進撃の巨人

【進撃の巨人】諌山先生の仕掛けた伏線を徹底考察!

『進撃の巨人』©諫山創/講談社・WIT STUDIO

進撃の巨人の最終話で多くの読者を驚かせたのが奇行種の伏線ですよね。

進撃の巨人に登場する巨人は九つの巨人と呼ばれる巨人化する前の人間の姿や記憶を維持することができる知性を持った存在と知性を持たない巨人が存在そんな知性を持たない巨人の中にはさらに無知性巨人と奇行種という2種類が存在しました。
ではなぜ奇行種という存在が生まれたのか。

今回は読者から特に人気の高い奇行種の謎の真相を改めてまとめましたので見て行きましょう。

 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

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無期生巨人と奇行種

そもそも進撃の巨人に登場する無知性巨人と奇行種には大きな違いがあります。

無知性巨人とはその名の通り知性を兼ね備えておらず目の前にいる人間をひたすら捕食する巨人です。

調査兵団のエルヴィン団長が考案した「長距離索敵陣形」ではこの無知性巨人は

「行動が予測しやすい巨人」

として基本的な戦闘を避けながら進行していました。

作中に登場するほとんどの巨人は無知性巨人です。

これに対して奇行種とは無知性巨人に当てはまらない巨人のことを指しており捕食対象である人間を無視して走り出すなど
突飛な動きを取るのが特徴となっています。

エルヴィン団長も壁外で奇行種と遭遇してしまうと

「戦いは避けられない」

と語っており奇行種はともて厄介な巨人だと言えるのではないでしょうか。

 

奇行種の正体

それでは奇行種とはどのようにして生まれるのでしょうか。

この点は謎に包まれており連載完結まで様々な考察がされていましたが最終話でその真相が判明したかも知れません。

進撃の巨人の最終話でアルミンたち104期生は始祖の力を使ったエレンと過去に会話していたことを思い出しています。

この会話の記憶はエレンによって消されてしまっていたためエレンが死亡した最終回のタイミングで思い出したようです。

その記憶によるとアルミンと接触したエレンは1巻第1話でシガンシナ区に巨人が攻め入った際に巨人になったダイナ・フリッツの行動を始祖の力で操作していたことを明かしていました。

エレンはダイナ巨人を操り超大型巨人の継承者であるベルトルトを殺させないようにスルーさせ自身の母親カルラの方向に向かわしていたのです。

このことから未来のエレンが始祖の巨人の力を行使して過去の巨人を操っていたことが判明し奇行種とは未来のエレンが捜査していた無知性巨人のことなのではないかという仮説が浮かび上がりました。

無知性巨人は目の前の人を捕食するという目的を持っているのに対して奇行種はエレンが最終回の結末にたどり着くために操っていたため違った行動を取っていたのだと考えるとエルヴィンラにとって予測ができない動きをしていたことにも頷けます。

そしてこの説が正しいと仮定して作中に登場していた奇行種の行動を振り返ったところ面白いことが分かりました。

作中に登場していた奇行種の行動を順に見ていきましょう。

 

1巻の奇行種

進撃の巨人1巻第4話で壁内に侵入してきた巨人に対抗することになったエレンたち訓練兵は最前線で巨人の討伐を行うことになります。

そこで最初に接触したのが奇行種の巨人でした。

奇行種はエレンと同期の訓練兵トーマスを喰らいこれに怒ったエレンは単騎で特攻し片足を失います。

その後アルミンの身代わりとしてに食われたエレンは腹の中で見た人間の死体に怒りを覚え進撃の巨人の能力を開花させました。

ここでの奇行種の行動はエレンと同期の訓練兵トーマスを喰らうことでエレンの怒りを買い限界まで追い込む役割があったと考えることができます。

巨人化する条件として必要なのは

「目的意識を持った上で肉体に損傷を受けること」

となっており片足を失い巨人を駆逐するという想いを明確にさせたという点でこの奇行種が果たした役割は大きかったと言えるでしょう。

 

2巻の奇行種

進撃の巨人2巻5話で登場した奇行種はウォール・ローゼ内に避難しようとする住民に突っ込んでいき結果としてミカサに討ち取られました。

この際に救われたのが後にイェーガー派として活躍するルイーゼです。

奇行種の特攻がなければミカサがリーブスを恐喝して船に人を乗せることはなかったと予想されルイーゼが死んでいた展開も考えられます。

そうなれば物語が大きく変わっていたかも知れません。

ルイーゼは進撃の巨人27巻109話でハンジに地下牢へ入れられた際ミカサに救ってもらった過去とミカサエの憧れを口にしていました。

そしてこのことに苛立ちと違和感を感じたミカサは頭痛が発生しエレンによって救われた過去を思い出しています。

これはルイーゼがミカサに寄せている思いとミカサがエレンへ寄せている思いが近いことから発生した頭痛と考えることができこの時ミカサが自分自身を客観視できたからこそ最後にエレンの首をはねるという決断をできたのだとも考えられるのではないでしょうか。

 

5巻の奇行種

エレンたち104期生が調査兵団に入隊して最初に行われた壁外調査にて

「長距離索敵陣形」

の中央を目指して奇行種が自身満々に走ってきています。

結論から言ってこの奇行種はアルミンと女型の巨人を遭遇させる役割があったと考えられそうです。

進撃の巨人5巻22話でこの奇行種と遭遇したアルミンたちは一時的に索敵陣形からはぐれてしまうことになり結果的に女型の巨人に遭遇しています。

続く6巻23話で女型の巨人に追い詰められたアルミンでしたが女型の巨人はアルミンの顔を確認すると危害を加えることなくその場を立ち去りました。

この出来事がきっかけでアルミンは女型の巨人の正体が同期の訓練兵アニ・レオンハートだという仮説を立ててアニを追い詰めました。

アニはエレンが地鳴らしを発生させた後の戦いでも重要な役割を果たした欠かせない存在です。

そのことから壁外調査の際に登場した奇行種はアルミンに女型の巨人の正体を突き止めさせる役割があったと考えられるのではないでしょうか。

 

イルゼの手帳の奇行種

進撃の巨人5巻の付録として掲載された「イルゼの手帳」は第34回壁外調査に参加した兵士イルゼ・ラングナーが壁の外に残されて生活していた際の様子が描かれたストーリーとなっていてこれはエレンたちが調査兵団に入団する1年前の出来事になります。

イルゼはここで奇行種に遭遇していました。

その奇行種は人の言葉を話しイルゼに向かって頭を垂れ

「よくぞ…」

という言葉と共に敬意を払っています。

最終的にはイルゼが巨人に激高したことで喰われる結果となりますがその1年後に壁外調査を行ったリヴァイとハンジが一連の出来事の様子を書き綴った手帳をを発見しその結果、巨人の正体が人間であるという真実に調査兵団を近づくきっかけになりました。

なぜ九つの巨人ではない巨人が喋っていたのかということについては完結後の謎として読者の間でも議論が交わされていましたが調査兵団が巨人の正体に近づくきっかけを与えるために未来のエレンの力が働いていたのだと考えれば説明ができるのではないでしょうか。

 

11巻の奇行種

進撃の巨人11巻45話でエレンとユミルを連れ去ったライナーとベルトルトたちは巨人の動きがなくなる夜まで森の中で待機していましたがその場所には奇行種の巨人が存在しました。

この奇行種がいたことでエレンはその前に戦っていたライナーとの戦闘で体力を消耗した状態で巨人化してライナーたちから逃げようとしても結局は下にいる巨人たちに喰われてしまうと判断し巨人化して逃げるという選択を取っていません。

つまりこの時エレンに巨人化させずその場にとどまるという選択を選ばせるために未来のエレンが奇行種を操って配置していたのだと考えることができるのではないでしょうか。

 

16巻の巨人

進撃の巨人16巻66話でロッド・レイスが自らの意思に反した行動をとったヒストリアに代わって巨人化しましたがこの巨人も奇行種でした。

地面を這いつくばって移動するロッド・レイスの奇行種は目の前のエレンやヒストリアを無視して壁の方へ進行しています。

そして最終的には巨人化したエレンたちの活躍で奇行種は瀕死状態となり娘であるヒストリアが自らの手でロッド・レイスの首をはねました。

この奇行種の役割は正当な王の血を継ぐヒストリアに王位継承させるためだと考えられます。

王位継承の際にヒストリアの前でひざまずいて手を握ったエレンは自身が継承した始祖の力とヒストリアの持つ王族の血が重なることで始祖の巨人の力を行使するきっかけをつかむことになりましたよね。

つまりこの奇行種はストーリーにおいて重要な転換点を迎えるきっかけの役割を果たしたのだと言えそうです。

 

22巻の奇行種

進撃の巨人22巻の第90話ではエレンが王家の人間であるヒストリアと接触し始祖の巨人の力に目覚め様々な様子を見ました。

そのエピソードの後にはエレンたち調査兵団が海へ向かう途中に地面を張って壁に向かっている巨人と遭遇しています。

動けない状態だと語られているので微妙なところですがエレンたちの姿を見ても襲ってこなかったことを踏まえるとこの巨人も奇行種である可能性が考えられます。

その明確な役割は分かりませんがこの巨人と遭遇した際にエレンは

「楽園送りにされた…俺たちの同胞だ…」

と言い放ち殺さない選択をしていました。

この巨人と遭遇する直前にエレンはヒストリアと接触することで様々な記憶を見たことも踏まえて全ての真実を知ったエレンがこれから壁外人類を殲滅せんめつしようという考えに至った決意を固める役割があったのかも知れませんね。

 

エレンと奇行種は関係ない説

ここまで見てきた通り作中に登場した奇行種はエレンが最終回の結末にたどり着くために操っていた存在だったのだと考えることができますがあくまでも考察にすぎません。

何体かの奇行種についてはこじつけだと感じられた方もいるのではないでしょうか。

そこでエレンの操作と機構手話関係ないとして他の可能性も考察すると最も有力と考えられるのが奇行種は巨人化する際に何かを強く思った存在なのではないかという説です。

進撃の巨人22巻第87話で島送りにされたダイナ・フリッツは巨人化の注射を打たれる際に夫のグリシャに対して

「どんな姿になっても…あなたを探し出すから」

と話しています。

もしかしたらこの強い想いが奇行種の行動に繋がっているのかも知れません。

ダイナ巨人が後にグリシャと結婚したカルラを喰ったのもグリシャに対する強い想いの表れだとも考えられなくありません。

また進撃の巨人9巻37話ではコニーのふるさとに奇行種の巨人が登場していました。

この奇行種はジークによって巨人化させられたコニーの母です。

そしてコニーに対して

「オ…アエリ…」

という言葉を発していました。

これは巨人の正体が人間であるという正体に辿り着かせるために未来のエレンが操って喋らせたとも考えられますがコニーの母親が巨人化する際にコニーの帰りを強く願っていたため発せられた言葉だとも考えられそうです。

知性を持った巨人は「九つの巨人」だけですがそれ以外の巨人も強い思いを持っている場合結果として多少なりとも行動に表れそれが奇行種という存在になっているのだと考えることもできるのではないでしょうか。

ダイナ巨人の行動に関しては未来のエレンが操っていたことが示唆されている話にはなりますが他にも有力な考察がありまるかも知れません。

 

まとめ

全てはエレンが作った物語!

「進撃の巨人」はどっちとも解釈できるように作られてる!

と思った人はまた次の記事でお会いしましょう。

今回は以上です。

 

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