である「粉凍り」も回避しています。

しのぶは「粉凍り」を吸い込んでしまい肺にダメージを負った結果満足に呼吸ができない状況に追い込まれていましたよね。

この点に関してはしのぶが吸収される寸前に指文字で「吸うな」と助言していた可能性が示唆されていますので一概にカナヲが優れているとは言い切れない部分があります。

しかし作中で童磨が

「あの指文字が吸うなだったとしても限り限りの戦闘をしていて吸い込まないのは至難の業」

と語っていたように知っていたからと言って霧のように細かい「粉凍り」を避けるのは簡単ではありません。

上弦の攻撃を回避できたのも「粉凍り」を吸い込まずに済んだのもカナヲの人並み外れた動体視力があってこそではないでしょうか。

童磨ははじめカナヲが動体視力に特化した剣士だとは知らなかったはずです。

優れた反応速度や動体視力を見せるカナヲを柱並みに実力の高い剣士だと感じたとしてもおかしくはありませんよね。

しのぶの戦闘能力

3つ目の理由はしのぶの戦闘力が高いことです。

作中の描写から単純な戦闘力や身体能力においてカナヲよりも優れている可能性が考えられます。

童磨が本気ではなかったとは言えしのぶは童磨に対して何度も攻撃を当てていましたよね。

その速さには童磨も

「今までの柱の中で一番かも」

と驚いています。

これは童磨が対峙した過去の柱全てと比較した話だと考えられます。

遊郭編に登場した上弦の陸・妓夫太郎ですら15人もの柱を倒していますので妓夫太郎よりも先に鬼になった童磨はかなりたくさんの柱を葬ってきたと推察できますよね。

このことからしのぶは歴代の柱の中でも上位に入るなどの速度だったことが伺えます。

特にしのぶにとって最後の攻撃となった蟲の呼吸・蜈蚣ノ舞「百足蛇腹」に関しては童磨ですら攻撃が読めないほど圧倒的な速さでした。

加えて童磨線の終盤しのぶは「粉凍り」によって肺胞が壊死していました。

全集中の呼吸が満足にできない状況でも上弦と渡り合えていることから単純に身体能力が高いと考えられますよね。

一方カナヲは伊之助と2人がかりでもほとんど攻撃を当てることができませんでした。

カナヲだけで言えばとどめの一撃を合わせても2回だけです。

加えてとどめの一撃はしのぶの毒によって童磨自身はほとんど身動きの取れない状況でしたよね。

また伊之助が参戦する前には手に持っていた日輪刀をあっさりと童磨に奪い取られています。

カナヲが戦った際、童磨はすでに毒によって弱体化していた可能性があります。

つまりカナヲが戦った童磨はしのぶが戦った時よりも弱かったのではないでしょうか。

こうした点から単純な身体能力や戦闘力に関してはしのぶの方が優れていたと言えるでしょう。

以上の3点から動体視力などカナヲの方が優れている部分はありますが総合的に見ればしのぶの方が強いのではないかと考察してみました。

3.感情がなくなった理由

カナヲは幼少期に胡蝶姉妹のもとへ引き取られています。

引き取られる前のカナヲの生活はとても悲惨なものでした。

貧しい家庭で育ったカナヲと10人の兄弟は両親からひどい虐待を受けており食事もろくに与えられていませんでした。

毎日のように続く両親からの暴力や上から命を落としてしまう兄弟もいたようです。

その後、胡蝶姉妹が身売りされそうになっているカナヲを偶然、街で見かけて救い蝶屋敷に引き取ることになります。

カナヲが感情を失った要因として辛い幼少期を共に支え励ましてくれる存在がいなかった部分が大きいと考えられます。

カナヲと胡蝶姉妹の出会いを描いた番外編では感情をなくした幼少期のカナヲが登場しました。

「お腹がすいた」
「悲しい虚しい苦しい寂しい」
「そんな日々だった」
「だけどある日プツンと音がして何もつらくなくなった」

と語るカナヲは目を大きく見開いて呆然としているように見えますよね。

実はこの場面の対比と思われる場面が遊郭編で登場しています。

上弦の陸・妓夫太郎、堕姫の過去で幼少期の2人が雪の中で身を寄せ合う場面です。

この時人間時代の抱きつまり夢の表情に注目してください。

大きく見開いた目は感情を失ったカナヲによく似ていると思われます。

妓夫太郎たちもまた貧困街で育ち親の愛情を受けずに育っています。

もしかしたら梅の表情はあまりに過酷な境遇からカナヲのように感情を失う寸前だったのかもしれません。

それを繋ぎ止め救ったのが妓夫太郎の励ましであり愛情だったのではないでしょうか。

カナヲには梅にとっての妓夫太郎にあたる存在がおらず心を守るために感情を失ってしまったと考えられます。

感情を表すことで両親の暴力が悪化するような環境で育ったため蝶屋敷で暮らし始めてもカナヲは笑いもせず泣くこともありませんでした。

また自分で何かを判断することすらもできませんでした。

これはかつて生活していた家でどんなにお腹が減っていても許可をもらえなければ食べることができなかったからだと考えられます。

そんなカナヲを心配するしのぶに対しカナエは

「一人の時には銅貨を投げて決めたら良い」

と助言します。

これ以降カナヲは物事を決める時に銅貨を使うようになりました。

当時のカナヲにとっては

「自分の行動を決めてくれる何か」

が必要でありカナエもそれを理解していたのではないでしょうか。

ちなみにカナヲは銅貨で物事を決める際

表が出たら「行動しない」
裏が出たら「行動する」

という内容を設定しています。

一般的には表を「行動する」裏を「行動しない」とすることが多いですよね。

まるで行動しないことを望んでいるようにも見えます。

もしかしたらカナヲは自分から行動することを恐れ無意識のうちに避けようとしていたのかもしれません。

またカナエは

「いつか好きな男の子でもできたら」
「カナヲだって変わるわよ」

と言っていました。

実際炭治郎に出会ったことで少しずつ感情表現が豊かになっていきましたよね。

自分の行動を銅貨に委ねていたようにカナヲはほとんどの物事において積極性や目的意識といったものが薄いですよね。

なぜそんなカナヲが命をかけて鬼と戦う鬼殺隊に入ったのでしょうか。

ここではカナヲが鬼殺隊を目指した理由について解説していきます。

そもそもカナヲ自身は鬼に恨みを持っていませんでした。

しかし大切な人のために鬼と戦っている点において他の隊士と変わらない信念があります。

公式ファンブック・弐では血の繋がった家族がいなくとも継子仲間や優しくしてくれた隊士たちが鬼に殺されていくことでカナヲの中に怒りの感情が蓄積されていったことが明かされています。

また大正コソコソ話ではカナヲが鬼殺隊に入った理由としてお世話になっている蝶屋敷で家事や怪我人の治療などがアオイたちのようにうまくできなかったからだと説明されています。

意思表示が少ないカナヲですが大切な人のために何かをしたい自分にできることは何だろうと考えた結果なのではないでしょうか。

しかし胡蝶姉妹はカナヲが鬼殺隊に入ることを認めませんでした。

カナヲは見よう見まねで「花の呼吸」を修得し最終選別には無断で参加していたようです。

指示がなければ動けなかったカナヲが姉の反対を押し切ってまで行動している様子からいかにカナヲにとって鬼殺隊の仲間たちが大切な存在だったのかがわかりますよね。

4.髪飾りの秘話

カナヲは幼少期の経験から感情を失っていました。

しかし胡蝶姉妹をはじめとする仲間たちと交流していくうちに感情を取り戻していき最終話では心からの笑顔を見せるまでになりました。

ここではカナヲがどのように感情を取り戻していったのかを解説していきます。

鬼殺隊に入ってからもカナヲは上官の指示以外では動くことができませんでした。

しかし上官の指示を完璧にこなせるだけの能力を持っていたため多くの任務についています。

そんなカナヲを変えたのが炭治郎との出会いです。

蝶屋敷で機能回復訓練を受けた炭治郎はカナヲが銅貨を使って自分の意思を決めていることを知り

「カナヲは心の声が小さいのだろう」

と感じ取ります。

そしてカナヲの銅貨を使ってカナヲが心のままに生きられるように促しました。

人は心が原動力だから心はどこまでも強くなれるという炭治郎の言葉をきっかけにカナヲの心は少しずつ動き出すことになります。

意思決定のできなかったカナヲは初めて自分の判断で上官の命令に背いたのは音柱・宇髄天元が蝶屋敷の女の子たちを連れ去ろうとした時でした。

強引に連れ去られる仲間を見たカナヲは上官の命令に従わなければいけないという思いと大切な人を守りたいという思いの狭間で葛藤します。

迷ったカナヲはいつものように銅貨で自身の行動を決めようとします。

しかしその時炭治郎に言われた

「心のままに」

という言葉が脳裏をよぎり初めて自分の意思で上官である天元に反発しました。

小説版・「しあわせの花」では天元との一件の後、二人がしのぶのお使いに出かける秘話が描かれています。

お使い中、急患に遭遇した二人はアオイが処置をカナヲが薬を探しに行くという役割分担で患者を救いました。

この時アオイの指示を受けたカナヲは銅貨を投げることなく即座に行動しています。

また財布を忘れたアオイのためにカナヲは恋柱・甘露寺蜜璃のもとへお金を借りに行こうとします。

この時もカナヲは銅貨を投げていません。

カナヲが銅貨を使わないことを不思議に思ったアオイはいつから銅貨を投げずに決められるようになったのかと尋ねました。

するとカナヲは

「炭治郎が言ってくれたの」
「心のままに生きろ頑張れって…だから」

と答えました。

銅貨を使わずに行動できるようになったきっかけは炭治郎ですがカナヲの中にはもともと「仲間を想う心」があったのではないでしょうか。

仲間のために行動したい気持ちを持っていたにも関わらずどう動いたらいいのかがわからなかっただけなのだと思います。

そんなカナヲに

「やりたいようにやって良いんだよ」

と背中を押してくれたのが炭治郎だったのでしょう。

公式ファンブックに掲載された「鬼殺隊報」の号外では以前は任務や鍛錬以外の時間はどこかしらに座って日向ぼっこをしているだけだったカナヲがシャボン玉を吹いたりお小遣いで蝶屋敷のみんなに差し入れるお菓子や小物を買ったり猫の肉球をプニプニしたり自主的に料理などのお手伝いをしていることが明かされています。

おそらく以前のカナヲは指示のない時間をどう過ごしたらいいのかわからなかったのだと思います。

しかし炭治郎の言葉を受けて余暇の時間を好きなことやりたいことに使ってみようと考えたのではないでしょうか。

心のままに行動していくうちに金をは次第に感情を取り戻していきます。

童磨戦では特に感情を露わにしていましたよね。

目の前でしのぶを殺されたカナヲは言葉が出ないほど怒り狂っていました。

また感情のない童話を煽っている時には嘲笑とも言える怪しい笑みを見せています。

自身が感情のない状況を経験し感情を取り戻すことができたからこそカナヲは童磨に刺さる言葉を紡ぐことができたのではないでしょうか。

「この世に生まれてきた人たちが」
「当たり前に感じている喜び」
「悲しみや怒り」
「体が震えるような感動を」
「あなたは理解できないんでしょ?」

という言葉はカナヲ自身がこうした感情の素晴らしさを実感できていることを表しているように思います。

そして童磨を打ち倒した後には亡くなった姉を想いながら盛大に涙を流していました。

かつてカナエが亡くなった時カナヲは幼少期のトラウマから涙を流すことができず罪悪感に苛まれていました。

カナエの死を悲しんではいたもののどう感情を表現すればいいのか分からなかったのでしょう。

しかし感情を取り戻したことでカナヲは亡き姉を想って泣くことができるようになりました。

カナヲにとって最も大切で最も愛していた姉のために泣けたことでカナヲは本当の意味で心を取り戻せたのではないでしょうか。

さらにこの時の回想ではカナヲが最終決戦前から仲間たちを大切に想っていたことも明かされています。

カナエの死に涙を流せなかったことを謝ったカナヲは

「でも私今度はちゃんとできたよね?」
「姉さんに言われた通り」
「仲間を大切にしていたら助けてくれたよ」
「一人じゃ無理だったけど仲間が来てくれた」

と報告しています。

感情を表に出すことが苦手なカナヲですが心の中ではきちんと仲間意識があり支え合う心を持っていたことがわかりますよね。

またカナヲは元々カナエとしのぶのことを「姉さん」とは呼んでいませんでした。

「カナエ様」「師範」と呼んでいましましたよね。

心のどこかで二人の「妹」を名乗るのはおこがましいと思っていたのではないでしょうか。

そんなカナヲに変化が見られるのが童磨との戦いです。

しのぶを殺されたカナヲは自身を二人の「妹」と名乗りました。

また童磨討伐後しのぶの髪飾りを探していたカナヲは二人を「カナエねえさん」「しのぶ姉さん」と呼んでいます。

小説版・「風のみちしるべ」に収録された秘話ではカナヲがこの時に拾った髪飾りを頭につける場面があります。

伊之助から

「最後の鬼狩りだ」
「お前の家族も連れて行ってやれ」

と言われたカナヲは亡くなった姉の髪飾りを蝶屋敷へと持ち帰ることを心に決めました。

人間らしい感情を取り戻したことでカナヲはようやく自分自身を二人の「家族」として認められたのかもしれませんね。

表情に乏しく淡々とした印象があるカナヲですが二人のや炭治郎といった仲間たちのおかげで感情を取り戻すことができました。

過去の出来事から心に傷を負っていても周りの人間と心を通わせ支え合うことで前を向けることを証明してくれましたよね。

カナヲの過去が悲惨すぎる!

炭治郎と結ばれて幸せになっていて良かった!

と思った人はまた次の記事でお会いしましょう

今回は以上です。

 

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