こんにちはエンタメ考察室です。
炭治郎や柱など多くの鬼殺隊が使用し人間が鬼と渡り合うために必須といえる「全集中の呼吸」
それぞれ特徴があり使用する登場人物の個性をより際立たせていますよね。
今回はそんな全集中の呼吸の特徴や鬼滅の刃完結後に発売された公式ファンブック・弐をもとに各呼吸の斬られ心地について解説していきたいと思います。
※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
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水の呼吸
水の呼吸は基本の呼吸の一つであり育てである鱗滝さん曰くいかなる攻撃にも対応できる受けの呼吸とされています。
比較的初心者にも扱いやすい部類であることから鬼殺隊では最も使用者の多い呼吸法です。
作中では水柱・冨岡義勇や竈門炭治郎が使用していました。
斬られ心地については公式ファンブックによると
といった感想が多く
と感じる者までいることから切れ味が良く必要以上に相手を傷つけない切り口と言えるでしょう。
水の呼吸の特徴が最も表れている型として伍ノ型・干天の慈雨があります。
干天の慈雨は暖かな光が差し込むような描写と共に痛みを与えずに頸を切り落とす技です。
作中では那田蜘蛛山で下弦の伍・累に母親役を強いられていた鬼に対して炭治郎が使用しましたよね。
自ら頸を差し出してきた鬼に対し炭治郎は本来使おうとしていた技をやめてまで干天の慈雨を使っています。
これは鬼が自ら死を望むほどに苦しんでいる心情を察した炭治郎の憐れみからくる行動だったと思われます。
数ある呼吸の中でも鬼に慈悲をかけるような技は水の呼吸にしか確認されていません。
このことからも水の呼吸が優しいと言われる理由はわかりますよね。
風の呼吸
風の呼吸も基本の呼吸のひとつとされています。
荒々しく風というよりは嵐や暴風といった印象が強いとても攻撃的な呼吸法といえるでしょう。
作中では風柱・不死川実弥が使用していましたよね。
公式ファンブックによると
といった感想が大半を占めており
という意見まで見られます。
風の呼吸は物語終盤の上弦の壱・黒死牟との戦いで活躍しましたよね。
風の呼吸の特徴としてどの型も刀や体に竜巻のような激しい風をまとい広範囲を攻撃できる点が挙げられます。
黒死牟戦では黒死牟が使う月の呼吸の手数の多さに広範囲をカバーできるという風の呼吸の利点を生かして対抗していましたよね。
また弟である玄弥の危機には肆ノ型・昇上砂塵嵐で全方向からの攻撃を相殺して助けていましたね。
乱雑に斬りつける・抉る・削るといった技が多いことからも肉が裂けたり破けたりするような苦痛や激しい痛みを伴う切り口だと考えられます。
静かで優しく守りに重きを置いた水の呼吸とはあらゆる意味で対照的な呼吸法といえるでしょう。
花の呼吸
花の呼吸は水の呼吸から派生した呼吸法であり全ての型に梅や桃といった花の名前が入っているのが特徴です。
作中では栗花落カナヲ・胡蝶カナエといった女性隊士が使用していましたよね。
公式ファンブックによると
「天国に行けそうな気がした」
といった感想が多く見られました。
花の呼吸で最も印象に残っている型といえば上弦の弐・童磨戦でカナヲが使用した終ノ型・彼岸朱眼ではないでしょうか。
己の動体視力を極限まで高めることで相手の動きが大きい緩慢な動きのように見えるという直接的な攻撃方法ではなく身体能力を向上させるという変わった効果がある型でしたよね。
他の呼吸では斬撃に重きを置いた呼吸が多いなか、花の呼吸にだけ動体視力を強化する技がある点を考えると女性が使用することを前提とし他の呼吸とは違った角度から研究されてきた呼吸なのかもしれませんね。
蟲の呼吸
蟲の呼吸は水の呼吸から派生した花の呼吸をもとに蟲柱・胡蝶しのぶが独自に編み出した呼吸法とされています。
これは胡蝶しのぶが鬼の頸を斬り落とすほどの筋力を持たないことから鬼に毒を注入するための突き技に特化していることに起因しています。
作中で使用していたのが胡蝶しのぶだけただ1人となっています。
公式ファンブックによると今まで経験したことのない部類の痛みを感じるとのことでした。
これは主に毒の効果から来る感想と思われます。
鬼が苦手とする藤の花から作った毒を使用していることから内部から破壊されるような苦しみを伴う切られ心地であると思われます。
蟲の呼吸が活躍した場面と言えば上弦の弐・童磨との一騎打ちですよね。
童磨は毒を分解することができることから相性が悪い相手と言えます。
しかし最短距離で毒を打ち込むためにひたすら突きのみを極めた蟲の呼吸の攻撃は上弦の弐ですら容易にかわすことはできませんでした。
毒をことごとく無効化し胡蝶しのぶに勝利した童磨でしたが己の肉体すらも毒とかしていた胡蝶しのぶを吸収したことで毒が体中に回りドロドロに溶けてしまいます。
毒を与えるために何重にも張り巡らされた策略こそが蟲の呼吸の真髄ではないでしょうか。
那田蜘蛛山で炭治郎と禰豆子が兄弟と知った胡蝶しのぶは
と発言していることから普段はあえて苦しみを与えるような毒を使っている様子がうかがえます。
優しい毒を開発した背景には人間頭には分かり合えると信じていた姉・カナエのように。
という思いもあったのかもしれませんね。
鬼の頸を切り落とせない短所を受け入れ毒を与えるというただ一点のみを考え抜いた蟲の呼吸はまさに胡蝶しのぶの執念の賜物と呼べる呼吸なのかもしれません。
岩の呼吸
岩の呼吸は基本の呼吸の一つとされており戦闘の描写を見る限りシンプルな力押しの技が多いと思われます。
作中では岩柱・悲鳴嶼行冥が使用していました。
日輪刀ではなく鎖のついた手斧と鉄球を使用しています。
これは盲目の姫嶋が鎖の音などから距離感や空間を認識するための装備であると考えられています。
公式ファンブックでは
「仁王像を彷彿とさせる」
「泣きたいのはこっちなのに向こうが泣いてるから混乱した」
といった感想があることから威圧感や恐怖感が大きい呼吸法といえるのではないでしょうか。
岩の呼吸が活躍した戦いとして上弦の壱・黒死牟線があると思います。
地面をいとも簡単に割る描写などとにかく破壊力が凄まじい岩の呼吸ですが武器そのものも太陽光を含んでいることから鬼への損傷は深刻です。
これは上弦の壱・黒死牟ですら悲鳴嶼の鎖を断ち切ることができずに受け流していたことからもわかりますね。
手斧も鉄球もすべてが一撃必殺の威力を持ちそれが縦横無尽に襲ってくると考えるとその恐怖感は凄まじいですよね。
炎の呼吸
炎の呼吸は基本の呼吸のひとつとされ水の呼吸と並んで歴史が古くどの時代にも炎柱となる剣士がいたそうだです。
作中では炎柱・煉獄杏寿郎が使用していましたよね。
公式ファンブックでは
「夏の青空のような爽やかさ」
といった清々しさを感じる意見が多くありました。
炎の呼吸といえば無限列車編での活躍が思い浮かんだ方が多いのではないでしょうか。
炎が虎の姿を模して敵を討つ伍ノ型・円虎は上弦の参・猗窩座の破壊殺・乱式を相殺するほどの威力を持っていました。
また炎を纏って敵に突進する玖ノ型・煉獄はどんな時も決して諦めず一直線に突き進んできた煉獄杏寿郎そのものを表しているような技でしたよね。
毒のような間接的な攻撃や幻を見せるような騙しはさのようなものがないことから正々堂々真っ向勝負で斬ってくれる呼吸法といえるのではないでしょうか。
単純に己の技量のみで戦う様から負けた鬼も清々しい気持ちになると考えられます。
蛇の呼吸
蛇の呼吸は水の呼吸から派生した呼吸法とされています。
作中では蛇柱・伊黒小芭内が使用していましたよね。
波打つような刀身の日輪刀を使用しうねるような斬り方をすることが多いのが特徴と言えるでしょう。
公式ファンブでは
「刃に合わせて傷が波打った分だけ痛い」
といった感想がありました。
水の呼吸から派生した点を踏まえると速度と切れ味を生かした切り口であると思われます。
蛇の呼吸といえばその特徴的な太刀筋が印象的ですよね。
蛇の効力とともに繰り出される不規則にうねる斬撃は無惨ですら回避することが難しく伊黒の攻撃を何度もまともに受けていました。
その独特の波打つ刀身や蛇のようにうねるような斬り方によって切断面が広くなり伊黒の陰湿な性格もあいまってじわじわと嫌な痛みが続きそうな印象を受けますよね。
恋の呼吸
恋の呼吸は炎の呼吸から派生した呼吸法であり鞭のようにしなる独特な日輪刀を使用しています。
作中では恋柱・甘露寺蜜璃のみが使用しており公式ファンブックにて彼女独自の呼吸法であることが明かされました。
斬られ心地としては
といった感想が多く見られています。
炎柱・煉獄杏寿郎のもとで学んだ炎の呼吸が源流とされていますが作中で登場した恋の呼吸には炎の呼吸の面影はありません。
これは甘露寺の独特な感性や自由奔放な性格が由来しオリジナリティーあふれる独自の進化を辿った結果だと推察されます。
恋の呼吸が作中で初めて活躍した刀鍛冶の里での戦いでは上弦の肆・半天狗を相手に大立ち回りを見せました。
半天狗の巨大な木の竜や雷の血鬼術ごと斬ってしまった参ノ型・恋猫しぐれは常識に捉われない恋の呼吸らしい技のひとつではないでしょうか。
甘露寺蜜璃が持つ常人の八倍にもなる筋肉密度から繰り出される一撃は女性ならではのしなやかさもあって力強くも繊細な切り口になると考えられます。
音の呼吸
音の呼吸は雷の呼吸から派生した呼吸法と言われており作中では音柱・宇髄天元が使っていましたよね。
二刀の日輪刀を使用して戦う珍しいスタイルを取っています。
公式ファンブックでは
「動きの全てに細かな技巧がある」
とされ天元の高い戦闘技術が評価されています。
これは天元がもともと忍びの家系であるためだと思われます。
音の呼吸が活躍した遊郭編では100年達成することができなかった上弦の鬼の討伐に多大な貢献をしましたよね。
音の呼吸最大の特徴は斬撃とともに繰り出される大量の爆発による攻撃でしょう。
作中で登場した型はすべて爆発を伴っていたことから音の呼吸の型はすべて斬撃と爆撃の組わせでできていると推察できますね。
元忍びとは思えないほど騒々しい型ばかりですが派手が口癖の宇髄らしい豪快な呼吸とも言えますね。
斬られ心地としては爆発と斬撃の二重苦と言えますが派手な見た目とは裏腹に忍びの高い技術のおかげで必要以上に苦しまずに斬り捨ててくれるのではないでしょうか。
霞の呼吸
霞の呼吸は風の呼吸から派生した呼吸法とされています。
派生元の風の呼吸と比べると静かで洗練された印象が強い呼吸法といえるでしょう。
作中では霞柱・時任無一郎が使用していました。
公式ファンブックによると
「ゲロまみれの石ころ見てるみたいな目つきする」
といった感想が多く無一郎の冷ややかな態度の印象が強いようです。
霞の呼吸が活躍した刀鍛冶の里の戦いでは上弦の伍・玉壺を相手に圧倒していました。
特に動きに大幅な緩急をつけることでまさに霞のように敵を翻弄する肆ノ型・朧は完全に玉壺を手玉にとっていました。
はじめて単身で上弦の鬼を討伐した戦いということもあり霞の呼吸の強さが印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
速度重視の方が多くあることや時透がわずか二か月で柱にまで上り詰めた天才的な剣士ということを踏まえると斬られた鬼は何をされたのか理解でできないまま斬り捨てられてしまう可能性が高いと思われます。
日の呼吸
日の呼吸はすべての呼吸の元となったはじまりの呼吸法と言われており竈門家が日の呼吸を舞として伝えてきたのがヒノカミ神楽とされています。
作中では継国縁壱と竈門炭治郎が使用していましたよね。
公式ファンブックでは無惨からは
と言われたり
といった感想がありました。
縁壱と無惨の戦いを描いた過去編では完全無欠と思われていた無惨が縁壱の拾参ノ型と思われる技によって一撃でバラバラになる場面は読者に大きな衝撃を与えましたよね。
一瞬のうちに斬り捨てられ赫刀によって体が再生しないことに困惑する無惨と冷ややかに見下す縁壱の構図は改めて日の呼吸の強さを実感した場面でした。
縁壱が鬼に大きな損傷を与え再生速度を阻害する赫刀を使用することから無惨にとってはまさに天敵と言えるでしょう。
鬼の最大の特長ともいえる再生能力が抑制される心労と恐怖感はまさに不快の一言に尽きるのではないでしょうか。
まとめ
たくさんの種類が登場した全集中の呼吸ですがこうして見るとそれぞれにきちんと個性が見られて面白いですよね。
鬼滅の刃の世界には作中に未登場の呼吸法や作者のワニ先生の頭の中にだけ存在するものもあるのではないでしょうか。
外伝作品などでお披露目されるのが楽しみですよね。
全集中の呼吸を使いたくなった!
やはり日の呼吸が一番かっこいい!
と思った人はまた次の記事でお会いしましょう。
今回は以上です。
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