こんにちはエンタメ考察室です。
鎹鴉は炭治郎や柱といった鬼殺隊士の相棒的な存在であり本編では主に任務などの伝令係として活躍していました。
ですが実はそれぞれに名前がついていることをご存知でしょうか。
一見同じように見えますが自らを隊士の師匠だと思い込んでいる者やそもそもカラスですらないものなど鬼殺隊の面々に負けないくらい個性的なカラスたちが多く登場しています。
今回はそんな鎹鴉について紹介したいと思います。
また劇場版・無限列車編の特別場面として描かれた煉獄さんの鎹鴉が見せた涙の真意についても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。
涙の理由は
理由
・煉獄の鎹鴉の要は救援を呼べず煉獄の死を伝達するという自分の責務を果たすためあふれ出る涙をこらえながら飛び立った
のではないかと考察してみました。
では詳しく考察していきましょう。
※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
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天王寺松右衛門
天王寺松右衛門は主人公・竈門炭治郎の鎹鴉です。
口が悪く尊大な態度が特徴的な鴉と言えるでしょう。
元十二鬼月の響凱と戦った鼓屋敷では響凱が狙っている稀血がとても珍しい血であることや鬼にとっては普通の人間50人から100人分の栄養になる事を教えてくれるなど必要な時に的確な情報をくれる有能な鴉です。
一方突然喋り出した鴉に驚いた清とてる子に対してては
「ガキ共」
と脅すなど粗暴で品のない側面もあります。
鎹鴉の名前は本来は産屋敷耀哉が幼名を付け後に主人となる隊士が正式な名前をつけるのが定石とされています。
しかし炭治郎の鎹鴉は自らを天王寺松右衛門と名乗っていることから他の鎹鴉と比べて自己顕示欲が強い鴉だと考えられます。
さらに炭治郎のことは主人ではなく自らの弟子だと思っていることが単行本のおまけページで判明しています。
どんぐり丸
どんぐり丸は伊の助の鎹鴉です。
作中ではほとんど登場する機会がなく存在感の薄い鴉です。
姿を現さない理由はこれまでに伊之助によって計18回も食べられそうになったためとされており木の陰などにずっと隠れていることが大正をコソコソ話で明かされました。
あまり目立たないどんぐり丸ですが見えない所でその有能さが光ります。
遊郭編では上弦の陸・堕姫の登場に右往左往する天王寺松右衛門とチュン太郎と比べどんぐり丸だけは主人である伊之助にしっかりくっついていました。
また無限城では伊之助に
と脅された末連れていったのが上弦の弐・童磨のところでした。
どんぐり丸が意図して童磨の元へ誘導したのかは不明ですが結果的に伊之助はカナヲの命を救い母親の仇を取ることができました。
チュン太郎
チュン太郎は善逸の鎹鴉で厳密には鴉ではなく雀です。
他の鎹鴉のように言葉を話すことはできませんが身振りや鳴き声などで精一杯、善逸を手助けをしていました。
作中では命惜しさに逃げ回っていた善逸を鼓舞するなど鎹鴉としての役割に忠実に向き合っている姿が伺えます。
また那田蜘蛛山では危機に陥った善逸を助けるために奔走し胡蝶しのぶを連れてきた功労者であることが大正コソコソ話で明かされました。
ヘタレで臆病な善逸に呆れながらも本気で禰豆子の身を案じる姿にこういうところがあるから
と思っているようです。
またアニメでは本名が「うこぎ」であることが判明しました。
鬼に家族を殺された過去から鬼に強い恨みを持っていましたが自分では鬼を討伐することができないため自ら鬼殺隊へ志願したそうです。
ちなみに「うこぎ」というのは山菜の名前であり雀のうこぎの大好物でもあります。
五十鈴
五十鈴は栗花落カナヲの鎹鴉です。
本編では目立った活躍は見られませんでしたが感情表現の乏しいカナヲのことを案じていたことが公式ファンブック・弐で明かされました。
単行本最終巻の追加ページには笑顔の炭治郎とカナヲ、鏑丸、天王寺松右衛門そして五十鈴の写真が描かれています。
炭治郎や仲間達と過ごすうちにカナヲが感情を表せるようになり五十鈴も安心しているのではないでしょうか。
榛
榛は不死川玄弥の鎹鴉です。
最終選別を終え合格者にそれぞれ鎹鴉があてがわれた際には一刻も早く日輪刀が欲しい玄弥に追い払われていましたよね。
炭治郎の鎹鴉とは仲が悪いことが公式ファンブックで明らかになりました。
産屋敷家の鎹鴉
産屋敷家の鎹鴉は現在まで正式な名前が明かされておらず首に巻いた布が特徴的な鴉です。
他の鎹鴉と違って台詞がカタカナ表記ではなく平仮名や漢字が使われています。
このことから普通の人間のように流暢な言葉遣いで会話ができると思われます。
また話し方も丁寧で物腰が柔らかくどことなく高貴な雰囲気が感じられますよね。
鬼殺隊の中心である産屋敷家の鎹鴉であるためか他の鴉とは明らかに差別化が図られています。
作中では無惨との最終決戦に向けて珠世への協力を打診する伝令者の役割を果たしました。
銀子
銀子は霞柱・時任無一郎の鎹鴉で高飛車な性格と長いまつげが特徴的な鴉です。
無一郎を溺愛しており刀鍛冶の里では炭治郎たちに対して
「アンタ達トハ次元ガ違ウノヨ」
と自慢げに語っていましたよね。
作中では上弦の伍・玉壺によって水球に閉じ込められた無一郎のために救助を求めて奔走しました。
無一郎の死後はあまりのショックからやせ細ってしまい体調を崩していたことが公式ファンブックで明かされています。
そんな銀子を支えたのは炭治郎の鎹鴉・天王寺松右衛門でした。
天王寺松右衛門のおかげで銀子の体調は持ち直しやがて二羽は夫婦となったそうです。
絶佳
絶佳は岩柱・悲鳴嶼行冥の鎹鴉です。
作中では目立った活躍がありませんでしたが最終決戦では刻一刻と変化する無限城の様子を悲鳴嶼に伝え上弦の鬼と柱の戦いの補助をしていたようです。
絶佳の存在がなければ上弦の壱・黒死牟と戦う無一郎のもとへ駆けつけるのが遅れていたのかもしれません。
絶佳は結果的に黒死牟討伐に一役買ったと言えるのではないでしょう。
爽籟
爽籟は風柱不死川実弥の鎹鴉です。
作中ではあまり登場する機会がなかった爽籟ですが無惨による産屋敷家襲撃を迅速に実弥に伝えたそうです。
これにより実弥は他のどの柱よりも先に産屋敷耀哉のもとへたどり着くことができました。
虹丸
虹丸は音柱・宇髄天元の鎹鴉です。
派手好きな天元に見て宝石で自身を着飾る鴉界の主導者と呼ばれています。
遊郭編では先に遊郭に潜入していた3人の嫁と天元との連絡係を担い内部の情報を細かく天元に知らせていました。
夕庵
夕庵は蛇柱・伊黒小芭内の鎹鴉です。
夕庵は最終決戦において時任無一郎が赫刀を発動させた時の状況を伊黒へ伝達しました。
伊黒はこの情報をもとに赫刀を発動させる条件を推理しついには自力で赫刀を発動させることができました。
無惨との戦いでは赫刀の発動が必須といえる極限の戦いでしたので夕庵は無惨討伐の立役者という呼べる存在なのかもしれません。
麗
麗は恋柱・甘露寺蜜璃の鎹鴉です。
頭に三つ葉の白詰草の髪飾りをつけているのが特徴です。
刀鍛冶の里での戦いを終えた後の柱合会議では偉そうにしている銀子の隣でモジモジしている姿が確認でき内向的な性格が伺えます。
蜜璃と一緒にお茶会に参加するうちに影響を受けて甘党になったそうです。
寛三郎
寛三郎は水柱・冨岡義勇の鎹鴉です。
高齢のおじいさんの鴉です。
おじいさんなので伝達を聞き間違えることが多かったり戦闘中にトコトコと姿を現しては義勇をハラハラさせていることが単行本のおまけページで明かされています。
艶
艶は蟲柱・胡蝶しのぶの鎹鴉です。
作中ではヒノカミ神楽について調べていた炭治郎と炎柱・煉獄杏寿郎を引き合わせるための伝令を言い渡されています。
炭治郎と煉獄さんの出会いは後に炭治郎大きく成長させるきっかけになりました。
そう考えると艶が担った役割はとても重要なものだったと言えますね。
要
要は炎柱・煉獄杏寿郎の鎹鴉です。
作中では煉獄さんの死後、炭治郎を煉獄家と導く大切な役割を担っていました。
また煉獄さんの訃報を千寿郎へ伝えている様子が単行本のおまけページで描かれています。
劇場版・無限列車編では主人である煉獄さんの死を見届けた要が涙する場面が追加されています。
そもそも上弦の参である猗窩座が現れた時点で要は他の柱に助けを求めに走ってもおかしくない状況でした。
しかし実際は救援はなく煉獄さんが独りで戦っていました。
要が助けを呼ばなかった理由として猗窩座と戦った場所が他の柱がいる場所から遠く離れていたことが考えられます。
具体的な距離は不明ですが猗窩座と戦い始めほどなくして夜が明けていることを踏まえると無限列車が出発してから相当な時間が経過していることが分かります。
つまり要は助けを呼びたくても呼べなかったのではないでしょうか。
そう考えると要は煉獄さんの命が失われていく様を最後まで見届けていたと考えられます。
本来であれば最終選別からともに連れ添ってきた煉獄さんの死を悲しみ寄り添いたい気持ちがあったはずです。
しかし煉獄杏寿郎の鎹鴉として主人の死を伝達する役割つまり自分の責務を全うしようとあふれ出る涙をこらえながら飛び立ったのではないでしょうか。
短い場面ではありますが要の心情を想像すると心が苦しくなりますよね。
まとめ
今回紹介した以外にも鬼殺隊士の数だけ鎹鴉との絆が存在しています。
本編ではあまり焦点があてられなかった鎹鴉ですが物語の裏では様々な物語が展開されていたのではないでしょうか。
今後外伝などで鎹鴉との関係性が描かれると良いですね。
鬼殺隊士と鎹鴉の絆に感動した!
煉獄さんの鎹鴉の涙を見て泣きそうになった人はまた次の記事でお会いしましょう。
今回は以上です。
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